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その1  1日目朝〜昼

 

自宅を出発したのは5:00。旅行1日目の朝から観光を始めるいつもの車中泊旅行と比べると遅い出発。最初の目的地まで400kmも車を運転しないといけない事を考えると尚更遅いが、1日目の観光予定は大分県の滝3ヶ所だけなので急ぐ必要は無い。猛暑による体力消耗必死な旅になるので、今回は観光と移動の時間に十分余裕のある旅行行程にした。高速道路での移動は広島県の志和ICから大分県の大分米良ICまでの360km。長い道のりだが連日の猛暑とコロナ禍の影響もあってか、盆休み期間中でも高速道路は終始流れが良く快走。それでも四十路に高速道路の長時間運転がしんどいのは変わらず、計5回SA・PAに立ち寄り休憩。九州地方は前日が雨天で旅行1日目の天気予報は曇りのち晴れ。高速道路の移動中に小雨が降ったり霧掛かったりして少し心配したが、高速道路を下りる頃には快晴になっていた。青空が広がるのは嬉しいが間違いなく暑くなる事を覚悟する。

沈堕の滝

(ちんだのたき:大分県豊後大野市)

旅行1日目最初の目的地、沈堕の滝が見える県道沿いの展望台に10:30到着。自宅から410km、5時間半の車移動は本当に長かった… 大分県豊後大野市には東洋のナイアガラとも言われる原尻の滝があるが、実は豊後大野市には3つのナイアガラがあり、そのひとつが沈堕の滝。地元では原尻の滝の次に有名な滝らしいが、全国的にはほぼ無名な滝。

県道沿いの展望台から眺める沈堕の滝

幅100mもある大きな滝

展望台の側にある雌滝

沈堕の滝は落差20mと高さはそれ程無いが幅が100mもあり、400mほど離れた場所にある展望台からでも規模の大きさを実感。ナイアガラと言うのは大げさ過ぎるが、水量も多くなかなか見応えがある。ただ、横長に随分と整った形をしているので、人工的に造られた滝にも見える。展望台から見て直ぐ右手側には雌滝という高さ18m、幅4mの小規模な滝もある。後から知った事だが幅100mの方が雄滝で、雄滝と雌滝を合わせて沈堕の滝らしい。

駐車場にある鳥居

鳥居横の案内板

雌滝はよく見えなかった

沈堕の滝まで続く遊歩道へ行くため、県道沿いの展望台から直ぐの駐車場へ移動。駐車場の隅にある鳥居が遊歩道への入口。鳥居横の案内板に「左下雌滝20m」と書いてあるのでまずは雌滝を見ようと向かうが、草木の隙間から僅かに滝が見えたところでロープが張られ立ち入り禁止になっていた。本来はこれより先へ道が続いているが崩落等で立ち入り禁止なのか、それともここが雌滝の展望スポットで転落防止のためロープが張られているのか、よく分からない。とにかく雌滝は草木が邪魔でほとんど見えず。まぁそんな事もあるさ。鳥居のすぐ側には社と祠があった。

鳥居の側にある社

鳥居の下にある祠

遊歩道に入ると左手下に発電所跡がある。沈堕の滝の落差を利用した水力発電所だったらしい。鳥居がある駐車場の隣には発電機が展示されていた。木のつるが絡まった石造りの側壁と縦長窓が並ぶ様子が印象的な遺構。遊歩道から階段を下りて発電所跡に入ることができる。こういう古い廃墟散策も結構好き。

遊歩道の下に発電所跡

水車発電機

いい佇まいの廃墟

発電所跡の中から

それにしても暑い、分かってはいたがやっぱり暑い。日差しが強く少し外を歩いただけで汗だくになる。旅行期間は3日間だが、今回は山歩きや長時間外を歩き回るような観光は予定に含まれていない。それでもこの暑さの中あちこち観光して回るのは結構大変なんじゃないかと、炎天下にさらされて先行きが少し不安になる。

何て強い日差しだ…

遊歩道を進む

遊歩道は3分くらい歩いて行き止まりになり、そこから沈堕の滝を見下ろせるようになっていた。展望台のような造りではなく、遊歩道の終端から眺めるだけ。滝の眺めはとてもいいが、もう少し展望スポットらしいものにすればよかったのにと思う。カメラを手に持って上手に自撮りしようといろいろ試みたが(三脚を持っていたが自分と滝の位置関係的に使えなかった)、展望地は木々で陰っていて顔が暗く写ってダメだった。まぁそんな事もあるさ。

遊歩道終点からの眺め

人工的に補強されているらしい

それにしても滝の上部はあまりにも人工的な形をしているじゃないかと気になり、後日調べてみたら人工的に補強が加えられているとの事。何処が補強されているのか写真ではよく分からないが、まぁ見応えのある滝には違いないので良し。

鳥居まで引き返し、最後に鳥居の横にある展望台から沈堕の滝を眺める。できれば川へ下りて滝壺からも眺めてみたいところだが、何処から川へ下りるのかも直ぐに下りられるのかも分からないし、何だかんだで1時間外にいるので暑さにうんざりしていた。もうこれ以上炎天下にさらされたくない。という事で、次の目的地の原尻の滝へ向かう。

鳥居の横にある展望台

展望台からの眺め

原尻の滝

(はらじりのたき:大分県豊後大野市)

沈堕の滝から車を15分ほど走らせ、原尻の滝の駐車場になっている「道の駅 原尻の滝」に到着。広い駐車場は満車の一歩手前だったので少しびっくり。連日の猛暑とコロナ禍の影響で盆休み期間の観光客は多くないと思っていたが、知名度の高い観光スポットはあまり関係ないらしい。時間は12:00をまわり、外は沈堕の滝にいた時よりもさらに暑さが増していた。熱中症厳重警戒レベルの炎天下という事もあってか、マスクをしている観光客はほとんどいない。

駐車場から遊歩道を歩いて原尻の滝へ

こんな立派な水車があった

原尻の滝観光は今回で2度目。2010年10月に行なった四国一周・九州1/3周車中泊旅行で一度訪れていて、再訪となる今回は10年振り。あれからもう10年も経ったのかぁ、と物思いにふけってしまう。本当に歳をとるほど月日の流れが早く感じる、あー嫌だ嫌だ… 10年前の初訪時は曇りがちな空だったが、今回は青空広がる快晴でコントラストの効いた風景。心配していた西ノ島の噴煙による視界不良も無く一安心。気温が上昇しても観光意欲も上昇。時間的に滝の正面が逆光で陰っているのは仕方ないとしよう。

<< SCROLL    原尻の滝と周辺の眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

原尻の滝は高さ20m、幅120mで沈堕の滝よりも20m幅が長い。ただ、端から端まで水が落ちているわけではなく結構部分的で、正直それほど迫力は無い。沈堕の滝と同じく”ナイアガラ”と言う比喩が誇張表現なのは否めない。まぁそれでも十分見応えのある滝である事も違いない。原尻の滝は日本の滝百選に選ばれている。

手すりにカメラを置いて自撮り!

滝の真上に立てる

原尻の滝は沈堕の滝と違って目の前から見物できるのがいい。滝の真上に上がることもできるし、滝の上に架かる沈下橋を歩いて向かい側へ渡ることもできる。沈下橋からは滝の川下側に滝見橋(名前の通り原尻の滝がよく見える滝)が、川上側には川の中に建つ鳥居が見える。

滝の上の沈下橋

沈下橋から眺める滝見橋

滝の上にある鳥居

それにしても本当に暑い。この猛暑の中みんな元気に観光してるなぁと思う。水分補給を怠ったら本当に熱中症になりそう。飲料の携行は必須。

滝の東端側からの眺め

遊歩道を歩く

滝の北西側から沈下橋を渡って南東側へ回りこみ、細い遊歩道に入り滝見橋へ向かう。この遊歩道からは滝を少し見下ろすかたちで眺めることができ、道の駅がある反対側よりもこちら側からの眺めの方が個人的には好み。

遊歩道の途中から眺める原尻の滝

程なくして滝見橋に到着。幅約1m、橋長約90mの木造吊橋。原尻の滝の真向かいに架けられているので、橋上からは滝を真正面から眺めることができる。ここはただ滝があるだけでなく、長い吊橋もあり、橋上から滝を眺めることもでき、飲食や買い物ができる施設が併設された道の駅もあり、十分なボリュームがある観光スポット。猛暑だろうがコロナ禍だろうが多くの観光客が訪れるのも納得。

滝見橋

滝見橋を渡る

<< SCROLL    滝見橋からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

それにしてもこの吊橋、本当に細長い。そして木造なので人が歩くとよく揺れる。高所好きには魅力的な橋だと思う。2014年8月に行なった車中泊旅行の「気になるあの場所へもう一度」では、宮崎県にある橋長250mの「綾の照葉大吊橋」を訪れたが、あちらは総金属製で滝見橋とは全く印象の異なる吊橋。金属製で大規模な釣り橋も迫力があっていいが、やはり木造の方が吊橋”らしさ”がある。

ほそ長ーーーーい

これはいい吊橋だ

滝の上の沈下橋と滝見橋を渡ってぐるっと一周したところで、今度は河原へ下りて滝壺へ。原尻の滝は上からも下からも、前からも後ろからも、全方位から見物できる滝。こういう滝は意外と少ないのではないかと思う。しかしながら改めて”東洋のナイアガラ”と謳うには大げさ過ぎる。”日本のプチナイアガラ”くらいがちょうどいい。

河原へ下りる

一番流れの多い場所

いいでしょ原尻の滝

夏と言えばかき氷

気が付けば原尻の滝でも外に出てから1時間が経っていた。大量に汗をかいた身体は冷えた水分をとにかく欲していたので、道の駅のレストハウスに避難してかき氷を購入。かき氷を手にもう一度滝まで行こうと外に出るも、暑過ぎて直ぐにレストハウスへ引き返す。冷房の効いた館内でかき氷を食べながら暫く涼んでいたら、本当にもう外へは出たくなくなった。しかしそういう訳にもいかない。原尻の滝観光は十分満喫できたので、次の目的地へ向かうためマイカーに戻る。しかし予想通り車内は高温地獄。真夏は停車中の車内温度上昇が本当に厄介。エンジンを掛けエアコンを入れて温度が下がるまで車外で待機するしかない。その間に自販機でコーラを買ってがぶ飲み。いくら水分を取っても過剰摂取になる事はないと思うほどの猛暑。