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2011年3月17日 2日目 (晴れ) 

アンカラ→ボアズカレ→カッパドキア

 

アンカラ

ホテルのレストランで朝食を済ませ8:00にバスに乗り出発。トルコの首都であるアンカラの中心へ向かう。天気は快晴。現地ガイドのケナンさんによると、このツアーの直前にも同じツアーに同行していて、その時はトルコ各地に雪が残っていて、場所によってはバスが走れず観光できなかった場所もあったとの事。実はこの旅行を予約する際に最初は3月9日出発のツアーを希望したが、予約が一杯だったので仕方なく3月16日出発のツアーを予約した。もしも9日からのツアーに参加出来ていたら、大いに雪の影響を受ける事になったので結果オーライだった。せっかくの海外旅行が積雪で満足に観光できないのは辛い。

車窓からアンカラの街並

 

アナトリア文明博物館

トルコ旅行最初の観光は、アンカラの中心にある古い隊商宿を改造した博物館。アナトリア文明の遺物やヒッタイト王国の収蔵物で世界的に知られているらしい。せっかく快晴なんだから外の観光をしたいっ、というはやる気持ちを抑えて博物館へ入る。 …ちなみに、トルコには多くの歴史が刻まれているのだが、自分は歴史云々には非常に弱くあまり関心もないので、この旅行記でその手の説明はほぼ省略!

博物館正面

外にも多数の遺跡

首無し遺跡と

館内の展示品は、回廊に沿って旧石器時代から年代を追った展示となっているので分かりやすい。ケナンさんの説明を聞きながら館内を見学。正直この手の博物館にはあまり興味が無いので退屈。ツアー旅行なので仕方がない。

打製石器

出土品の骸骨

地母神座像

青銅器

人類初の鉄製の剣

記憶が正しければ、トルコは世界で初めて鉄を利用したそうで、当時鉄は金の40倍の価値があったとか。人類初の鉄製の剣が展示されていた。

戦士の像

陶板だったっけ?

耳付きドラえもん(笑)

ハットウシャシュ遺跡の王の門にあった「戦士の像」というのが特に有名らしい。町でも戦士の像が描かれた看板などを見かけた。アンカラのイメージキャラクター的なものになっている様子。

博物館の中央にある部屋にはレリーフや彫刻を多数展示。なるほどなるほど…う〜ん、確かにどれも貴重なものかもしれないが、どうも惹き付けられる要素を感じない。やはり自分には博物館の展示物よりも、歴史的建築物や自然の風景の方に魅力を感じるようだ。

 

バス内の様子

アナトリア文明博物館の見学後は再びバスに乗り、次の目的地のボアズカレまで移動。ボアズカレまでの距離は210km、約3時間半の道のり。長い… 今回のツアー旅行は、トルコの主要観光スポットを10日かけてぐるっとまわる旅行なので、どうしてもバスでの移動時間が長くなってしまう。バスが横3列のゆったりシートなのが救い。が、どうもトルコの道路はあまり舗装状態が良くないようで、バスはガタガタとよく揺れる。バイパスのような大通りでもガタガタ揺れっぱなしの道が多い。寝ていても強い振動で目を覚ましたり、寝ている時に揺れで首が振られて、起きた時に首が痛かったりする。

今回のトルコツアーには27名の予約が入っていたが、東日本大震災の影響でキャンセルが相次ぎ、実際にツアーに参加したのは自分を含め18名。キャンセルした9名のうちの1組は、ツアーに参加しようと成田空港へ向かったものの、交通網の乱れにより集合時間に間に合わなかったらしい。参加者の中には出発日の前日に空港に着いて、ホテルに宿泊したり空港内で過ごした人もいる。とにかく今回の旅は成田空港にたどり着くまでが一番大変だった。

車窓から

 

ボアズカレ

サラダとスープ

肉じゃがみたいなもの

肉とポテトとご飯

チャイ

ボアズカレに入ってレストランで昼食。なかなか日本人に合う味だった気がする。デザートは甘すぎて一口だけ。飲み物は紅茶を注文。2リラ(約120円)と安い。トルコでは紅茶を飲むのが一般的らしく、中国から伝わってきたので「チャイ」と呼ばれている。味は少し渋めで、ウーロン茶と日本の紅茶が合わさったような感じ?なかなかおいしい。

甘すぎデザート

 

ヤズルカヤ遺跡

ヤズルカヤ遺跡駐車場から

遺跡について説明中

ボアズカレでは2箇所の遺跡を観光。まずは紀元前13世紀につくられたヤズルカヤ遺跡。ヤズルカヤ遺跡は「碑文のある岩場」という意味で、岩場を利用してつくられた露天神殿。パッと見ただの岩場にしか見えない。ケナンさんがいろいろ説明してくれるが、歴史全般に無知&無関心な自分にはほとんど右の耳から左の耳に抜けていく。ケナンさんすいません、とここで謝罪。

大ギャラリー

大ギャラリーのレリーフ

神殿は大ギャラリーと小ギャラリーのふたつに分かれていて、それぞれ岩には沢山のレリーフが彫られている。風化により形がよくわからないものもある。歴史的価値のある遺跡である事に違いは無いが、正直もっとインパクトが欲しい…

小ギャラリー

小ギャラリーのレリーフ

何処からともなく、録音放送と思われるコーランが流れ始める。ここはイスラム圏の国なのだと改めて実感。コーランは1日5回あり、メッカに向かってお祈りする。トルコ人の99%がイスラム教を信仰しているが、宗教に対しては寛容な考えを持っているので、お祈りをするのは一部の熱心な信者のみらしい。てっきりイスラム教徒は全員お祈りしているのかと思った。

 

ハットゥシャシュ遺跡

次は世界遺産に登録されているハットゥシャシュ遺跡。紀元前18世紀頃に古代ヒッタイト帝国の首都であったところ。初期に建設された下市と、紀元前14世紀頃に建設された上市に分かれている。

下市の遺跡

何だろこれ

まず下市の観光。先に観光したヤズルカヤ遺跡よりは遺跡「らしい」眺め。元は城壁に囲まれていて、1ヵ所だけに当時の城壁を再現したものが建っている。遺跡として残っているのは道路や建物の基礎のみで、柱は1本も残っていない様子。

バスで下市から上市に移動。途中ライオン門に立ち寄り。町を囲う城壁につくられた門のひとつで、このような門は全部で6箇所あるらしい。元々はアーチ状の門で、残された柱は緩い弧を描いている。とりあえず写真撮影にはいい場所。

ライオン門

トンネル入口

トンネル内は真っ暗

トンネル出口

ライオン門からさらにバスで移動し、丘の上にある城壁につくられた暗く狭いトンネルを歩く。かなり長いトンネル通路で、照明も無く足元がよく見えない。外から攻めてきた敵をこのトンネルにおびき寄せ、一網打尽にするのにも使われたそうだが、実際そんな露骨な罠に引っかかったのだろうか。

トルコにもピラミッドがあった!

ピラミッドの上からの眺め

トンネルを抜けて今度はピラミッド状に積み上げられた城壁の上へ上る。周囲の景色は緩やかな丘陵地が広がる穏やかな眺め。ピラミッドの上にはスフィンクス門というのがあり、名前の通り元々はスフィンクスがあったが、現在はイスタンブールの博物館に展示されているらしい。

遺跡群を見下ろす

王の門

最後に王の門の見学。なるほど、アナトリア文明博物館に展示されていた戦士の像はここにあったものだったのか。門には本物の代わりにレプリカが埋め込まれている。風化を防ぐために博物館に移されたのだろうか。それにしても、レプリカを設置するならもう少し周囲に馴染むように上手く作れないものだろうか。

 

ボアズカレから3日目と4日目に観光するカッパドキアへ向けてバスで移動。また長距離移動で240km、約4時間の道のり。もう寝るしかない。途中ふと目を覚ませば、車窓からは綺麗な夕焼けと日没寸前の夕日。相変わらず道は悪くバスはガタガタと揺れ、少々乗り物酔い。元々乗り物酔いしやすい体質ではあるが、大人になってからバスで酔うのはおそらく初めて。本当によく揺れる。

バス移動では大体1時間半置きにトイレ休憩を取ってくれる。トルコの場合、レストランや有料観光施設内のトイレは大抵無料で、道路沿いのサービスエリア等の公共のトイレはほぼ有料。料金は大体0.5リラ(約60円)で、高くても1リラ。トルコのトイレは一般的な洋式トイレとトルコ式トイレの2種類。トルコ式トイレの見た目は日本の和式トイレと似ているが、和式と違い穴のある方が後ろになる。扉側を向いてしゃがむように設置されている点も日本とは逆。写真の便器は水洗機能が無く、左に置いてあるバケツに水を溜めて流す、という方式になっている。和式にも少々抵抗のある(足疲れるし…)自分にはトルコ式の使用は避けたいところ。

トルコ式トイレ

 

カッパドキア

長時間バスに揺られやっとカッパドキアに到着。外には独特な景色が広がっているらしいが、暗くてよく見えない。カッパドキアは特徴的な奇岩群が点在している人気の観光地で、今回参加のツアーではカッパドキアに2連泊。カッパドキア2連泊というのが、数あるトルコツアー旅行の中から選んだ決め手の一つ。

ホテルの外から

ホテル入口

ロビー

2連泊するカッパドキアのホテルは洞窟ホテル。旅行会社がひとつのホテルで全員分の部屋を確保する事が出来なかったため、12人と6人に別れて2箇所のホテルに泊まる事になった。自分は6人の方。バスを降りて12人と添乗員さんを見送り、現地ガイドのケナンさんに案内され洞窟ホテルへ。で、洞窟ホテルとはどんなものかと楽しみにしていたが、ホテル外観は以外にも普通な佇まいで拍子抜け。ホテルに着いたのは20:00過ぎ。

小さなホテルロビーは、映画に出てきそうないい雰囲気。そして部屋に入るとなかなか洞窟らしいつくりでホッとする。湿気が多いのか、部屋とバスルームの木製の扉は少し歪んでいて閉め辛い。暖炉があるが板で塞がれていて、代わりに部屋とバスルームにヒーターが設置されていて暖かい。冷蔵庫とテレビは無し。せめてテレビは欲しかった。日本の情報が欲しい。浴槽の仕切りは前日のホテルと同じ両開きの引き戸。

スープ

ナス料理

チキンとご飯

ホテルのレストランで夕食。トルコ料理には大抵最初にスープが出てきて、パンにスープをつけて食べるのが一般的らしい(写真には写っていないがパンもある)。メインのナス料理はなかなかおいしかったが、チキンと一緒に出てきたご飯はどうもイマイチ。やっぱり日本のご飯の方がおいしい。トルコのデザートとして定番らしい米を使ったデザートは好き嫌いがはっきり分かれそうな味。自分はダメだった…

米を使ったデザート

バスの車窓から眺めた限り、ホテル周辺にライトアップされたモスクなどの観光スポットは無さそうだったので、夕食後に散策に出るのはヤメ。テレビも無いしバス移動で疲れたのでシャワーを浴びて早めの就寝。