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2011年3月24日 9日目 (曇りのち晴れ)

イスタンブール→成田へ

 

イスタンブール

ボスポラス海峡クルーズ

9日目の午前中は、オプショナルツアーのボスポラス海峡クルーズに参加。黒海と地中海を結び、イスタンブールをヨーロッパ側とアジア側に分ける海峡。8:00にホテルを出発してバスで新市街の船着場へ向かうも、かなり残念な事にいつも通り朝の空模様は曇り。しかもバス移動中に雨がパラパラと降り出す。船着場に着く頃に雨は止んでくれたが、どんよりとした曇り空は変わらず。そして外は結構寒い。

船着場

船室

貸切の船に乗ってクルーズ開始。船は西のヨーロッパ側の岸に沿って北上し、途中で海峡をUターンして東の岸に沿ってアジア側を南下するというもの。天気も悪いし寒いが折角のクルーズなので、船室の上のデッキに出て景色を見物。そして早速目を惹く建物が見えてくる。かなり長い建物のドルマバフチェ宮殿や、現在は大学になっている昔の建物など。悪天候なのが本当に惜しい。ケナンさんが船を操縦する船長の隣に座り、船から見える建物や景色について説明してくれる。

ドルマバフチェ宮殿

現在は大学になっている建物

オルタキョイ・ジャミィ

遠くからもよく見える大きな橋、ボスポラス大橋の手前まで進むと、オルタキョイ・ジャミィという小さなモスクが見えてくる。近代的な橋をバックに水辺に建つモスク。こういう眺めも悪くない。時間が早いからか人の姿はほとんど見かけない。船はボスポラス大橋の下をくぐってさらに北上。

出港時は船室にいたツアーメンバーも皆デッキに上がってきたので、デッキのイスに座って記念撮影。何故か男だけで(笑)。その後に女性メンバーと添乗員さんとケナンさんも入って皆で記念撮影。

ボスポラス大橋

男だらけの記念撮影

ヨーロッパ側の岸に沿ってさらに北上していくと、丘の上に建つ立派な城壁が見えてくる。ルメリ・ヒサルという城塞。これはちょっと観光してみたい。ルメリ・ヒサルのすぐ先にファーティフ・スルタン・メフメト橋(舌噛みそう)があり、橋の手前で船はUターン。今度はアジア側の岸に沿ってボスポラス海峡を南下していく。アジア側の岸にもルメリ・ヒサルと同じような城塞があった。ボスポラス海峡を挟んで城塞が続いているのかも知れない。

ヨーロッパ側のルメリ・ヒサル

ヨーロッパ側のルメリ・ヒサル

ファーティフ・スルタン・メフメト橋

アジア側にもあった城塞

途中から風が強くなり、かなり寒いので船室に入る。船室ではトルコ石のアクセサリーや携帯ストラップなどが売られていたので、お土産に買おうと下を向いて長いこと商品を眺めていたら船酔いしてしまった。約1時間のクルーズをして船着場に帰着する頃になってようやく青空が広がり始める。まぁ、クルージング中に雨に降られなかっただけ良かったという事にしよう。

アジア側に建っていた何か

青空が見え始めた新市街

 

リュステムパシャモスク

前日夕方に訪れた旧市街のエジプト・バザールの前の広場までバスで移動し、広場の隣にあるリュステムパシャモスクの観光。商店街の中にあり全景がよく見えず、大きさも小ぶりのモスク。しかも入口は小さな裏口のようなもので、一見観光スポットに向かないような雰囲気。

リュステムパシャモスク外観

青いタイルが貼られた回廊の壁

入口から狭い階段を上ると2階の回廊に出る。リュステムパシャモスクはタイルが素晴らしいということで、外壁にも青いタイルが貼られている。回廊から見下ろす外の眺めは、細い通りに店が軒を連ねる商店街。何だか地域密着型モスクという感じ。モスクの入口で靴を脱ぎ、下駄箱に靴を置いて中へ。

回廊から商店街を見下ろす

リュステムパシャモスク内部

モスクの中は壁や柱、天井などのあらゆる所に青い柄のタイルが貼られている。タイルはこのモスクが建てられた当時のままとの事。タイルの青色は自然から抽出したもので、現在も色あせる事なく美しい色をしている。建物は目立たずこじんまりとした印象だが、中は本当に素晴らしいモスクだった。

メッカの方角を示すミフラーブ

礼拝中

 

リュステムパシャモスクから一度ホテルに戻り、ボスポラス海峡クルーズに参加しなかったメンバーをパスに乗せて、再び旧市街へ向かう。途中で昼食のためにバスを降りて、レストランが軒を連ねる通りを歩いて目的の店へ。空はすっかり晴れて気持ちがいい。トルコで食べる最後の食事は…何だったかあまり覚えていない。

バスを停めた駐車場の前が魚市場になっていて、昼食から戻ると多くの店が開店の準備をしていた。バケツやオケの中には生きた魚が沢山。トルコは食糧自給率100%だけあって、魚料理も美味しいに違いない。そういえば今回の旅行ではあまり魚を食べていない気がする。

 

 

ガラタ塔

トルコ旅行最後の観光は、新市街にあるガラタ塔の展望台に上ってイスタンブールを一望。かなり楽しみにしていたので晴れてくれて本当によかった。バスで旧市街からガラタ橋を渡って新市街へ入り、ガラタ塔の少し手前の大通りでバスを降り、細い商店街の通りを歩いてガラタ塔へ。

細い通りの先にそびえるガラタ塔

ガラタ橋

一方通行にある仕掛け

容赦ないトラップだ

ガラタ塔周辺の細い通りは一方通行になっていて、車が逆走出来ないようにするトラップが所々に仕掛けられている。路面に金属のトゲトゲが立っていて、一方通行の進行方向側には倒れるが、逆には倒れずタイヤに突き刺さるという物々しい仕掛け。間違って侵入してしまった車にも容赦なし。日本ではありえない…

ガラタ塔

螺旋階段を上がる

ガラタ塔の天井

展望台の一歩手前までエレベーターで上り、さらに螺旋階段を歩いて最上階のレストランまで上り展望台へ出る。元々観光用の塔ではないので展望台の通路は非常に狭い。

展望台の通路

楽しくてテンション上がりっぱなし

金角湾とボスポラス海峡の合流点

歩いてきた商店街の通り

展望台から新市街の街並を一望。金角湾に架かるガラタ橋や金角湾とボスポラス海峡の合流点もよく見える。離れた旧市街の眺めは霞んでいるものの、ミナレットが6本建つブルーモスクやその隣に建つアヤソフィアが見える。本当にいい眺め。

金角湾とガラタ橋

金角湾と別の橋

ガラタ塔の真下

アヤソフィアとブルーモスク

 

ガラタ塔の観光を終えたらバスで空港へ。東日本大震災の影響で、フランスなどいくつかの国の航空会社が成田空港への発着を中止していたが、幸いトルコ航空は通常通りの発着が行われていたので安心した。帰りは成田に降りられず関空から入国することになるのではないかと心配していた。

 

出国手続きを済ませ、残ったトルコリラを円に換金。搭乗まで1時間ほどあったので、換金しきれなかった細かいトルコリラでお土産を買って消費。空港内を民族衣装?で一口アイスを配っているかわいい女性がいたので、一緒にいた空港係員に写真を撮ってもらう。ベリーダンスの露出度の高い衣装もよかったけど、こういうのもいいっ!

 

18:00に飛行機は空港を離陸、帰国の途へ。約11時間半のフライトを経て、25日12:30に無事成田空港に到着。