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40代前半最後のサイクリング…江田島市一周(2023年7月)

7月3日は誕生日で45歳になり、40代後半に突入する。で、前日が日曜日で天気予報は晴れ時々曇り。ならば40代前半最後のサイクリングをやっておこう、という考えに至るのは自然な事である。では何処を走るか、しまなみ海道、ゆめしま海道、とびしま海道、それと大崎上島はこれまでに何度も走ってきた。他に広島県内(あまり遠いのは面倒くさいから)で丁度いい距離を走れるコースで、あまり走っていないコースで走る気になれるコースで…そんな条件で思いついたのが、かきしま海道がある江田島市。

呉ポートピアパークから乗船

夏場は早朝から出掛けて昼にサイクリングを終えた方が暑さによる体力の消耗を抑えられる、という事で5:00起きで出掛けて6:00に呉ポートピアパークのフェリー乗り場に到着。前日まで数日間雨が続いて地域によっては豪雨だった関係で、早朝の空模様は一面曇りで低い山にも雲が掛かっている状態。まぁ時間と共に天気予報通り晴れるだろうとポジティブシンキング。車はフェリー利用者専用の無料駐車場に置いて、朝一番6:20発のフェリーに乗船。

江田島市は広島湾に浮く島のひとつで、呉市と橋で繋がれていて陸路で渡ることも可能。これまでに何度か江田島市のサイクリングをしているが、呉ポートピアパークからフェリーを利用して江田島市に渡るのは初めて。今回は江田島市の北部〜中部までを周るコース設定の関係上、陸路よりも航路を利用した方が車での移動時間と走行距離を約半分にできるのでずっと楽。

切串港で下船

切串港から時計回りにサイクリングスタート

10分程度の短い乗船で江田島市北端の東側にある切串港に到着。今回は「Y」の字をした江田島市の北部〜中部にあたる「V」部分を、時計回りにぐるっと一周するサイクリング。「V」の右側頂点(東側北端)に位置する切串港からスタートすると、最初にアップダウンを繰り返す峠道を走る事になる。以前ロードバイクでも走ったことがあるが、道幅が狭く車の往来にストレスを感じるので自転車ではあまり走りたくない区間。特に6つあるトンネル内の走行は神経を使う。今回は6:30過ぎと早い時間に通過した事もあり、ほとんど車の往来が無くストレスを感じずに済んだ。

道幅の狭い峠道にトンネルが6つ

こんなトンネルが6つ続く

狭いトンネルで後ろから車が来たらちょっとこわい

連日雨が降っていた関係で、峠道では山に溜まった雨水が道路に流れている場面に何度も遭遇。路面が濡れていたり路肩に水たまりが残っていることは予想していたが、道路の至る所で雨水が横切っているのは想定外だった。自転車には泥除けを付けていないので、雨水が流れている場所では十分減速してなるべく水が跳ねないように通過。

道路を流れる雨水

南下して行くうちに晴れ空に

トンネルが連続する峠道を越えて海沿いに出ると、青空が広がり始めて明るい海原風景が視界に広がる。同時にジメジメと蒸し暑くもなる。濡れた路面が乾く際の湿気が煩わしい。天気が回復して綺麗な風景を楽しめるのはいい事だが、暑さに体力を奪われてバテるのは困る。今回のサイクリングは60km強走るコース設定なので、無理なく走り切れるか少し不安になり始める。ひと月前のゆめしま海道サイクリングの件があるから…

しびれ峠を登る

しびれ峠の展望スポットから

道路を横切るカニ

海沿いを少し走ってからまた峠道に入る。「しびれ峠」という名が付けられていて、確か足がしびれるほどキツイ峠道、という名前の由来だった気がする。実際はそれほどキツイ勾配は無く、ミニベロ+貧脚でも問題無かった。切串港からここまでの道のりの間に、道路を横切る小さなカニを何度か目撃。車に潰されたカニも複数… 自転車で踏み潰してしまったら後味悪いしパンクの恐れもあるので注意が必要だ。

しびれ峠を下る途中の風景

長閑な雰囲気の住宅地も通る

切串港から峠道→海沿い→峠道→海沿いと、江田島市東岸を南下して行き、道幅が狭く車の交通量が多いメイン通りに入る。自転車での通行は神経を使いストレスのある区間。江田島市は道幅が狭く交通量が多い区間が多いのが難点。なので江田島サイクリングはロードバイクに乗っていた頃から敬遠しがちだった。江田島市と呉市の一部で構成されたサイクリングコースの「かきしま海道」は、広島県を代表するサイクリングコースのひとつになっているが、呉港から倉橋島を経由して江田島市の切串港まで走る推奨コース(約70km)は走ったことが無い。

何かインパクトのある船

「豆ヶ島」という豆腐屋の赤鬼

「Y」字の形をした江田島市の「V」部分の一番下まで進み、東岸から西岸へと回り込んで今度は西側を北上して行く。天気はすっかり青空が広がり、予想していた以上の快晴に。その割に日差しはさほど強く無く、体感湿度も不快なほどでは無く、思いのほか快適なサイクリング。久しぶりの江田島サイクリングという事もあって気分上昇。

江田島市西岸に出る

石油ターミナルの中を通る

こんなトンネルも通る

途中でメイン通りから外れて、石油タンクが幾つもあるターミナルの中を通る道路を進み、ちょっと印象的な小さいトンネルを通過して、船の解体部品が沢山ある工業団地を横切る。この辺りは他ではあまり見ない風景が続くので面白い。そして晴れていると空も海も青くてやっぱり気分がいい。

<< SCROLL    工業団地前からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

工業団地から暫くは海岸線に沿って道路が続き、綺麗な海岸風景や行く先に広がる江田島市の山風景を眺めながら走ることができ、車の交通量は比較的少ないので快適なサイクリングができる。個人的に江田島市の中で1番好きな区間。ちなみにこの辺りでも所々で雨水が路上を横切っていて、その度に減速してそーっと通過。ミゾ付きの太いタイヤを履いているので、ロードバイクと比べて明らかに水が跳ねるのは仕方がない。

この辺りは眺めがいい

天気が良くて景色がいいと愛車の撮影も楽しい

iphoneで撮影、愛用のコンデジより綺麗に撮れてる…

長閑な海原風景が続く

西岸沿いを北上して行くとやがて長い長い上り坂に差し掛かり、坂を上り切ってからはカーブとアップダウンを繰り返す峠道が続く。この峠道でもあちこちで雨水が流れていて、まるで小川が横切っているかのよう(ちょい誇張)な場所も。十分に減速して通過しても水が跳ねて、自転車と足はどんどん濡れていく…

長い上り坂の先は峠道

晴れ空から曇り空に一変

「V」の左側頂点(西側北端)まで進むと空模様は一変し、どんよりとした曇り空が広がっていた。朝からずっとこんな空模様だったらやっぱり面白くないが、暫く晴れ空を満喫できたのでまぁいいかという気分。日差しが遮られて暑さも少し和らぐし。という事で、マイペースに淡々とペダルを漕ぎ続けて先へと進み、「V」の内側を西側から南下して、下まで行ったた東側を北上して…何だか説明が難しい地形だ。とにかく「V」の左側頂点(西側北端)から切串港がある右側頂点(東側北端)を目指して走る。

どんより曇り空だと写真撮影も楽しくない

狭い車道より広い歩道の方が安全だ

切串港から最初に通った峠道にあるトンネルと似たような感じのトンネルが途中に2つあり、2つ目の長いトンネルの路面が全体的に濡れていた。さすがにトンネル内でノロノロ走る訳にもいかず、車がトンネル内に入って来ないうちに通過したいという事もあり、思い切って加速気味ペースで走行。そして太いタイヤは激しく水をまき散らし、自転車もひざ下からの足もかなりびしょびしょに。しかも石灰質のような灰色がかった泥水で汚れが非常に目立つ。これは帰宅後の自転車掃除が大変だなと覚悟する。帰宅後に気付いたがサイクルジャージの背中もかなり汚れていた。そんな恰好で帰りにスーパーに寄って買物をしていた…まぁ仕方がない。

このトンネルの次のトンネルでびしょびしょに

泥水まみれになった自転車

海に牡蠣の殻が山のように積まれていた

江田島市は牡蠣の養殖で有名

どんよりとした曇り空に一時は雨に降られる心配もしたが、気が付けば空は再び快晴に。こんなにコロコロと空模様が変わるサイクリングも珍しい。天気の移り変わりを味わいながらのサイクリングもなかなか面白いじゃないか。ただ、雨に降られるのだけは勘弁。まぁ、雨に降られなくても自転車と足はびしょびしょになったが…

いい休憩場所発見

縮小写真じゃ汚れは分からない

もはや浸水道路…

実際は結構印象的な見た目の山なんだ

道路が数十メートルに渡り水浸しになっていいる場所もあり、まるで水害により浸水したかのような状態になっていた。まとまった雨が降った後のサイクリングは場所選びに注意が必要であるという教訓を得た。それにしても江田島市は道路への雨水流出が多過ぎるのではないかと思う。それとも他もこんなものなのだろうか。

辺りに何もないところで…

蒸気機関車の動輪を発見

サギで合ってる?

<< SCROLL    江田島市北岸からは宮島や広島市の街が見える パノラマ写真180°    SCROLL >>

今回の江田島サイクリングでは「V」の西側北端付近にある砲台山へ登ろうと考えていた。砲台山にある展望台からは江田島市より北側の広島湾を一望でき、天気が良ければ宮島や広島市の街並みがよく見える。しかし北側は雲が多かったので中止。ミニベロで頑張って山を登って残念な眺めだったら流石にやるせない。砲台山へはドライブで1度、サイクリングでもロードバイクで1度訪れているが、いずれも視界がイマイチで満足できる眺めではなかった。なのでまた江田島市を訪れる機会があったら、次回こそは砲台山からの絶景を満喫したい。

牡蠣の養殖風景って何かいい、でも牡蠣は嫌い

切串港に帰着

6:30過ぎに切串港からサイクリングをスタートして、時計回りに江田島市の「V」字の地形をぐるっと一周して、そして切串港に戻ったのが12:40過ぎ。約6時間のサイクリングとなり走行距離は69kmという結果になった。路上の雨水には悩まされたが、快晴にも恵まれ久し振りの江田島サイクリングを十分に楽しむことが出来た。道幅が狭く車の交通量が多い区間が多いのが難点だが、今回走った「V」字部分一周コースは走行距離や上り坂の程度を考えると、なかなか自分に合ったサイクリングコースだと思った。またいつか、暫く経ってから走りに行きたくなるかも知れない。

走行距離

…という事で、40代前半最後のサイクリングを万感の思いで走り終えた。2015年2月に初代折り畳み自転車を買ってサイクリングが趣味になってから早8年半。あの頃はまだ30代後半で今より体力も行動力もあった。そして後たったの5年で50歳になってしまう。この先自分はどう老いていくのか想像もつかない、いやむしろ考えたくない。どうあれこの先5年、10年と経っても積極的に外へ出掛ける元気とサイクリングを楽しめる体力は失わずにいたい。

 

初めての似島(2023年7月)

7月下旬に入り夏本番の暑さに突入。サイクリングはしたいけど暑さにうんざりしながら走るのはイヤだし、無理して熱中症になるのは避けたい。なので早朝から出掛けて昼までに終えられるコースがいい。距離は短めでのんびり走りたい…そんな感じで走る場所を考えて目に留まったのが、広島湾に浮く小さな離島の似島(にのしま)。外周路一周が約10kmという小島なのでこれまで全く眼中に無かったが、ドライブでもサイクリングでも一度も訪れた事の無い未踏の地だったので、今回行ってみようという気になった。

広島港宇品旅客ターミナル

ターミナル内

朝一のフェリーに乗るため4:30起床の5:00自宅出発、バイパスを快走して6:00前に広島港に到着。車は広島みなと公園の有料駐車場に駐車し、公園の向かいにある広島港宇品旅客ターミナルへ。似島行き以外にも宮島や江田島や呉市など複数の航路があり、旅客ターミナルは大きくて立派な造り。広島に移住して10年以上経つがこの港を利用するのは初めて。

広島港から似島が見える

似島西岸にある似島桟橋

6:30発のフェリーに乗船し、約20分で似島西岸にある似島桟橋に到着。朝一の便に乗っていた乗客は生活での移動で乗船していた人がほとんどのようで(学生が多かった)、あとは釣り人が数人と、そしてサイクリストは自分一人だけ。観光目的で乗船していたのは自分だけのようだった。

似島桟橋待合所

似島観光案内所

案内所の外に猫

案内所の中にもたくさんの猫

似島桟橋のはす向かいに観光案内所があるが、時間が早いので営業開始前だった。事前に島内の情報は調べてあるので問題無い。案内所の扉の前に一匹の猫が寝転んでこちらを見ていたので近づいて行くと、ガラス扉の内側では何匹もの猫がじゃれ合っていた。似島上陸早々楽しませてくれるじゃないか。

似島桟橋向かいにあるコーヒーハウス

このドレスは昔の?最近の?

似島桟橋向かいにあるコーヒーハウスにも目が留まる。昭和の時代を感じさせる建物で、ショーウィンドウにはマネキンに着せたウエディングドレスが展示されている。このドレスも建物と同じくらい昔のものなのか、それとも最近流行りのものなのか、ブライダル関係に縁の無い自分には全く分からない。ともあれ、建物とドレスの色合いが同じで妙に馴染んでいる。ところでこのコーヒーハウスは現在も営業しているのだろうか。

やっぱり快晴の方が気分がいい

時計回りに似島一周

似島桟橋から時計回りに島一周サイクリングスタート。天気は快晴で遠くの風景までよく見える視界で気分がいい。実は似島サイクリングはこの一週間前に実行するつもりで5:00に家を出たのだが、晴れとなっていた天気予報に反して酷い曇り空だったため、自宅から20kmほど車を運転した所で引き返して中止した。初めて訪れる場所は暑かろうが快晴の方が絶対にいい。帰宅後は昼までふて寝し、急遽夕方から観に行った「君たちはどう生きるか」は期待外れで、とてもつまらない散々な週末になってしまった。そして翌週末は天気予報通りの快晴。散々な思いで過ごした週末が救われた。

雑草を食べる猫!

似島桟橋より北の西岸沿い道路は堤防に沿った細道が続き、やがて「通行止」「軽四以外通行困難」と書かれた標識が道を塞ぐように立て掛けられている。似島北側の約2kmの区間は道幅が非常に狭くきついカーブもあるので、軽自動車での通行も避けた方が無難な狭小道路になっている。自転車は問題なく通行可能で、むしろ車が通らない分気楽にサイクリングを楽しめる…と思っていたが少々問題があった。

似島北側の狭小道路に入る

狭小道路を進む

問題のひとつが狭小区間はとにかくフナムシが多い、多すぎる!自転車からカサカサ逃げていくが、かなりゆっくり走らないと踏みつぶしてしまいそうになる。フナムシをタイヤで踏み潰すのは避けたい。帰宅後の掃除でフナムシの一部がへばりついていたりしたらイヤだし… とにかくフナムシがいる場所ではノロノロ運転せざるを得ない。

狭小区間はフナムシだらけ

道路がビチャビチャじゃないか!

もうひとつの問題は狭小区間の数箇所が水に濡れていて、泥やら落ち葉やらが混ざってビチャビチャになっている事。前回の江田島サイクリングでもあちこちで道路が濡れていて、自転車がかなり汚れて帰宅後の掃除が大変だった。もう掃除でうんざりしたくないので、今回は路面が濡れている場所では自転車を担いでやり過ごした。フロントバッグや荷物を含めた自転車の総重量は15kgを超えているので少々重いが、短い距離なら担いで歩ける。こういう事もあるので自転車は軽いに越したことはない。

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似島北岸沿いに続く狭小道路からは、広島湾に面した本土の街並みや近くに浮く小島のある風景が広がり、快晴と視界良好に恵まれた事もあっていい眺め。小さな小さな島だけどサイクリングで訪れてよかったと早くも満足。自分以外誰もいなくて静かにのんびりとサイクリングを楽しめるのもいい。

サブマリンっぽい岩発見!

自転車を持ち上げてみた

広島市街のビル群が見える

長閑な瀬戸内風景が広がる

狭小区間で道路がビチャビチャになっている場所は4箇所くらいあった(全部自転車を担いで通過)が、斜面の土砂が道路に流出している場所もあった。梅雨に入ってから何度か警報級の大雨が降っているので、その時に流出したものと思われ。広島は地盤が弱く平成30年7月豪雨では各地で大きな被害を出したし、年々豪雨が増えているようなので今後が少し心配だ。

斜面の土砂が流出しているよ

狭小道路を抜ける

北岸沿いの狭小道路を進んで東岸へ回り込むと、広島市街の風景は無くなり安芸郡と呉市の陸地が対岸に広がる眺めに。快晴で視界もいいので遠くに見える山々がよく見える。とても静かで落ち着いた雰囲気もいい。似島は小さな離島ならではの長閑な雰囲気とゆっくり流れる時間を満喫するのにもってこいの場所だ。

<< SCROLL    似島東岸からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

狭小道路を抜けた先に似島学園という児童養護施設があり、学園関係者専用?の桟橋と待合所がある。それと学園敷地の片隅に戦争遺跡の弾薬庫通用トンネルがある。他にもいくつかの小規模な戦争遺跡が周囲にあるが、桟橋の前にある島内観光マップを見てもイマイチ場所が分からないのでパス。時間はまだ8:00を過ぎたところで厳しい暑さでは無いが、無駄に歩き回る気にはならない程度に暑い。よし、弾薬庫通用トンネルだけで十分だ。引き続き外周路をのんびりと進む。一周約10kmしかないので、直ぐに周り切ってしまわないよう意識的にのんびりペダルを漕ぐ。

似島学園桟橋

桟橋の向かいにある待合所

ヘルメット着用が努力義務になったしね

弾薬庫通用トンネル

広島湾で行なわれる牡蠣の養殖は生産量が日本一で、似島でもあちこちで牡蠣の養殖風景が目に入る。所々でホタテの貝殻が大量に積まれているのも目にしたので、似島ではホタテの養殖もされているのかと思ったが違った。ホタテに牡蠣の稚貝を付けて養殖するらしい。自分は牡蠣を含め貝類全般が苦手なのでそんな事も知らなかった。

似島東岸をのんびり走る

ホタテの貝殻が大量

似島東岸沿いの道路をT字路のある南端まで進むと、その一角に原爆慰霊碑がある。説明書きがあり、被爆直後から似島にも多くの負傷者が運ばれてきたとある。応急処置の甲斐もなく死亡者が続出し、混乱の中仮埋葬されたままとなった遺骨や遺灰、遺品などが後々多数発掘されたらしい。今は平和で穏やかな瀬戸内海が魅力の広島ではあるが、過去に被爆という地獄を経験しているんだと再認識。

原爆慰霊碑

島内唯一の片側1車線道路

似島桟橋から外周路はずっと海岸沿いに続いていたが、原爆慰霊碑があるT字路から初めて海を離れる。そして初めて目にする片側1車線道路。島内でセンターラインのある道路は原爆慰霊碑の横から延びる僅か100mちょいのみ。ここだけ片側1車線にする必要性は全く無いような気がするけど何故だろう。そして信号機はひとつも無い事に後から気付いた。

<< SCROLL    似島南岸からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

南岸に回り込むと牡蠣の養殖に使う木枠がたくさん並んでいて、対岸には前回サイクリングした江田島の陸地が広がる風景。長閑でいい眺めだ。一周約10kmの小さな島ながらも外周路のほとんどが海岸に沿っていて、瀬戸内の多島風景から広島市街の都市風景まで見られるので、思っていた以上にサイクリングを楽しめる場所だなというのが感想。観光客もサイクリストの姿も無く静かな離島を満喫できるのもいい。

旧軍用連絡隧道

トンネルの大きさこれくらい

南岸沿いから西岸沿いへ出たところで、外周路から少し外れて戦争遺跡のトンネルへ。自分には小さくて面白味のあるトンネルに寄り道する習性がある。旧軍用連絡隧道というトンネルで、両方の出入口から途中までは壁面が金属の枠で覆われていて、中間部が素掘りにモルタル吹き付け。素掘りむき出しの方が面白味があったが、補強のため後からモルタルが吹き付けられたのだと思われ。出入口にはセルフの照明スイッチが設けられている。トンネル内の地面はかなりビチャビチャだったので自転車では通行せず。

出入口から途中までは金属の枠

中間部は素掘りにモルタル吹き付け

トンネルから西岸沿いの道に戻り、少し北上して似島桟橋に帰着。終始のんびりのんびり走って、途中途中何度も立ち止まっては写真を撮って、たった10kmの道のりを周るのに要した時間は約2時間半。なりかつのサイクリング史上最もローペースなサイクリングになったのではないかと思う。これこそ正にゆるポタだ。桟橋はす向かいの観光案内所は営業を始めていたが、何だか入り辛い雰囲気なので外でくつろぐ猫の観察だけにしておく。

西岸を北上して似島桟橋へ

再び観光案内所の猫を観察

似島の外周路を一周したら次は山歩き。フェリーに乗って離島へ渡り10kmのサイクリングで帰るのは勿体ないので、島内に2つある山のうちのひとつを登る計画を立てていた。どちらも徒歩でのみ登れる山道で、事前に軽く調べた限りでは未舗装で少々足場の悪い場所もあり、山道としての整備は最低限しかされていない様子。2つの山のうち島の北側にある安芸小富士の方が標高が高く似島を代表する山っぽいが、あえて島の南側にある下高山を選択。安芸小富士よりも獲得標高が低く登山距離も短いので、疲労も少なくて済むだろうという理由から。

まずは自転車で似島桟橋から住宅密集地の細路地に入り、下高山の登山口へ向かう。途中までは安芸小富士の登山口へ向かう道と同じで、所々にある案内標識に従って進んで行く。やっぱりメジャー(多分)な方の安芸小富士を登ろうかとペダルを漕ぎながら迷うも、予定通り登山距離も獲得標高も少ない下高山にしておく。暑い中長時間山歩きはしたくないというのが正直なところ。もし山登りに丁度いい季節に訪れていたなら、安芸小富士と下高山の両方登ろうと考えたかも知れない。

途中までは安芸小富士と同じ道

桟橋前の住宅密集地に入る

迷路のような路地裏を進む

下高山を登る

迷路のように入り組んだ細路地を抜けたら結構な激坂を上らされ(正直辛くて自転車を押して歩いた)、そして小さな墓地の横にある下高山登山口に到着。自転車は登山口に置いてフロントバッグを持って登山開始…と、ボトルケージの魔法瓶をバッグに入れ忘れるところだった。夏場に飲み物を持たずに山登りするなど自殺行為に近い。魔法瓶の中身は似島一周で空になったので、似島桟橋に戻った時に自販機でお茶を購入して補充してある。夏のアウトドアに飲み物の携行は欠かせない。

ここから徒歩で山頂へ向かう

肩掛けストラップあるけどあえて手持ち

具体的に登山距離はどれくらいなのか、勾配のきつい場所や足場の悪い場所はどの程度あるのか、詳細までは調べていなかったが、1km程度の登山道と思われ大した道のりではないだろうと歩き始める。最初は上り勾配の舗装路が続き、やがて未舗装の狭い道になり、急に目の前を横切る蝶やら何やらの虫にちょっとイラつき、そして蚊もたくさん飛んでいて鬱陶しい。そして日差しが強くて暑い!

鬱蒼とした山道

こんな山道に農作業者のスクーターが!

何かやっぱり山歩き面倒だなぁ…などと思いながらも歩いて行くと、途中で背の高い雑草が隙間なく茂っていて行く手を阻んでいた。で、ちょうど横に別の道らしきものがあるのでそちらを少し進んでみるも、どうやら農作業用の道で引き返す。要するに、下高山登山道は農作業でも利用される所までは雑草が刈られ管理されているが、それより先は野放し状態だった。登山口までの案内標識はしっかり設置しているのだから、登山道の管理も最低限はして欲しいところだ。おそらく登山客は非常に少ないのだろうけど…

途中から登山道は草ぼうぼう…

雑草が生い茂る先を見ると何となく道になっている事を確認できるが、ハーフパンツを履いて膝下から素肌丸出し状態の格好で草ぼうぼうの中を歩くのは流石に避けたい。足に擦り傷を負ったり変な虫に刺されたりしそうでイヤだ。それにどれくらいこの状態が続いているのかも分からないし、この先もっと不便な場所があるかも知れないし、Googleマップで自分の位置を確認する限り山頂の展望台までまだまだ距離がある。という事で、下高山登山は諦め仕方なく登山口に引き返す。往復20分歩いて素肌が出ている足を蚊に刺されて、何の収穫も無いまま登山終了。

下高山がダメだったので代わりに安芸小富士に登ろうか、などと一瞬考えたがやっぱりヤメ。安芸小富士の登山道もどうなっているか怪しいし、時間は10:30を回り暑さも増してきたし、もう山登りは面倒くさくなった。なので潔く似島桟橋へと戻る。せめて往路とは別の道を通って郷愁漂う路地裏風景を楽しむ。

こういう路地裏散策面白い

落とし物だって

瓦屋根が古くて怪しかった

島内に信号機は無いけどね

似島桟橋にフェリーが来るまで30分以上時間が余ったので、桟橋が見える堤防の上で腰掛けてのんびりと過ごす。下高山山頂の展望台で景色を眺めながら食べるつもりだったコンビニおにぎりを食べながら。そして11:30発のフェリーに乗船して広島港へ。似島の滞在時間は約4時間半。下高山登山はボツとなってしまったが、一周約10kmの小さな島にしては十分な滞在だった。

フェリーが来るまでのんびり過ごす

広島港に帰着

広島港に戻ったのが12:00。時間的にも体力的にもまだ余裕があったので、ついでに広島港の隣にある宇品島を時計回りに一周する事に急遽決定。ちなみに似島と同じく宇品島を訪れるのも今回が初めて。宇品島は一周約3.5kmと似島よりも更に小さな島で、南北に細長い島の北端と本土が10mくらいの橋で繋がっている。で、まずは島の東側を北から南へ向けて進むが、東側は工場や商業施設や住宅などが密集した街になっていて、片側一車線の道路を淡々と走って南端付近にあるグランドプリンスホテルまで一気に進む。5月に行なわれたG7広島サミットの会場になったホテルだ。

宇品島東側の通り

グランドプリンスホテル

グランドプリンスホテル裏手

ここから先は歩行者と自転車のみ通行可

グランドプリンスホテル裏手から先の海岸沿いには、歩行者と自転車のみ通行できる道が続いている。宇品島にはこれと言った観光スポットも無く、南岸から西岸にかけて続くこのコースを走るために寄ったようなもの。ただ、距離が短いのでサイクリングより散歩の方が向いている。似島サイクリングのついでに寄るという丁度いい機会が無かったら、この先も宇品島を訪れる事は無かったと思われ。

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宇品島南岸からの眺めは、対岸に安芸郡から呉市まで続く本土や江田島の陸地が広がり、ポツンと三角小島や大型商船などが浮く広島湾の風景を一望。期待した以上にいい眺めだ。似島ついでに寄り道して正解だった。

宇品灯台

宇品島南端の高台に建つ灯台へ行くため、途中で自転車を降りて上り階段が続く遊歩道を歩く。程なくして灯台にたどり着いたものの、灯台上部は木々に隠れてほどんど見えず。周囲は背の高い木々が鬱蒼と茂って外の景色も一切見えず期待が外れた。まぁこんな事もあるさ。灯台の写真だけ撮って直ぐに海岸沿いの道に戻り、南岸から西岸へと回り込み北上。

宇品島西岸を北上

宇品島西岸は砂浜が途切れ途切れに続いていて、夏本番に入っただけに海水浴を楽しむ人が多数。他にも釣りをする人や道路脇の木陰で仰向けになって寝ている人など、レジャーを楽しむ人の姿が多い。地元民のちょっとしたレジャースポットという感じ。

<< SCROLL    宇品島西岸からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

西岸の一部では道に波が打ち上げていた。結構強く打ち上げている場所もあり路面はびしょ濡れ。タイミングが悪いと通行時にずぶ濡れになってしまうので、波の様子を伺いつつ速やかに通過。自転車を濡らすのがイヤだからと担いで歩いている余裕はない。前回の江田島サイクリングからやたらと濡れる場面に縁がある。

西岸沿いの道に打ち上げる波

広島港にある紅白の防波堤灯台と似島

のんびり走ってもあっという間に宇品島一周完了。もう少しサイクリングを続けたい気分だったので、広島港周辺でちょっと走るのにいい場所は無いかGoogleマップで探すも見当たらず、マイカーを駐車した広島みなと公園に戻って13:00過ぎにサイクリング終了。少々走り足りない感が残ったが充実したサイクリングではあった。似島と宇品島を周った走行距離の合計は約20km。それだけしか走らなかった割に充実感を得られたのは、2島とも初上陸の島で道も景色も新鮮だった事が大きい。まぁ、2島とも今回が最初で最後のサイクリングになると思うが。ともあれ、たまにはこんな超のんびり短距離サイクリングも悪くない。

走行距離

前回のサイクリングからサドルバッグを外してサドル周りの見た目をスッキリさせたが、今度はボトルケージを外してもっとスッキリさせたくなった。これまでボトルケージに装着していた魔法瓶(サーモスの580mlボトル)はフロントバッグ背面の個別収納にすっぽり入る。飲み物も常にサドルバッグに入れておけば、自転車から暫く離れる時にサドルバッグを外して飲み物だけ持ち忘れるという事も無いし。

ボトルケージを外してスッキリ

魔法瓶はフロントバッグに収納

シンプルイズベスト?

サドルバッグとボトルケージを外してだいぶスッキリとした印象になった。これでフロントバッグも外せばパッと見はほとんどノーマル状態に見える。実際はハンドル周りやステム、ギア8速→10速化や極太タイヤの装着など、いろいろいじった状態ではあるが。アフターパーツを沢山付けていかにもカスタム自転車らしいルックスにするのもカッコイイが、この自転車はフレームの曲線美が魅力のひとつでもあるので、アフターパーツの装着を最小限に留めてシンプルなルックスを保つのも方向性のひとつだと思った。まぁ、そのうち気が変わってゴテゴテとパーツを付け始めるかも知れないが。。

 

炎天下のサイクリング(2023年8月)

程よく身体を動かすことでストレス発散になるしいいリフレッシュにもなる。そして基本的に週末の晴れた日は外に出掛けたい。という事で真夏でもサイクリングはしたい。厳しい日差しを少しでも避けるために朝早くから家を出て、自宅からの車移動は片道1時間以内で済む場所にして、サイクリングの走行距離は50km以内にすれば、きっと暑さでバテバテになったり熱中症にならずに済む。そんな条件を満たすコースを考えて直ぐに思い浮かんだのが大崎上島だった。

安芸津港待合所

離島の大崎上島はこれまでに何度もサイクリングをしていて、毎回竹原港からフェリーに乗って島へ渡っていた。しかし実は竹原港より自宅から近い安芸津港からでも大崎上島へ渡れる事に今更気付く。自宅から竹原港までの道のりは約28km、安芸津港までは約22kmなので、往復で約12kmも車の移動距離を短縮できる。それに安芸津港までの道のりの方がシンプルかつ交通量が少ないので、車の運転もずっと楽。さらに竹原港の有料駐車場が1日600円なのに対し、安芸津港の直ぐ側にある有料駐車場(安芸津港には駐車場が無い)は1日300円と半額なのもメリット。

但し安芸津港の方には大きなデメリットがひとつあった。竹原港発の朝一の便は6:05で大崎上島着が6:25なのに対し、安芸津港発の朝一の便は6:40で大崎上島着が7:15。つまり安芸津港から朝一のフェリーに乗って大崎上島へ渡ると、竹原港から乗船するより島への上陸が50分も遅くなってしまう。夏でなければ何ら問題のない事だが、早い時間からスタートして少しでも暑さを避けたいので50分の差は大きい。

安芸津港から大崎上島が遠くに見える

航行中のフェリーから見る朝日

6時台からサイクリングを始めたいのでいつも通り竹原港を利用した方がいいと一度は決めたが、やっぱり少し時間が遅くなっても初めての航路を利用してみたいと前日の夜に気が変わる。大崎上島はロードバイクに乗っていた頃から何度も走っているコースなので、航路だけでも変えて少しでも新鮮味が欲しかった。ちなみに運賃はサイクルパスを利用して大人1人+自転車で片道400円。とっても安い。

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ところで、偶然にも前回の似島サイクリングと前々回の江田島サイクリングも、今回と同じく初めて利用する航路から目的地の島へと渡っている。瀬戸内サイクリング歴9年目ながらも「初めての楽しみ」というヤツはまだまだ残されているもんだなと思った。まぁ、何度も走っているコースでも季節や天気によって風景の印象が変わるので楽しめるけど。

大西港に到着

大西港向かいで釣りキチ三平がお出迎え

竹原港からフェリーに乗ると島の北端付近にある垂水港で下船するが、安芸津港からだと垂水港から県道を南西に8kmほど移動した場所にある大西港で下船する事になる。で、大西港から時計回りに大崎上島一周を始めると、最初の数キロは海沿いから離れた市街地を走る事になる。逆に垂水港からスタートすると最後に市街地を走る事になるが、この区間は車の交通量が島内で一番多く車道脇は狭いので、まだ交通量が少ない朝のうちに通った方が楽。そういう点でも大西港から走った方が正解。

最初の数キロは町の中を走る

そしてやがて海に出る

7:30に大西港からサイクリングスタート。町を抜けてやがて西側の海に出て、青空が広がる長閑な風景を眺めながらのんびりとべダルを漕ぎ、いつも下船していた垂水港を通過。それから東岸へ回り込むと青空からどんよりとした曇り空に一変。台風が近づいている関係で風が出ていて雲の流れが速く、まとまった雲が流れてくると日差しが遮られ辺りの風景が暗くなる。

久し振りに”海”ジャージ着用

東岸に出るとどんより曇り空

やがて雲は晴れ炎天下

山の風景も少しは撮る

通り雨に降られる心配もしたが杞憂に終わり、雲は晴れて強い日差しを浴びながらのサイクリングが続く。これまでに何度も何度もサイクリングしている大崎上島なので、もはや島内の事に関して説明することは何もない。いつも通りのコースを進み、所々で脚を止めて景色を眺めたり写真を撮ったりし、長閑な離島を楽しむ。

珍しい木造五階建て家屋

新しい堤防を建設中

近年日本の夏は危険な暑さとなり、不要不急の外出は控えましょうと言われるようになってしまった。そしてこの日も9時台で既にかなりの暑さ。そのためかいつもより車の往来も人の姿も明らかに少ない。大西港から約半周走ってもサイクリストを一度も見掛けないし、瀬戸内の島には必ずいる釣り人の姿も全くない。そしてアスファルトの地面にはミミズの死骸が何処までも転がっている。暑さで土から出てきて道路を横断中に日干しになったのだろうか。とにかくミミズの死骸が多いので、タイヤで踏み潰さないよう注意しないといけない。

久し振りの金剛寺

金剛寺がある高台からの眺め

久し振りに金剛寺がある高台から景色を眺めようと、階段道を上ったら汗だくになった。それからいつも必ず立ち寄る中ノ鼻灯台まで急勾配の坂道を自転車で上ったら、また汗だくになって少々熱中症の危険を感じた。水分補給を怠ったら完全にアウトだ。白亜の灯台が真夏の日差しを反射して眩しかった。

必ず立ち寄る中ノ鼻灯台

竜宮城をイメージしたかもめ館

中ノ鼻灯台の側にある綺麗な砂浜海岸では海水浴を楽しむ人の姿。10人もいないが、それでも大崎上島に上陸してから初めてまとまった人の姿を見た。正直自分も水浴びをしたい。せめて足だけでも海に浸かりたい気分だ。しかしそんな事をしたらサイクリングを続けるのが億劫になりそうなので止めておく。

野賀海水浴場

直兵衛を忘れないための碑

海が綺麗だ

大崎上島の南端まで進んだところで港の待合所が目に留まり、飲料の補給と身体を冷やすために避難。待合所は冷房が効いていて生き返る涼しさ。やはり真夏の炎天下にずっといるのは辛い。途中でクールダウンが必要だ。空になった魔法瓶には緑茶を補充。ロードバイクでサイクリングをしていた時は樹脂製のサイクルボトルを使っていたが、夏場は飲料が温まってしまうのが大きなデメリットだった。魔法瓶の恩恵を受けた後に樹脂製サイクルボトルを使う気にはなれない。

明石港待合所で休憩

夏の日差しで花も鮮やか

トンネル内は涼しくなかった

写真じゃ伝わらない炎天下の酷暑

大崎上島サイクリングで毎回目に留まりつつも素通りしていた農地の実物大人形を、今回は何となく気が向いたので初めて脚を止めて観察。道路からは5体ほど見えた。これは趣味で作ったアート作品なのだろうか、それとも動物避けを目的としたものなのだろうか。夜はちょっと怖そうだ。

毎回目にしていた農地の人形

今回初めて写真を撮ってみた

何のため?動物避け?

島の西岸にあり島内で一番大きな砂浜海岸の大串海水浴場に出ると、多くの海水浴客で賑わっていた。汗だくになりながらサイクリングをしている中年の場違い感が半端ない。それにしても、夏の日差しは光量が多く青い空と海の写真がとても鮮明に撮れる。

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大串海水浴場の側にあるゲートボール場に屋根付きの休憩所があったので避難。空腹になったので手持ちのコンビニおにぎりを食べようと、日陰でゆっくりできる場所を探していたので丁度よかった。いつもは高齢者がゲートボールをしているのを目にするが、流石にこの日は誰もいなかった。外で行楽をしているのは海水浴客だけ。

ゲートボール場で休憩

風が生暖かいよ

終始のんびり走って4時間で大崎上島を一周し、11:40に大西港に帰着。当初は11:15のフェリーに乗って帰る予定だったが、なんやかんやで寄り道が多くて間に合わなかった。次のフェリーは12:50と丸1時間あるので、大西港の向かいに架かる長島大橋を渡って長島へ。暑いからと言って船が来るまで待合所で涼んでいては時間を持て余す。

大崎上島一周完了

橋の中心まで上り勾配が続く長島大橋

長島は大崎上島と橋で繋がっている小さな島で、観光スポットは長島大橋のたもとにある公園くらい。その公園にある展望台へ上がるのが目的の半分で、もう半分は何となく長島大橋を渡りたかったから。しまなみ海道やとびしま海道に架かる橋は全て舗装がほぼ水平(橋によって微妙な湾曲はある)な造りだが、長浜大橋は完全な坂道になっているので新鮮味があって面白い。

長島大橋から大西港のある南側を見る

大西港に停泊中のフェリー

これは何をする設備?

長島大橋を下りたところにある「マリンパークおおさき」という公園の高台にある展望台まで、炎天下で汗だくになりながら階段道を上る。がしかし、展望台は崩壊しかけた無残な姿になっていた。床は傾き手摺りの一部が欠損し、階段の踏板は半分無くなっている。前回ここを訪れたのは2年前で、その時も老朽化で少し危ない状態になっていたが、あれからずっと放置しっぱなしの様子。ちょっと残念だ。ただ、展望台に上がらずとも周囲の景色を眺望できるのが救い。それにしても暑い、クソ暑い。正午を回ってさらに暑さが増して来た。やはり真夏のサイクリングは昼前に終えるのが無難だ。

マリンパークおおさきの展望台

あれは何の工場だっけ?

日差しが一層厳しくなってきた…

マリンパークおおさきは海釣り公園で釣り用の桟橋が設置されているが、ここでも釣り人の姿は見掛けず。というか自分以外人の姿が無い。今回の大崎上島サイクリングでは、砂浜海岸で海水浴をする人以外で外にいる人をほとんど見掛けなかった。そして最後までサイクリストの姿も一度も見掛けず。こんな事は初めてかも知れない。

マリンパークおおさきの桟橋

桟橋から見る長島大橋

大西港に帰着

マリンパークおおさきの桟橋で時間を潰していたら、いつの間にか12:30を過ぎていたので慌てて大西港へ戻る。帰りの船をさらに一便遅くして長島を周ってみようかとも考えたが、これ以上炎天下のサイクリングを続ける元気は残っていなかった。長島はマリンパークおおさき以外に立ち寄る場所が無い小さな島だが、まだ一度も島内を周ったことが無いのでまた別の機会に訪れるとしよう。

大崎上島一周+マリンパークおおさきまでの往復の走行距離は約41km。真夏の炎天下でのサイクリングなので、この程度の走行距離でもマメな水分補給と途中のクールダウン休憩は必須だった。安芸津港のフェリー運行ダイヤの関係で、サイクリング開始が7:30で終了は正午を過ぎてしまい、強い日差しを浴びている時間が長くなったのはやはりマイナス点だ。まぁそれでも楽しいサイクリングではあった。何より夏らしい鮮やかな青い空と海が気持ちよかった。ともあれ、次は夜明け前からサイクリングを開始して午前中に終えたいところだ。

走行距離

30代半ばまでは平均体重が66kgだったのに、2019年7月に41歳を迎えた時点で71.5kgまでに増加(身長は177cm)。このままでは色々と良くないという事で2019年8月に初めて体重計を購入し、以降は自宅で定期的に体重測定を実施。それ以前は近所の温泉や旅行先の入浴施設を利用した際に、更衣室に体重計が置かれている時に量るのみだった。で、あれから4年経った現在の体重はというと…

帰宅してシャワーを浴びた後

晩酌で飲み食いした後

大崎上島サイクリングから帰宅してシャワーを浴びた後の体重が66.0kg、その後に晩酌で飲み食いして再び量ったら67.7kgに増えていた(体重計の精度が怪しいのでそれぞれ2度測定)。よって平均体重は67kgと考えていいと思われ。4年前に設定したターゲット体重をしっかり維持しているので、我ながら素晴らしい自己管理能力だと思う。40代後半に突入し、ほどほどに飲んで食ってもして、サイクリング以外に運動などで身体を動かすことは無く、それでも体重維持は可能なのである。普段の食事は摂取量や栄養バランスをそれなりに考えているので、やはりバランスの取れた食生活が大事なのかもしれない。ともあれ、体重が増えるとサイクリングで上り坂が辛くなるという大きなデメリットもあるので、今後も体重維持を継続していきたい。