トップページ

その4  2日目昼

 

米塚

(こめづか:熊本県阿蘇市)

阿蘇パノラマラインを引き続き北へ向けて進み、途中にあるT字路を左折して草千里展望所からよく見えた米塚へ。米塚の周囲に駐車場は無いので路肩の広いところに車を停めるしかない。残念ながら米塚は登山禁止で、米塚がある草原入口のゲートは閉められ施錠されていた。だから駐車場を設けていないのかもしれない。過去に無断登山者の足跡で斜面が荒らされ裸地が目立ってしまい、地肌を修復して草を植え直したらしい。ちなみに米塚沿いの道路からは杵島岳がよく見え、正直なところ米塚よりも杵島岳の眺めの方がインパクトがある。

米塚の敷地内には入れない

米塚周辺から見える杵島岳

米塚は噴火した事のある火山で、草千里展望所から見える山頂部の窪みは噴火の名残りとの事。やたらと整った円錐状の形は人工的に見えるが、約3000年前の噴火で形成されたものらしい。高さ約80mの小さな山だが、平たい草原にぽつんとある様子は印象的。目の前から眺める米塚もいいが、特徴的な円錐形状や火口跡を見るなら草千里展望所になる。

<< SCROLL    米塚の目の前からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

道路を挟んだ米塚の向かいには、真っ黒になった小さな建物があった。火が当たって黒焦げになったように見えるので、いつかの中岳噴火で被害を受けたとか?いやさすがに中岳火口から5kmくらい離れているのでそれはないか。いずれにせよ、火山活動中の山の周辺を観光する事は、多少なりともリスクがあるものだという認識は必要なのかもしれない。実際に1953年4月の中岳噴火では観光客が6人死亡して負傷者90人以上、1958年6月には死亡12人で負傷者28人、1979年9月には死亡3人で負傷者11人…と、これまでにそれなりの死傷者が出ている。

噴火の被害によるもの?

米塚下園地

(こめづかしもえんち:熊本県阿蘇市)

米塚下園地の広場から見る米塚と杵島岳

米塚の直ぐ近くに米塚下園地という場所があり、米塚を眺めるのにいい場所かもしれないと期待して立ち寄り。しかし駐車場から階段を上がったところにある広場に出るも、登り斜面が続く草原の先に米塚の上部がちょこっと見える程度だった。広い駐車場に車が1台も停まっていない時点で期待は外れたと予感したが、その通りだった。まぁそんな事もあるさ。

米塚下園地は駐車場から遊歩道が続いているので、歩いて行けば米塚の眺めがいい場所があるかもしれないが、必要以上に外を歩いて日差しを浴びたくないので米塚下園地散策は止め。広場から眺める西側の外輪山風景はよかったので良しとしよう。米塚へ寄るために曲がったT字路まで戻り、阿蘇パノラマラインをさらに北へと進む。

<< SCROLL    米塚下園地の広場から見る西側の眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

阿蘇パノラマラインの北側は絶景パノラマ風景が続く。道路の西側には米塚のある草原風景と阿蘇外輪山が連なる眺め、東側には杵島岳とそれより北に続く山々の眺め。正に道路の名にふさわしいパノラマ風景を楽しみながらのドライブ。ゆっくり走らないと勿体ない。

米塚

杵島岳

<< SCROLL    阿蘇パノラマラインからの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

道路脇には車を停車できるスペースがちょくちょくあるので、車を降りて写真撮影をするのに助かるが、それ故に走って停めての繰り返しになってなかなか先へ進まない。とにかく素晴らしい風景で、車窓からの眺めが少し変わる度に写真を撮りたくなる。帰宅後に写真を見返したら似たものばかりだったが。。

絵になる風景ばかりで困る

カルデラ平野部に丘

<< SCROLL    阿蘇パノラマラインからの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

阿蘇パノラマライン北部からの絶景を堪能して、改めて快晴と好視界に恵まれた事を幸運に思う。夏の青々とした緑も広大な自然の風景をより魅力的なものにしている。緑の多い山間部などの観光は、実は夏場がベストシーズンなのではないかと思わされた。これまで夏場の旅行やその他外出を極力避けてきたが、今後は暑さに怯まず積極的に出掛けようかなという気持ちにもさせられた。

城山展望所

(しろやまてんぼうじょ:熊本県阿蘇市)

阿蘇パノラマラインを北端まで走った所で、少し東に進んでから北へ続く道に入り、阿蘇五岳を一望できる展望スポットの城山展望所へ。時間は12:00をまわり、それほど広くない展望所の駐車スペースはほぼ満車。展望所前の道路は車やバイクの往来が非常に多い。人気の展望スポットが複数点在する阿蘇山北部なだけに行楽客が多い。

阿蘇山北東部にある展望所

真新しい展望台とレストハウス

城山展望所は2010年4月に初訪問しているが、当時は視界が最悪でロクに景色が見えず残念な思いをした。そのため写真は2枚しか撮っておらず、展望所の様子もほとんど記憶に残っていなかったが、今回再訪した城山展望所が随分真新しく違和感を覚えたので後日調べたところ、2016年4月の熊本地震で大きな被害を受けて再建されたとの事。熊本地震で阿蘇山の観光地や観光道路も複数箇所で被害が出たらしい。何の問題もなく観光できるまでに復旧されている事をありがたいと思う。

2011年4月撮影

<< SCROLL    城山展望所からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

展望所からは阿蘇五岳と米塚が並ぶ山岳風景を一望。手前に広がる田園風景も印象的で気持ちのいい眺め。本当に阿蘇山はいい景色ばかりだ。しつこいようだが、同じ場所でも天気と視界の良し悪しや季節で眺めは全く違う印象になる。旅行先でいい景色に出会えるかどうか、運やタイミングも大きいなと思った。

阿蘇五岳+米塚の標高はこんな感じ

根子岳山頂部はギザギザしてる

米塚も見える

レストハウスからはリラックスできるクラシック音楽が流れていた。2階のテラス席でお茶をしながら景色をボーっと眺め、のんびりした時間を過ごしたい衝動に一瞬駆られる。 しかしこの後は阿蘇山随一の展望地である大観峰の観光が控えているので、レストハウスの誘惑を何とか振り切る。そもそも、テラス席は日差しが当たってくつろげないので客が一人もいない。とにかく外は暑い!

城山展望所から先は、阿蘇北外輪山をぐるっと周る阿蘇ミルクロードを進み、阿蘇山北部の中心にある大観峰展望所へ向かう。鮮やかな緑の風景が広がる牧草地の中を、程よいアップダウンとカーブが連続する道路が続くミルクロード。この道もなかなか景色が良く、車を路肩に停めて写真を撮ろうと思ったが、猛暑による疲れが出てきたのか面倒臭くなり停まらず。阿蘇ミルクロードではロードバイクに乗るサイクリストの姿も複数確認。猛暑の中よく頑張るなと感心してしまう。ともあれ、確かに阿蘇ミルクロードや阿蘇スカイラインはサイクリングにも良さそうだ、暑くなければ。

大観峰展望所

(だいかんぼうてんぼうじょ:熊本県阿蘇市)

阿蘇ミルクロードから大観峰駐車場へ続く横道に折れると渋滞。道路両脇の空きスペースにはぎっしりと車が停められ、そしてまぁまぁ広い駐車場も満車。何とか駐車場隅の邪魔にならない場所に車を停める。駐車場前に建つレストハウス周辺は観光客で賑わっていて、一角では猿回しが披露されていた。これぞ大人気の観光地!てな感じ。大観峰展望所はおそらく阿蘇山で最も有名な展望スポットだが、盆休み中とは言えあまりに想定外の混雑具合に少々怯む。

 

 

多くの観光客で賑わう大観峰

駐車場前のレストハウス

大観峰駐車場前から見る阿蘇五岳

2011年4月撮影

大観峰展望所を訪れるのはこれが2度目。城山展望所と同じく2010年4月の九州一周旅行で初訪しているが、当時は2つの展望所の観光に12日間の開きがあった関係で、大観峰展望所の初訪時はそこそこ晴れていた。それでも今回の眺めと比べると景色はだいぶ霞んでパッとしない。今回はこれ以上ないくらい最高の好視界だと思う。とにかく遠くの山までクッキリと見える。

<< SCROLL    大観峰駐車場周辺からの眺め パノラマ写真360°    SCROLL >>

駐車場周辺からでも阿蘇五岳を眺めることができるが、絶景スポットである展望所は駐車場から続く遊歩道の先にある。外を歩く気も失せる程に暑いが、ここまで来て一番の展望スポットへ行かない訳にも行かないので、暑さにうんざりしながら歩く。そしてここである事に気づく。前日の大分県内の観光地(主に原尻の滝)ではマスクをしている人は少数だったが、熊本県の阿蘇山ではマスクをしている人の方が多い。地域によってコロナに対する意識の温度差が出ているのかもしれない。

駐車場から続く遊歩道を歩く

展望所の一番高い所にある2つの碑

駐車場から続く遊歩道を数分歩いて丘の上まで行くと、「大観峰」と刻まれた石碑が2つある。大観峰は阿蘇北外輪山の最高峰で、碑のある場所からは360度のパノラマ風景を見渡すことができる。そこから階段を下りて進んだ先が阿蘇山を一望できる絶景スポット。

碑の先にある阿蘇山絶景スポットへ

大観峰!

<< SCROLL    大観峰展望所からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

展望所の一番先の絶景スポットからは、視界の端から端まで阿蘇山の風景が広がる眺望。正面には阿蘇五岳の山岳風景、左右には壁のように続く阿蘇外輪山、そして平野部に広がる田園風景と街並み。正に阿蘇カルデラを一望する眺め。阿蘇山を代表する展望スポットなだけはある。大観峰展望所から眺める阿蘇五岳はお釈迦様が寝ている姿に見える…との事だが、確かにそう言われればそういう風にも見えるし、言われなければまず気づかない。

あれは杵島岳と烏帽子岳かな?

壁のような外輪山

展望所もかなり混雑していると思ったが、駐車場やレストハウス周辺の混雑具合と比べたら随分と人が少なく数える程。そしてその理由は暑さが原因だと推測。とにかく日差しが強くて暑くてたまらない。猛暑の中でも危険な猛暑。そういえば城山展望所も、駐車場が満車な割に展望所には数人しかいなかった。

カルデラ内に広がる街並み

外輪山の上に広がる牧草地

大観峰展望所からの眺めは本当に素晴らしい。がしかし、感動や喜びと言ったものが湧き上がらない。朝からいい景色ばかり見て来たので麻痺してしまったのか、それともいい加減阿蘇の風景に飽きてしまったのか。気が滅入るような暑さも要因のひとつかも知れない。あまりに暑くてのんびり景色を眺めている気分ではなくなった。大観峰展望所には日差しを遮る東屋などは設置されていない。

パラグライダーやってるよ

暑いので駐車場へ引き返す

厳しい日差しから一刻も早く逃れたくなり、ざっくり写真を撮って引き返す。と同時に、おでこと首の後ろが日焼けで痛い事に気づく。おまけに少々気分が悪いような気も。外に出てからまだ30分しか経っていないが、これ以上外にいるのは良くないと身体が危険信号を発している。やはり猛暑日の観光は楽ではない。それから、最初から帽子を被って襟付きのシャツを着ていればよかったと反省。普段はファッションでよく帽子を被っているが、今回の旅では何となく被っていなかった。まぁそんな事もある。とにかく、今回の車中泊旅行は長時間外を歩き回らない観光のみなので日焼け対策が甘かった。

日差しでおでこと首が痛い…

500円の串焼き

駐車場前のレストハウスまで引き返すも食堂や売店はかなりの混雑状態。眺めのいい展望所よりも日差しを遮り空調の効いた屋内の方が人気になってしまっている。空腹になったので食堂で涼みながら休憩しようと思ったが、疲れている事もあり人混みと喧騒が鬱陶しくて断念。外の露店で売られていた特上牛串焼きを買って日陰で食べ(特上だからって500円は高いっ)、当然それだけでは足りないのでマイカーに戻って朝に買ったコンビニお握りを食べる。そしてエアコンを効かせた車内で暫く休憩。暑さで本当にぐったり。次の展望スポットへ行くのも面倒くさい。猛暑に負けて夏バテした。