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2010年10月15日 6日目 (雨のち晴れ) 徳島県つるぎ町⇒高知県いの町

走行距離:203.6km(合計:2018.5km)

給油:00.00L(合計:101.64L)

 

夜中に目を覚ますと雨。しかも寒い。シャツを重ね着して再び眠り、6:00に目を覚ますと雨は止んでいたものの、空一面の雲で周囲の山は隠れてしまっている。ケータイで天気予報を確認すると晴れとなっているが、ホントかよ… 朝食を買いにコンビニに移動し、店員にこれから晴れそうか聞いてみると、やはり天気予報では晴れなので次第に晴れるのではないかとの事。とりあえず天気予報を信じて剣山(つるぎさん)へ向かう。

剣山へ続く山間の国道はまたもや細くくねった不便な道。そんな道を20kmくらい走らなければならない。時間が早いので対向車はほとんど来ないのが救い。もう本当に四国は酷道が多い!これまで車中泊で日本各地を走ってきたが、四国は明らかに道路整備が不十分な場所が多い。これは観光誘致の大きな障害にもなると思うんだけど…

 

7:40に剣山駐車場に到着。空には晴れ間が出てきたものの依然雲は多い。気が向いたら剣山に登ろうと思っていたが、この天気では山頂からいい景色を眺められるか分からないし、登山中に雨に降られたりしたらたまったもんじゃない。しかし折角酷道を長々と走って来たわけだし…迷いに迷った結果登山決行。トレッキングシューズに履き替え、リュックにレインウェアや栄養補助食などを入れて準備。

標高1955mある剣山は途中までリフトで登ることが出来る。が、リフトの営業時間は9:00からで1時間以上時間がある。リフトを利用せずに登山道を歩く場合、上のリフト乗り場までは50分掛かるらしい。リフトに乗れば僅か15分。それでも直ぐに登山道を歩き始めればリフトより2、30分早く先へ進める。リフトが動くまで待って楽するか、がんばって歩いてリフトより早く上へ登るか。う〜ん…また悩んだ結果リフトは待たずに登山道を歩く事に。リフトが動くまで1時間以上待っているのは時間がもったいない。

剣山登山道

リフト乗り場 西島駅

駐車場でリフト待ちをしている複数の登山客を尻目に登山道に入る。自分が駐車場に着いてから登山道に入っていく人の姿はなく、登山道もひとけが無い。と、熊出没注意の看板に目が留まり急に不安になる。耳を研ぎ澄ませて熊出没に注意しながら歩く。そして直ぐに歩き疲れが出始める。ただでさえ体に負担のかかる長期車中泊旅行中での登山は辛い。やっぱりリフトを待つべきだったかと少し後悔しつつも、予定より少し早い約40分で上のリフト乗り場の西島駅に到着。上からは複数の下山者が。頂上で宿泊していたのだろうか。8:50でまだリフトは動いてない。駐車場でリフトを待っている人達よりも大きくリードした気分で妙な満足感。

駅前のベンチで小休憩し、栄養補給して登山再開。上に登るにつれ気温は下がって行き、登山で熱くなった体には気持ちがいい。雲は次第に晴れて青空が目立つように。そして部分的に紅葉した山肌。まさか紅葉が見られるとは思いもしなかった。この調子なら頂上からいい景色が見られそうだと気分が上がる。

剣山の紅葉

紅葉のじゅうたん!

西島駅から頂上までは約40分。不摂生な旅にはこたえる…頂上まであと少しという所で、山道が紅葉の落ち葉で敷き詰められた場所が。これは綺麗な紅葉のじゅうたんだ。落ち葉で足を滑らさないように気をつけて歩く。そして9:30、頂上にある神社にたどり着く。神社の隣には山荘も建っていて、何となく富士山頂を思い出させる。人の姿は無い。もしかしてこの日の一番乗り?

剣山本宮宝蔵石神社

頂上に到着

頂上を一周する階段道

神社と山荘の間にある階段を登ると頂上の開けたところに出る。頂上を一周するように木の階段道が続いていて、道の途中途中には見晴台がある。剣山周辺の雲はすっかり晴れ、青空と涼しい風が最高に気持ちいい。剣山駐車場に着いた時は天気が微妙で登山するかしないかで迷ったが、頂上まで登って大正解だった。

山々を眺める

見晴台から

木道の先が最高地点

剣山頂上最高地点

頂上の平たい所まで上がり、広い木道を進んだ先に標高1955mの剣山頂上最高地点。ここまで駐車場から登り始めて約1時間30分。視界に人影は無く、やはりこの日の登頂一番乗りのよう。リフトを待たず駐車場から登山道を歩いた甲斐があった。剣山頂上最高地点からは、ジロウギュウという山が目の前に広がり、これが何とも雄大で素晴らしい眺め。剣山頂上からジロウギュウ頂上まで尾根伝いに一本道が延びている。ジロウギュウ頂上まで歩いてみたい気もするが、そうなるとここで1日消費する事になるし、1日がかりの登山をするには体力もリュックの中の装備も不十分なので止めておく。

ジロウギュウ

ジロウギュウも登りたかった!

剣山頂上をぐるっと一周し、見晴台で少しのんびりしてから下山。リフト乗り場の西島駅まで下りたところで小休憩。結構足が疲れてしまい、ここからさらに3、40分かけて歩いて下山する事を考えるとしんどい。下山もリフトには乗らず駐車場まで歩くつもりでいたが、あまり疲れてこの後の観光に支障が出ても困るので、西島駅からはリフトに乗って下山する事にした。片道乗車で1000円を払って15分で下山。

下山中にいい絵が撮れた

西島駅からリフトで下山

 

剣山から次の目的地へ向けて国道を進んで行くと、途中で道路工事による時間帯通行止が行われていた。現時刻11:20で通行可能になるのが11:55から。これは少々痛い…30分も足止め。時間まで他に行くところも無いし、剣山まで戻っても仕方ないので、日陰に車を移動して暫しの仮眠。まぁ、通行できるだけマシだと思う事にしよう。終日通行止めだったら迂回に100kmは走るハメになっていただろうから。

 

奥祖谷二重かずら橋・男橋

男橋

通行制限の酷道を進んで奥祖谷二重かずら橋へ。名前の通りふたつのかずら橋がある。駐車場に車を停め通行料500円を払い、遊歩道を歩いてかずら橋のある川へ下りて行くと、大きな木とツルで出来た吊り橋が見えてくる。長さ約42mの男橋というかずら橋。

吊り橋の足元はスカスカ。高所恐怖症の人には渡れそうにない橋。高所が好きな自分にはおもしろい。速歩きでスタスタ歩くと結構揺れる。強度は大丈夫なのかと束ねられたツルをよく見てみると、中に金属製のワイヤーが入っている。なんだ…100%天然素材ではなかった。

男橋を渡って遊歩道を進むと、今度は長さ約20mの女橋。橋の長さも川からの高さも男橋の半分くらい。そこへ他の観光客がやって来て女橋を渡り始める。高いところが苦手なのか、つるにしがみ付くようにして一歩一歩踏みしめる様に歩き、ゆっくりゆっくり時間をかけてやっと渡りきる。やはりこの手の橋はダメな人は本当にダメのよう。

奥祖谷二重かずら橋・女橋

女橋

女橋の足元もスカスカ

女橋から遊歩道をさらに進んで行くと、川を渡るための宙に浮く乗り物発見。野猿という、手でロープを引いて動かす人力ロープウェイ。実際に乗って川を渡ることが出来るので早速チャレンジ。野猿は真ん中辺りで止っていたので、ロープを引いてこちらの乗り場に着ける。それから野猿に乗り込み出入り口の引き戸を閉める。そしてロープを引いて対岸へ移動。これは面白い!

野猿

屋根と柱と床だけ

つまり定員2名か

野猿で移動中

野猿から川を眺める

 

奥祖谷二重かずら橋から30kmほど車を走らせ、次は祖谷のかずら橋へ。奥祖谷と同じくツルを編んでつくられたつり橋で、長さは約45m。こちらも橋の通行料は500円。ふたつのかずら橋と野猿がある奥祖谷に対し、こちらはひとつのかずら橋だけなので割高に感じる。祖谷のかずら橋は「日本三奇橋」のひとつらしい。そんな日本三大があったとは知らなかった。

祖谷のかずら橋は奥祖谷二重かずら橋よりも交通の便がよいからか、日本三奇橋のひとつだからか、平日にも関わらず観光客の姿が多い。人が橋を渡っていないタイミングで写真を撮るのに手こずった。両手でツルを掴んで恐る恐る渡る人が結構いた。

道路の橋から眺める祖谷のかずら橋

かずら橋のすぐ側には落差50mの琵琶の滝がある。落差50mとあるがそれよりも随分小さく見えたので、滝の上部まで見えていないのかもしれない。とりあえず見た目に特別な印象は無く、普通の滝と言った感じ。

琵琶の滝

 

14:00をまわりお腹も空いたので、かずら橋から車で数分のところにある「祖谷美人渓谷店」というそば屋へ。まっぷるマガジンで紹介されている「ししそば」が食べてみたかったので、昼に食べようと決めていた。グルメに無関心な自分が、旅行雑誌を見て食べ物に関心を持つなど珍しい。

祖谷美人渓谷店

ししそば

ししそばは1300円。名前の通りしし肉が入ったそば。おそらく初めて食べるしし肉、これがおいしい。なるほど、しし肉はこんなにおいしいものだったのか。祖谷渓の上にある店のオープンデッキには、「度胸狸」という小便小僧ならぬ小便狸が放水中。なかなかおもしろいじゃないか。

度胸狸

店から眺める祖谷渓谷

祖谷渓谷に放尿〜

 

お次は祖谷渓のシンボルである本当の小便小僧。谷底から200mの岩の上に立っている。しかし放水はされておらず。もともと放水するようにはつくられていない?昔この岩が度胸試しに使われていたという逸話にちなんでつくられたとか。度胸試しで失敗したら終わりだよ、これ。この小便小僧、写真だと断崖を見下ろす印象的な画だが、狭い山道の脇に小さな小僧がぽつんと立っているだけで、実際は観光スポットと言うには印象が弱い。

時間は15:00を過ぎ、空にはいつの間にか雲が広がっていた。せっかくの祖谷渓の眺めも霞んでしまっている。どうも毎日昼過ぎから雲が増え始め、夕方までに曇りに変わっている気がする。季節柄そういうものなのだろうか。小便小僧から祖谷渓沿いの細い山道を10kmほど走る。道幅が狭く運転が面倒くさいし、渓谷の車窓風景は単調でつまらないしで、祖谷渓はドライブコースとしてはちっとも楽しくない。

 

祖谷渓の細道を抜けて、吉野川沿いの国道を南下していると、渓谷に架かる長い吊橋があるので車を停める。赤川橋という全長約110mの吊橋で、橋の隣に赤川庄八像(誰?)が立っている。足場は木板が並べられているが少々隙間がある。橋から川を見下ろすと結構な高さで、先に訪れたかずら橋よりもずっとスリルがある。橋の金属部は全体的に錆びていて、見た目がちょっと不安な橋。

赤川橋

全長約110mの吊橋

歩危峡

赤川橋のある吉野川の渓谷を小歩危峡(こぼけきょう)、小歩危から南に続く渓谷を大歩危峡(おおぼけきょう)と言い、深く切り立った断崖の渓谷が続いている。流れが速い難所で大股で歩くと危ないから大歩危、日本一の激流とも言われ小股で歩いても危ないから小歩危、という意味で呼ばれているらしい。そんな渓谷も曇り空で景色は全く映えず。車窓からの風景を楽しむことも無く淡々と車の運転を続ける。

大歩危峡

 

八坂神社境内

この日最後の目的地、杉のオオスギに着いたのは空が暗くなり始めた17:00過ぎ。八坂神社の境内にある推定樹齢3000年の大杉で、南大杉と北杉の二本が向かい合うように立っている。南大杉は根元周囲約20m、高さ約60m。北杉は根元周囲約16.5m、高さ約57m。日本最大の杉と言われ、国の特別天然記念物になっている。確かに大きく立派な杉だが、補強のためと思われる板が沢山貼られているのが痛々しい。そして境内はオオスギで空が覆われ一層暗く、なんとも言えない雰囲気をかもし出している。

 

オオスギのすぐ側にある道の駅の売店で、近くに入浴施設は無いか聞いたところ、車で15分ほどのところにあると言うので場所を教えてもらう。来た道を戻る事になるが仕方ない。信号も交通量も少ない道路で15分は結構な距離。ちょっと損した気分だが仕方ない。

そして道の駅で教えてもらった場所に着いたものの、役場のような建物はあるが入浴施設らしきものは見当たらない。役場らしき建物の側に電車の駅があるので、駅舎にいた人に尋ねたところ問題解決。役場ではなく入浴施設も入っている町営の公共施設だった。トレーニングルームや多目的ホールなどもある「大豊町総合ふれあいセンター」という総合施設。入浴施設は普通の浴槽が1つだけあるシンプルな浴場だった。他に利用者はなく貸しきり状態でのんびり入浴。

 

入浴後は翌日朝一に観光する四万十川源流に向かいつつ、晩御飯を食べる店を探す。しかし周辺に大きな街も観光地も無い山道を走っているため、飲食店はおろかコンビにすらなかなか目に留まらない状況。仕方ないので飲食店でまともな食事をするのは諦め、コンビニで売れ残りのお握りとパンを買って空腹を満たす。21:00まで車を運転して眠くなってきたので、最寄の道の駅までがんばって進み、「道の駅 633美の里」に車を停めて就寝。

 

本日の食事

朝食 コンビニ おにぎり・肉まん
昼食 祖谷美人 ししそば
夕食 コンビニ おにぎり・パン

ししそばに前日の祭りうどんと、珍しく2日続けてご当地?グルメした。