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安芸灘とびしま海道オレンジライド2025(2025年3月)

2024年10月に参加したサイクリングイベント「サイクリングしまなみ」では、初めて小径車でイベント走行をしてとても楽しむことができた。なので次は2025年3月開催の「オレンジライド」にエントリー。オレンジライドは自分にとってのホームコースとも言えるとびしま海道で行われるイベントで、今回は第11回目。これまでに2016年11月開催の第7回と2017年11月開催の第8回に、2度続けて走行距離88.2kmの種目にロードバイクで参加している。今回は小径車での参加という事で走行距離53.3kmの[オレンジミドル]にエントリー。オレンジライドの種目は毎回ロング88.2km・ミドル53.3km・ショート30.5kmの3種目が設定されている。ちなみに今回は何度か一緒にサイクリングをしている職場の同僚と参加する事になった。

 

一週間前から雨予報…

普段のサイクリングでもイベント走行でも最も重要なのは天気。ところがイベントの1週間前から当日の天気予報はずっと雨のままで、前日になっても時間帯によっては降られる予報。それでも自分は晴れ男!これまでサイクリングイベントには10回参加しているが、いずれも天気に恵まれ晴天の下で走っているし、前回のサイクリングしまなみも雨予報で当日朝は怪しい空模様だったが、走り始めてから青空が広がる快晴になった。なので今回も当日まで分からないゾ!と、少々楽観的で雨天を回避できる根拠のない自信を持っていた。しかし…

 

イベント当日(2025年3月2日)

天気予報通り前日夜から雨が降り出し、当日朝6:00に自宅を出発する時には止んでいたが、空一面に雨雲が広がっていたので流石に快晴に転じる望みは捨てる。そしてスタート&フィニッシュ会場が設置されている上蒲刈島の県民の浜に7:00到着。スマホで雨雲レーダーを確認すると間違いなくこれから雨が降り出す状況なので、自転車はまだ車から降ろさず先に受付を済ませる。本降りの雨が降り出したら走るのを諦めようかなと、ここまで来て初めて迷いが生じる。

朝から怪しい空模様

イベント中に雨に降られるのは確実だ…

確か前回オレンジライドに参加した時は自宅に郵送で必要書類が届いたが、今回イベント詳細連絡等はメールからの通知のみ。それから当日受付での手続きは、スマホ画面に電子チケットを表示して本人確認を行う方式になっていた。これも時代の流れというヤツか、アナログ人間の自分は少々気後れしてしまう。

電子チケットをスマホに表示して受付

受付を済ませてゼッケンを受け取る

とうとう雨が降り出す

受付時にゼッケンを受け取り、ヘルメットとサイクルジャージに貼り付けるため一旦マイカーに戻る。するとポツポツと雨が降り出し、やがてそこそこの本降りに。やはりダメだった、今回ばかりは自分の晴れ運は通用しなかった。これは自他共に認める雨男の同僚せいに違いない。車内でしばらく待機して30分程で雨は止み、イベント会場へ行くとちょうど開会式が始まるところだった。主催者代表(呉市長だったかな?)とゲストのYouTuber(ロードバイクのプロ選手だったかな?)のトークに続き、ちびっ子ダンサー2組がダンスを披露。何とか開会式中は雨に降られずに済んだ。

チアガール系のちびっ子ダンス

ヒップホップ系のちびっ子ダンス

9:00からロングコースのスタートが始まる。各種目ともゲート前に並んだ順に、10秒ごとに数名ずつ出走していくウェーブスタート方式。自分が走るミドルコースのスタートは9:45からで、会場から再びマイカーに戻って自転車の準備をする。当初はグラベル風カスタムを施したVerge N8で走るつもりだったが、雨に降られる可能性が高いのでディスクブレーキを装備したK9Xの方がいいと判断。N8に履かせているブロックタイヤだと雨水を派手に跳ね散らかしそうだし。それにこの手のイベントにはタイヤの小さい自転車の方が個性が際立っていいと思った。服装は自宅を出る直前まで迷いに迷って、上は長袖ジャージの中に半袖ジャージを着て、ズボンはハーフパンツの初春ルック。雨対策は一切していないので降られたらびしょ濡れ不可避。雨天時にサイクリングをする事はまず無いので雨用ウェアなどは持っていないし、今回のためだけに用意する気にもならなかった。同僚は雨合羽や防水サドルカバーなどで雨対策をしていて、防水性の低いフロントバッグにはマツモトキヨシの黄色い買物袋を被せる徹底ぶり(笑)。

今回もK9Xで参戦

9:45からオレンジミドルのスタート

9:30頃からスタート&フィニッシュゲートの前に並んで待機。ロングコースの参加募集者数が700名なのに対してミドルコースは200名と少ない。30kmしか走らないショートコースは50名と更に少ない。オレンジライドは約90km走るロングコースがメインのイベント。参加者の自転車はどの種目もロードバイクの割合が圧倒的に多く、小径車での参加者は数えるほど。なので高額なロードバイクよりも小径車の方が目立っている感じ。

スタート10分前くらいから再び雨が降り始める。最初は小雨だったが次第に雨量が多くなり、そして9:45にスタートしてからは本降りと言える雨に。あっという間に身体はびしょ濡れになり体感温度は低下。サドルクッションも雨をたっぷり吸ってトランクスまでびしょ濡れ。K9Xには泥除けを装着していないので、タイヤが巻き上げた雨水が脚や背中にバンバン撥ねる。そんなこんなで濡れ放題なので、自分の直ぐ前を走る同僚の自転車の後輪が散らす雨水が掛かっても気にならない。こんな雨中サイクリングは初めてなので、びしょ濡れだし身体が冷えるしで散々なのに妙にテンションが上がる。

県民の浜がある上蒲刈島から豊島へ渡り、スタートから10kmほど走ったところで雨が止む。流石にずっと降られっぱなしは辛いので助かった。雨に濡れて走る事になるのが分かっていたので、走行中に写真を撮ることは無いだろうとデジカメはマイカーに置いてきたが、止んだしやっぱり持ってくればよかったと少し後悔。スマホはサイクルジャージの背中ポケットに携行しているが、自分のスマホでは安全に片手撮影出来ないので走行中の写真は無し。まぁどおせ曇り空と酷く霞んだ視界で瀬戸内風景は何も見えないし、ミドルコースは参加者が少なく集団走行はスタート直後だけで、後は走行中に目に入る参加者は非常に少なくイベント走行してる実感も薄いので、大した写真は撮れないしイイやと気持ちを切り替える。

ちなみにロングコースの参加者は募集人数700名に対して500名程度だったらしい。スタート前の様子を見る限りミドルコースも募集人数200名よりも間違いなく少ない。天気が悪くて参加を中止した人も一定数いると思われるが、長い期間参加募集をしていたようなので定員割れだったのかも知れない。とびしま海道は第2のしまなみ・裏しまなみなどとも言われ瀬戸内海を代表するサイクリングコースのハズだが、意外とオレンジライドはあまり知られていない?

最初のエイドステーション

うどん・ザバスバー・もみじ饅頭

スタートから約13km走って大崎下島の小学校に設置された最初のエイドステーションに到着。補給食のうどん・ザバスバー・もみじ饅頭を受け取って食べる。飲食時に雨が止んでいて本当によかった。雨に濡れて身体が冷えたので温かいうどんがありがたい。同僚が靴下を脱いで絞ったら、水に浸けたタオルを絞ったように雨水が流れ落ちて「こんな事ってある…?」と一言。自分も下半身はびしょ濡れではあるが全く気にしない。とは言え、雨雲レーダーを確認すると2〜3時間後にまた降り出しそうなので、その前にフィニッシュしたい。という事で補給食を食べ終えたら直ぐに走行再開。

いずれまた降り出すのは間違いない

同僚の希望で岡村島の岡村港で小休憩。同僚はサイクリングイベント初参加なのに雨に降られてテンションが低い。まぁ天気ばかりは運なので仕方ない、同僚雨男だし… 自分はオレンジライドが今回3度目、サイクリングイベント自体は11度目にして初の雨降りなのでショックは少ない。むしろびしょ濡れになって走るのが初めての経験で新鮮味があり、意外なほどに状況を楽しんでいる。ただ、走行中参加者の姿があまりなく、イベント走行している実感が薄いのは物足りない。サイクリングイベントならではの集団走行を満喫したいなら、参加人数が多いロングコースのエントリーが必須という事になる。次回オレンジライドに参加する際は、小径車で走るとしても頑張ってロングコースにエントリーしたい。

岡村港で小休憩

コースからの眺めは終始ずっとこんな感じ…

自転車は砂や草があちこちに付着して汚れ放題。フレームカラーが艶消しブラックなので余計に汚れが目立つ。サイクルジャージの背中も砂汚れ。色味が明るめの新しいジャージを着て来なくて正解だった。対して同僚の20インチミニベロはそれほど汚れていない。K9Xには16インチの極太タイヤを履かせているので、地面の異物を拾いやすく沢山巻き上げているのか、それともタイヤ径が小さいほど回転が速いのが影響しているのか。ともあれ帰宅後の掃除を考えると萎える。これだけ汚れて自分も自転車もびしょ濡れなので、水溜りも避けずにガンガン突っ込んでワイルド走行。開き直ってびしょ濡れサイクリングを思いっきり楽しむ!

自転車が全体的に砂まみれ…

スタートから約35km走って大崎下島のスポーツセンター(元学校)に設置された2箇所目のエイドステーションに到着。補給食は鯛の出汁茶漬け&とり天と柑橘ジャム&クラッカー。鯛の出汁茶漬けがとても美味しくてもう2杯くらい食べたかった。無料でペットボトルのスポーツドリンクも配っていたので貰ってフロントバッグに入れる。容量の大きい自転車用バッグはやっぱり便利だ。今回装備のORTLIBEバッグはかなり優秀な防水仕様なので中の荷物は全く濡れていない。バッグの中身だけ雨対策が完璧だった。

2箇所目のエイドステーション

これは何処かのご当地グルメ?

鯛の出汁茶漬け&とり天

柑橘ジャム&クラッカー

ミドルコースのエイドステーションはこれが最後で、後はスタート&フィニッシュ会場の県民の浜まで走るのみ。約4ヶ月前に参加したサイクリングしまなみの55km種目でも感じたが、立ち寄るエイドステーションが2箇所だと少々物足りない。やはり次にオレンジライドに参加する時は、エイドステーションが3箇所あるロングコースにエントリーしたいと思った。

本当なら豊浜大橋が見えるんだけど…

大崎下島の海浜公園に寄ってトイレ休憩。雲が海面まで降りているのか非常に視界が悪く、公園からはっきり見えるはずの豊浜大橋がほぼ見えない(写真だと全く見えない)。その豊浜大橋を渡って豊島に入り急勾配な坂を下りた所で、イベント参加者の1人が道路の隅で仰向けになって倒れていた。仲間と思われる数人に介抱されていて、側には無造作に倒れているロードバイク 。そしてイベントスタッフが電話連絡をしているところだった。下り坂でスピードを出し過ぎてブレーキングでバランスを崩したか、雨で濡れたブレーキの効きが悪く止まれず転倒したのだと推測。自分もついつい下り坂でスピードを出してしまうので、雨天に限らず充分注意しないといけないと改めて思った。

今度は豊島で豊島大橋の下を通過。相変わらずの視界不良で橋に近づいても酷く霞んで見える。本来ならサイクリングをするには最悪な天気だが、いつもは晴天を狙って走っているので逆に新鮮味を感じられる。で、ここで同僚が急激なペースダウン。走行距離が45kmを超えたところでスタミナと気力の両方を消失し、軽く心が折れた様子。初イベントで雨に降られたので仕方がない、雨男だし… このまま2人ペースを合わせて走り続けるのは困難という事で、残りは個々のペースで単独走行する事に。自分としては再び雨が降り出す前にさっさとゴールしたいので、残り10km弱をハイペースで走り続ける。

近距離でも酷く霞んで見える豊島大橋

ところでオレンジライドは、コース上の数箇所にプロカメラマンが待機して参加者を撮影し、後日ネットから自分が写った写真をゼッケン番号で検索して購入できる。写真の掲載が始まって早速購入サイトを覗いて検索したところ、カメラ目線でなかなかいい表情をして撮れている写真もあったが、生憎の天気でどの写真も彩度が低く背景は霞んだ風景か真っ白。なので今回は1枚も購入しなかった。写真はダウンロード画像が1枚2640円と高額なので、思い出の1枚とは言え映えない写真に出せる金額ではない。

無事完走!

13:11にスタート&フィニッシュ会場のゲートをくぐってゴール!スタートから雨に降られてびしょ濡れになり、終始濡れた路面を走って自転車は酷く汚れてしまったが、スリップ転倒などの事故も自転車のトラブルも無く無事フィニッシュすることができた。心が折れた同僚は10分ほど遅れてフィニッシュ。

完走証

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

所要時間は約3時間20分で、そのうち走行時間が2時間50分。走行距離は55kmという結果に。エイドステーションでの食事休憩2回とその他小休憩2回あったので、スタミナ的にも脚的にも余力が残った。

フィニッシュしたら受付で電子チケットを提示して完走済みのチェックをしてもらい、完走証と記念品等を受け取る。完走証は紙のものを渡されたが、サイクリングしまなみのようにダウンロード方式のWEB完走証で十分だと思った。自走で会場まで訪れている参加者にとっては帰路の運転の邪魔になるだろうし。自分は記念品等が入ったビニール袋に入れておいたが、帰宅して袋から出したらグチャっとなっていた。

記念品等

記念品のタオル

完走のチェックを済ませたらフードコーナーに移動し、まずは無料のインスタント味噌汁を一杯。濡れたウェアを着て冷えた身体が暖まる。続けてフィニッシュフードの焼き牡蠣を電子チケットの提示と引き換えに受け取る。有料の弁当や飲み物も売られていたが、ケチなので…もといそれほど空腹ではなかったので購入せず。何故かビールやカクテルなどのアルコールも販売されていた。参加者のほとんどが車の運転か自転車の自走で訪れているんだけど。

テントが並ぶフードコーナー

無料・有料の飲食物を提供

自分は貝類全般が苦手で(子供の頃シジミ汁のシジミを食べたら"じゃりっ"てなって貝類全部が嫌いになった)、牡蠣は恐らく20年くらい食べていなかった。味なんか覚えていないし見た目も苦手で食べたいとは思わないが、折角のフィニッシュフードなのでとりあえず一口かじると、思っていたよりは食える味だったので残さず完食。なるほど、これが海のミルクと言われる牡蠣の味なのか。まぁ今後も自分から進んで食べる事は無いだろう。

みそ汁

焼き牡蠣

完走も焼き牡蠣も電子チケットを利用

ちなみに過去2度オレンジライドに参加した時のフィニッシュフードはカレーだった。自分以外にも貝類が苦手な人はそれなりにいると思うので、フィニッシュフードはカレーのような万人受けする食べ物の方がいいと思う。牡蠣ひとつじゃ完走者のお腹は満たせないし。

フィニッシュしてからパラパラと小雨が降り始め、焼き牡蠣を食べ終わる頃には雨足が強くなってきたので、早々に解散して帰路に就く。そして帰宅後に大仕事が待っていた。汚れまくった自転車を掃除しなけらばならない。普段は車用のウェットシートで汚れを拭き取る程度だが、そんなやり方ではらちがあかない状態。外でホースを使って水を掛けたいところだが、賃貸住まいでそのような設備もない。なので風呂場でシャワーを掛けて汚れを洗い流す事にした。自転車を折り畳んだ状態なら無理なく風呂場に入れられる。こんな形で折り畳み自転車の利点を活かせる事になるとは思わなかった。

壮絶な汚れ具合に萎える…

折り畳み自転車なら風呂場に入れられる!

シャワーを掛けながらタオルで汚れを拭き取るも、色々な隙間や裏側などの砂汚れまでは落とし切れず、リビングに移動してウェットシートやウエスを使って徹底的に除去。本当に大仕事だった。雨の日にサイクリングなんてするもんじゃないと身を持って知らされた。今回の雨降りオレンジライドはいい経験になったが、次回サイクリングイベントに参加する時は絶対雨天だけは避けたい。