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その1  1日目早朝〜朝

 

自宅から約250km離れた眉山で日の出を眺められるよう1:00に起床。前日就寝したのは21:30過ぎなので、睡眠時間は3時間ちょい。早寝は苦手なのでこれでも頑張った方だ。まぁ3時間寝れば何とかなる。菓子パンをかじって軽く腹ごしらえをして1:30自宅を出発。最寄のインターチェンジから高速道路に入り、交通量の少ない深夜の高速をひたすら走る。高速道路の走行距離は約220km。若い頃は大した距離ではなかったが、43歳の今ではその程度の距離でも運転が面倒くさいと思ってしまう。老いには勝てない、まぁ仕方ない。淡々と車を運転し、しまなみ海道を渡って四国に入り、香川県を通過して徳島県に入ったところで高速を下り、カーナビに従って一般道を進んで眉山へ。

眉山

(びざん:徳島県徳島市)

眉山の北西部から山頂の眉山公園まで続く山道に入る。道幅が狭く曲がりくねった山道が4kmほど続く。狭小道路は極力走りたくないが、夜明け前という時間で下山して来る対向車はいないので、まぁ我慢してやろうと思える。そして眉山公園駐車場に4:40到着。車中泊と思われる車が数台駐車していた。この日の日の出時刻は5:20頃なので、20分ほど車内で仮眠を取って(やはり睡眠時間3時間ちょいでは少ないと感じた)から、ロープウェイの駅の上にある展望台へ。

眉山展望台

残念ながら朝日が昇る東側の空には雲が広がっていて、日の出時刻を過ぎでも太陽は姿を見せず。ちょっと悔しい。これまでの車中泊旅行で何度も日の出見物をしているが、水平線や地平線から顔を出す朝日は滅多に見られない。日の出時刻から暫く待つと、薄雲の後ろから朝日の輝きが現れる。丸い輪郭をくっきり見せる朝日を見物できなかったのは残念。まぁそれでも完全な曇り空よりはマシだ。太陽の輝きと綺麗な朝焼けが見られただけでも良かったという事にしておこう。

念願叶ってとりあえず満足

眉山展望台からは徳島市の街並みを一望。朝日に照らされた川が印象的な風景にしている。映画を観てから十数年越しの風景だが、正直なところ映画でどのような風景が映っていたかは全く覚えていない。映画を観て何となく印象に残って、機会があれば眉山を訪れたいなと何となく思い続けて、そして今回訪問してみて「あぁ、こんな眺めだったんだ」という程度。それでも長年の想いが叶ってスッキリした。

展望台にはカフェや売店が入ったガラス張りの建物がある。当然営業時間外で中には入れない。その建物の裏手には、パゴダ平和記念塔という異国情緒漂うものが。第二次世界大戦の戦没者を慰めるために建てられたものらしい。塔の中に入れるようになっているがこちらも開館時間外。という事で、展望台からの眺めに満足したところで駐車場に戻る。

展望台にある建物

パゴダ平和記念塔

下山は眉山北東側の道路を走行。北西側の狭小道路に対してセンターラインのある整備された道路なので運転が楽。最初は登りも北東側の道路を走ろうと考えていた。結構遠回りになってしまうが、それくらい狭小道路は避けたい今日この頃なのである。眉山を下りたら国道を50kmほど南下し、太平洋に面した四国南岸へ向かう。

南阿波サンライン

(みなみあわさんらいん:徳島県美波町・牟岐町)

四国南海ドライブ最初の観光スポットは、南阿波サンラインという県道のワインディングロード。約7kmの道のりの間に展望台が四箇所あり、海の眺めを楽しめそうなスポットだと期待していた。この道は2001年の日本一周でも2010年の四国一周でも通った事がない初めてのコース。そんな訳で結構楽しみにしていたのだが、東西に延びる道路の東端から入り車を進めるも、道路の両脇は木々が茂っていて外の景色はほとんど見えない。まぁそのうち景色の開けた場所があるだろうと運転を続け、7:30に第一展望台に到着。

第一展望台

第一展望台からの眺め

第一展望台からの眺め

広い駐車場の奥に見晴台が設置された第一展望台。太平洋を一望できる眺めだが、印象的な風景とは言えず殺風景といった方が似合う眺め。瀬戸内海の多島美風景を見慣れている自分には余計そう感じてしまう。まぁまだ南阿波サンラインに入ったばかりだし、あと三箇所展望台があるのできっと満足できる風景に出会えるさ。と、ポジティブシンキング。

第一展望台の猫

第一展望台の猫

第一展望台の片隅に何本もの木を伐採した跡があり、その中に茶黒のまだら模様の猫がいる事に至近距離で気付いてビックリ。猫はピクリとも動かず、茶黒模様が迷彩のように伐採された木々と同化していたので、なかなか存在に気付かなかった。猫の目の前でしゃがんでみても逃げないので、写真を撮ったりして観察。猫の観察に飽きるという事は無い。それにしても自嘲するしかない、広島からはるばる四国まで来たというのに本来の目的である海の風景を楽しめず、代わりに猫で楽しんでいるという事に。

道路から海が見える場所は少ない

第一展望台から引き続き南阿波サンラインをドライブ。相変わらず道路は海側にも木々が生い茂っていて、運転しながら太平洋の広がる景色を見られる場所は非常に少ない。旅行前にGoogleマップのストリートビューでざっくり確認していて、景色の開けた場所は少ない道路だと分かっていたが、それにしても予想以上に海が見えない。これは想定外だ。カーブが連続する片側一車線の道路は道幅も十分で、7:00台という時間もあり車の往来はほとんど無く快走。車の運転を楽しむにはいいドライブコースと言える。スポーツカー乗りにはたまらないと思う。自分も昔はスポーツカーでこんな道を攻めていた事を思い出した。

第二展望台

第二展望台からの眺め

ほどなくして第二展望台に到着。展望台と言っても広い駐車場があるだけで、木々の間から海を眺められる場所が一箇所あるだけ。しかも特徴もなく印象にも残らないつまらない眺め。これは流石に不満だ。展望ポイントの隣に下へと続く小道が延びていて、もっと眺望のよい場所にでも続いているのかと思ったが、案内板も何もないので何処へ続いているのか分からない。そもそも小道は全く管理されていないようで、草木が生い茂り歩いていくのは困難な状態。第二展望台はかなり残念な場所だった。

そして次は第三展望台。ここも広い駐車場があるだけで、展望台と言えるような設備は無し。第二展望台と同じく、駐車場の端から殺風景な景色を眺めるだけ。第三駐車場はヘアピンカーブの中にあり、北東側と南西側の二方向の景色を眺望できるが、どちらの眺めも極めて殺風景。うーん、残念過ぎる。ちなみに、第一展望台には公衆トイレが設置されているが、第二と第三は無し。第一展望台には数台の車が停まっていたが、第二と第三は自分が寄った時はゼロ。第二、第三展望台はほぼただの駐車場。展望台などと言ってはいけない。

第三展望台

第三展望台から南西側の眺め

第三展望台から北東側の眺め

道路はほとんど木々に囲まれている

道路の両側は相変わらず木々が茂っていて、海沿いドライブという感じではない。展望台からの眺めも残念だし、南海ドライブスタートから大コケした印象。それに天気も微妙だ。晴れは晴れでも薄雲が広がっていて、スッキリと青空が広がる快晴ではない。まぁ、日が差さないような曇り空と比べたら満足すべき天気だが、何だか微妙だ。

そして8:15に第四展望台に到着。ここも駐車場の端から海を一望できるようになっていて、ちょこんと東屋的なものが設置されている。公衆トイレもある。第二、第三と残念過ぎる展望台が続いたので、何だか妙にホッとしてしまった。しかしながらここからの眺めも殺風景で見応えは全く無い。遠くにいくつかの島がちょこんちょこんと小さく見えるだけで、全く印象的ではない。本当に参った、惨敗気分だ。南阿波サンラインはワインディングロードを快走して運転を楽しむコースであって、海の眺めを楽しめる展望スポットではなかった。

第四展望台

第四展望台からの眺め…

南阿波サンラインを抜けて再び国道に入り、四国の東南端である室戸岬まで続く海沿いの道路を淡々と進む。この区間は10年前に経験した四国遍路で歩いた道でもあり、運転の途中途中で見覚えのある風景が目に入ってくる。綺麗な砂浜が続く海岸線、何となく印象的な川の合流風景、お接待をしてくれたコンビニ、お遍路のための休憩所…なかなか感慨深い。強い日差しを浴びながら海沿いの道路を何キロも歩き続け、やっとの事で見つけた飲料の自販機にも懐かしさを感じてしまう。しかし車を運転しているとそれらの風景はあっという間に過ぎてしまい、一つ一つに深く思いを募らせる時間は無い。写真を撮ろうにも車だと咄嗟に一時停車できないし。そんな訳で懐かしい風景は次々とあっけなく流れ去っていき、何だかもの寂しくもなってくる。四国遍路では10kgの荷物を背負って必死に歩いていたというのに…

何となく路肩に停めて撮った風景だったが…↓

偶然にも四国遍路で全く同じ場所を撮っていた

今回撮れなかった懐かしい風景の一部を四国遍路で撮った写真から掲載

次々と流れゆく車窓からの風景を見てこうも思った、景色をのんびり楽しむならドライブよりもサイクリングの方がいいと。レンタサイクルでしまなみ海道を縦断したのがきっかけで趣味となったサイクリングは、健康的だし日帰りで気軽にできるので本当にいい趣味だと思っている。約6年間続けたロードバイクは2021年いっぱいで卒業して(体力的にしんどいから…)、2022年からはEバイク(要は電動アシスト自転車)でサイクリングを楽しむ事にしている。しかし新型コロナウイルスの影響で注文したEバイクの入荷が半年以上遅れている。いつになったらコロナ禍は収束するのやら…

鹿岡の夫婦岩

(かぶかのめおといわ:高知県室戸市)

南阿波サンラインを抜けてから約50km国道を進み、次の目的地である鹿岡の夫婦岩に到着。ふたつの大岩にしめ縄が掛けられている。岩がふたつ並んでしめ縄が掛けられ「夫婦岩」と名付けられたものは日本各地にあるが、自分が見てきた中では一番規模の大きい夫婦岩かも知れない。

道路から遊歩道へ

北側は快晴なのに…

北へ延びる海岸線風景は青空が広がり気持ちのいい眺め。一方、夫婦岩を正面に見て背景となる東側の空は薄雲が広がり微妙な眺め。立ち寄った9:40という時間だと逆光なのもネック。眉山の日の出、南阿波サンラインからの眺め、そして夫婦岩と、今回の旅はスタートから天気にも風景にもイマイチ恵まれず、気分もイマイチ上がらない。まぁたまにはこんな事もある。忙しい日々の生活から距離を置いて気分転換にドライブをしている、そんな軽い気持ちでいれば十分楽しめる。

しめ縄の掛かる夫婦岩

夫婦岩の間に小岩

夫婦岩の手前には石畳みの遊歩道が設けられていて、目の前から眺められるようになっている。しかし二つの岩の付け根部分が遊歩道に隠れてしまい、本来の景観を損ねてしまっている。夫婦岩の間にある「小岩」も遊歩道に隠れ気味。個人的にこの遊歩道は無い方がいい気がする。

岩は穴だらけ

今回で3度目の訪問

ここは12年前の車中泊旅行で立ち寄っていて、その翌年の四国遍路では素通りしていた。実はこの夫婦岩、目の前で見物するよりもある程度離れた場所から眺めた方が印象的。夫婦岩を含む複数の岩が一列に並び、陸側から海側に向かって岩の高さが低くなっているように見える場所がある。夫婦岩の前を南北に延びる国道のどちら側にもそのように見えるポイントがあるが、車だと目に留まった瞬間直ちに一時停止するのは難しいし、運転中に後方を振り返ったりしないので気付かない。ゆっくり移動するから見られる風景もある。

夫婦岩より北側からの眺め

夫婦岩より南側からの眺め