トップページ

暑い夏も瀬戸内サイクリング(2016年7月)

定期的にサイクリングするということは夏場も走るということになる。ということで、背面の通気性が高い自転車用のリュックを購入。リュック背面にカーブを描いたワイヤーが張られ、背中に荷室が密着しない構造になっている。ショルダーハーネスもメッシュ構造で蒸れにくい。さらにヘルメットホルダーとレインカバー内臓で高機能。身体への負担を考えるとリュックよりもサドルバッグ(自転車のサドルに装着するバッグ)の方が確実に楽なのだが、サドルバックだと収納容量が少なく持てるものが限られてしまう。普段着観光サイクリストとしては、ロードバイクに必須のパンク修理道具以外にデジカメや食べ物、さらに季節によっては薄手の上着も持ちたいし、サイクリング中に買い物をする可能性もある(無人販売所でみかんを買ったりとか)。なので自分にはリュックが必要。

ヘルメットホルダー付きの自転車用リュック

背中に荷室が触れない構造

夏場は涼しく日焼けしない服装で

夏場は服装も通気性のよいものを着用。長袖冷感インナーシャツと膝下カーゴパンツ着用で動きやすさと日焼け対策も考慮。レンタサイクルでしまなみ海道を縦断した時は半袖シャツと膝上パンツだったため、腕とももが真っ赤に日焼けしてしまった。登山と同じく夏場のサイクリングにも日焼け対策は必須。ということで、サイクリングには動きやすく快適で身体への負荷が少ない服装の方がいい。それでもレーサーパンツだけは頑なに拒む意向。あくまでも普段着サイクリスト。

 

瀬戸内海の旅客船航路には、サイクリング目的で自転車を船に載せる場合に乗船料が割引される航路が多数ある(2016年現在)。瀬戸内海はサイクリングでの観光誘致にとても積極的。しまなみ海道やとびしま海道のような本土と橋で繋がれた島だけではなく、離島も船に自転車を載せて気軽にサイクリングできるのが魅力。しまなみ海道はサイクリストの聖地として海外まで知られるほどに有名だが、多くの島がサイクリングスポットになっている瀬戸内海全体がサイクリストの聖地と言えると思う。そんな聖地が身近にあってサイクリングせずにはいられない。

サイクリングでの乗船料が割引になる

フェリーの利用で離島もサイクリング

快晴の瀬戸内サイクリングは最高に気持ちいい

 

安全性の向上(2016年7月)

前々からサイクリング中で特に不安を感じていたのがトンネル内での走行。自転車後部に付ける一般的なプラスチック製の反射板の代わりに、高い反射性を持つ反射テープをシートポストとシートステーに貼り付けている(反射板だと自転車のシルエットを崩すので反射テープに替えた!)が、それだけでは十分に車のドライバーに認識されるとは思えない。しかしトンネルに入るたびに自転車を停めてテールライトのスイッチを入れるのはあまりにも面倒。かと言ってサイクリング中ずっとテールライトを点けっぱなしだと直ぐに電池切れになってしまう。という事で、暗くなると自動点灯するオートライトを購入。照度センサーと振動センサーを備え、周囲が暗くても自転車が停まっている時は点灯しないという優れもの。走行中にトンネルに入るとしっかり点灯してくれるので安心して運転できる。これまで使ってきたテールライトは予備としてサドルバッグに入れておく。

サドルにオートライトを取り付け

正直デザインは微妙だと思う

テールライトを強化したらフロントライトもより高性能なものに変更したくなった。これまで付けていたフロントライトは相手に自分の存在を知らせる程度のもので、行く先の路面状況を十分に照らせるものではなかった。という事で、通常走行レベルのスピードで走る分には十分な照度があるフロントライトに変更。安全のために必要なライトの明るさの目安が300ルーメンとも言われているらしく、それよりもさらに明るい400ルーメンのライトを購入した。これなら日没後の運転も少しは安心できる(それでも夜間サイクリングは危ないので極力避けたい)。3段階の明るさ調整ができ、一番明るい400ルーメンの点灯時間は約3時間。USB充電式のバッテリーなので、サイクリング中に電池切れになったらコンビニで電池を買って交換…というわけにはいかない。なので予備カートリッジバッテリーが付属したものを購入。

400ルーメンのフロントライト

USBでカートリッジバッテリーを充電

サイクルグローブはロードバイク購入当初から持っていたが、どうも煩わしくてあまり使っていなかった。しかしサイクルグローブを着用した方がハンドルを握るのに滑りにくいし、万が一の転倒時に手の怪我から守ってくれる場合もある。なのでサイクリング中は必ずサイクルグローブを着用することにした。サイクルグローブには、手に伝わる路面からの振動を和らげるゲル素材などが使われているので、手の疲れを抑えるのにも有効。夏場は通気性がよく指切りタイプのものを、涼しい季節は指先ありのものを使用。

夏用の指切りサイクルグローブ

750mlのサイクルボトル

夏場のサイクリングにはマメな水分補給が必須になるので、自転車の運転中でも水分補給ができるサイクルボトルを用意。キャップは無くボトルを軽く握るだけで飲み口から勢いよく水が出る優れもの。ある程度の保冷効果があるとの事だったが、実際はほとんど効果を感じなかった。

 

炎天下のサイクリング(2016年7月〜8月)

盆休み中の夏真っ只中にしまなみ海道往復サイクリングをしたい!と思うようになり、それなら快晴炎天下でのサイクリングに慣れておかなければならない!ということで、7月に入ってからほぼ毎週末サイクリングをすることに。とびしま海道・さざなみ海道・大崎上島・大三島… 50km前後のサイクリングを繰り返し身体を慣らす。

豪雨による土砂崩れで道路が遮断

恐怖の逆さグレーチング

夏は急な夕立が多く、事前の天気予報の確認やサイクリング中の空模様の変化に十分注意する必要があるが、豪雨など強い雨が降った後のサイクリングも要注意。雨風で木の枝や石、砂などが道路上に散乱している場合がある。とびしま海道をサイクリングした時には、豪雨による土砂崩れで完全に道が塞がれた場所にも遭遇。

それと夏に限ったことではないが、グレーチング(排水溝のフタ)が逆さに設置されていたり、隙間を空けて並べられている事が極稀にあり、これは特に注意しなければならない。上右の写真は2枚のグレーチングのうち片方が逆さに設置され、さらに2枚の間に隙間ができている。ロードバイクのタイヤは逆さに設置されたグレーチングにちょうどはまる。隙間をあけて設置されたグレーチングにもはまる。走行中に万が一はまったら高確率で転倒、怪我ということになる。タイヤはパンクするだろうし、ホイールが歪んで走行不能になる可能性も高い。タイヤの細いロードバイクは路面状況に常に注意を払いながら運転する必要がある。ロードバイクはリスクを伴う乗り物だという事を常に意識して運転しなければいけない。

常に危険予知をして運転しないと

 

大三島一周サイクリング(2016年7月)

夏サイクリングで行った大三島一周。しまなみ海道が通る六つの島の中で一番大きく、一周約50km。しまなみ六島の北から数えて4番目の島で愛媛県に入っている。大三島一周サイクリングは今回が初めてで、「瀬戸内ドライブ&サイクリング」の方に記事を載せようと思ったのだが、地図の更新などの作業が面倒なのでこちらに手抜き掲載。

忠海港

忠海〜大久野島〜盛を運行する大三島フェリー

しまなみ海道をサイクリングする時は尾道市まで車で行っていたが、今回は大三島のみのサイクリングということで、竹原市の忠海と大三島の間を航行するフェリーを利用。自宅のある東広島市から車で大三島まで行くよりも、忠海の方が車での移動距離と所要時間は三分の一程度で済む。うさぎ島で有名な大久野島経由のフェリーで、忠海港から大三島の盛港までの乗船時間は約30分。

フェリーから眺める大三島

盛港からサイクリングスタート

出発時刻

大三島北端よりやや東にある盛港から9:00にサイクリングスタート。ブルーラインの引かれた外周コースを時計回りに走る。大三島一周サイクリングは折りたたみ自転車でサイクリングをしていた時にも考えたのだが、一部アップダウンが多く小径車ではしんどいと思い企画倒れとなっていた。ロードバイクならアップダウンが多くても50km程度のサイクリングなら余裕だろう、ということでこのたび実施。ただし真夏のサイクリングに小まめな水分補給は必須!という事で、750mlサイクルボトルと500mlペットボトルを自転車に装備。万が一こぼしてもベトつかないようどちらもお茶。

マメな水分補給は必須

外周コースを走る

盛港から走り始めて5kmほどで「道の駅 今治市多々羅しまなみ公園」に着き、サイクリストの聖地碑に立ち寄り。道の駅から先の5kmほどはしまなみ海道往復サイクリングでも通る道を進み、そのまま外周コースを進む。

サイクリストの聖地碑

しまなみ往復サイクリングでも通る道

南岸沿いの道路を進む

快晴でいい眺め

南岸沿いの道路に入ると車の交通量は非常に少なくなる。国道が通り道の駅やしまなみ海道のICがある東岸以外の道路は交通量が少ない。南岸沿いは瀬戸内海の眺めが非常によく、周囲の島々や愛媛県本土の陸地が連なる風景が広がっている。夏の快晴は空も海も青々として本当に気持ちのいい風景。ただし暑い。強い日差しを浴びて汗をかきながらも風景を楽しむ、これが夏の瀬戸内サイクリング。

<< SCROLL    大三島南岸沿いからの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

南岸沿いの道路には全長約800mのトンネルがある。自転車でトンネル内の路肩走行は神経を使う。暗いので路面状態は分かり辛いし、後方から来る車が自分の存在に気づいているか不安を抱えながらの運転。そんな中少しでも安全を高めてくれるのが前後ライト。特にオート機能のあるテールライトはトンネル内の走行に役立ってくれる。前後ライトを高性能なものに変更してよかったと実感。

約800mのトンネル

自転車に注意

前後ライトが役立つ

南岸沿い道路の西側まで進むと、道路の拡張工事中で砂地の部分があり自転車を降りて通行。マウンテンバイクならともかくロードバイクで未舗装の道はまず走れない。以前車で大三島一周をした時は、この辺りの道路は狭く曲がりくねっていて不便だったという事を覚えている。そして道の途中に名無しの展望台があったのだが今回は見当たらなかったので、拡張工事で潰されてしまったのかもしれない。ささいな場所でも自分が訪れた場所が消えてしまうのは少し寂しい気分になる。

工事中の道路

景色を見ているのではなく休憩している

大三島の外周コースはアップダウンが多いとの事で少し心配していた。盛港を出発して北から東にかけてはほぼ坂道が無いが、南に入ると坂道が多くなる。ただし難所という程勾配のきつい上り坂は無かった。少々長い上り坂を炎天下で走るのは楽ではないが、上り坂の先には大抵下り坂が待っている。そして下り坂の先には島々が浮かぶ瀬戸内風景が広がっていたりする。夏の日差しを浴びて汗を流しながらのサイクリングはもはやスポーツだが、瀬戸内のきれいな景色を眺めながらのサイクリングなら、運動嫌い暑いの嫌いの自分でも夏のサイクリングを楽しめる。

上り坂の後には下り坂が待っている

長い下り坂の先に広がる風景

外周コースを南西端まで進んだところで「大三島ふるさと憩いの家」に立ち寄り。立ち寄りと言っても写真を撮っただけだが。昔の木造校舎が宿泊施設になっていて、校舎内を見学することもできる場所。敷地内には「岩田健母と子のミュージアム」という美術館もある。大三島ふるさと憩いの家から外周コースは西岸沿いを北へと続き、途中に「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」や「ところミュージアム大三島」などもある。今回はそれらの博物館・美術館には入館せず。

大三島ふるさと憩いの家

西岸沿いを北へ進む

今治市伊東豊雄建築ミュージアム

ところミュージアム大三島

以前大三島をドライブした時に特に印象に残った場所のひとつ、樹齢2000〜3000年と言われるクスノキの「生樹の御門」に立ち寄り。大三島の代表的観光スポットのひとつである大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)の奥にある。幹と根元に空いた穴と、空を覆い隠すような木の枝が印象的。

大山祇神社

生樹の御門

根元の空洞に石段が通っている

大山祇神社に駐輪場があったので入ってみると、自販機のある休憩所になっていたのでしばしの休憩。炭酸飲料を買ってがぶ飲み。ここまで約35km走ってサイクルボトルに入れたお茶は飲み干し、ペットボトルのお茶も半分以上消費して残り僅か。夏場のサイクリングは自分が予想していた以上に身体が水分を欲するものだと実感。

自転車・歩行者専用道路

長い坂道

引き続き外周道路西側を進む。一部の区間だけ自転車・歩行者専用道路が整備されている場所があるので走ってみるが、ブルーラインが引かれた車道路側帯の方がロードバイクには走りやすかった。さらに西側を北へ向けて進み、長い坂道を上って下って北岸沿いに出ると、大久野島や竹原市の陸地が目の前に広がる風景。脚を止めるのが面倒で写真は撮らず。北岸沿いの道路を3kmほど走って盛港に帰着。

盛港でペットボトルの残りを全て飲み干し、さらに自販機でジュースを買ってがぶ飲み。冷えた飲み物が最高においしい。自転車に装備されたサイクルボトルとペットボトルの飲み物は当然ながらぬるい。しかし汗だくになってサイクリングをしている時は、とにかく水分を体内に入れないといけないという強い水分欲があり、冷えているかぬるいかはあまり問題ではない。それよりも飲み物が十分残っているかどうかが問題だ。大三島一周の走行距離は46.5kmと少し短めのサイクリングになったが、水分摂取量は約1.8リットル。真夏のサイクリングにマメな水分補給は欠かせないと実感させられた。

盛港に帰着

帰着時刻

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

9:00出発の13:00前帰着で所要時間は約4時間。走行距離は50km弱とロードバイクのサイクリングとしては手頃な部類かも知れないが、とにかく暑くてそれなりに体力を消耗した。やはり真夏のサイクリングはスポーツだ。

 

真夏のしまなみ往復サイクリングに向け更にカスタム(2016年8月)

大三島一周を含め数回の夏サイクリングをした結果、新たな課題が出てきた。頻繁に水分補給をする夏サイクリングでは、自転車を運転したまま水分補給ができるサイクルボトルが必須であると実感。現状ではサイクルボトル用ボトルゲージとペットボトル用ボトルゲージをひとつずつ付けているが、ふたつともサイクルボトル用ボトルゲージにしてサイクルボトルを2本装備できるようにしたい。もうひとつは、夏サイクリングのために通気性のよい自転車用リュックを購入したのだが、それでも背中に荷物を背負っている事自体が煩わしく感じるようになり、一度意識し始めると余計に気になりストレスに。そうなるとリュックよりもサドルバッグの方がいいのではないかという考えになっていく。

ダブルサイクルボトル!

ということで、サイクルボトル用ボトルゲージ&サイクルボトルを追加。どちらも先に付けていた物と同じものを購入。1本目のボトルは750mlだが、2本目は装着スペースの関係で620mlのボトルに。この2本に満タンに飲み物を入れれば約1.4L。それでも真夏のしまなみサイクリングでは往路だけでも足りるか分からない。片方が無くなったらコンビニや自販機で飲み物を買って補充する必要がある。

そしてこれまで敬遠してきたサドルバッグも遂に装着。収納容量が多く完全防水のものを購入。容量2.7Lとサドルバッグとしては大きめで、パンク修理道具一式・携帯ポンプ・ワイヤーキー・小型三脚・その他細かいもの…と、今までリュックに入れていた全てが入る。さらにゼリー飲料やおにぎりなどの食料も詰め込むことができる。これでリュックを背負う必要が無くなり身体への負担は少なくなる。しかもリュックよりもサドルバッグの方がずっと軽いので、人+自転車+荷物の総重量も軽くなる。先に購入したリュックはより多くの荷物を持つ必要ができた時に使おう。山登りなどのアウトドアにも使えるので買って損は無かった事にしよう…

容量2.7Lのサドルバッグ

自転車のルックスは悪くなる

サドルバッグを装着した関係でサドルにテールライトを装着できなくなったので、サドルバッグの樹脂パーツに穴を空けてテールライトをネジ止め。これで今までと同じ位置にテールライトを配置することができた。

サイクリングロングライド仕様

このサドルバッグの最大の難点は、サイズが大きく目立ってロードバイクにスタイリッシュさが欠けてしまうという事。本当は自転車にはできるだけパーツを付けず、すっきりとしたルックスが好みなのだが、快適性・実用性を重視した結果ほぼフル装備状態になってしまった。まぁ、ロングライドを楽しめるよう追求していくと必然的にこういうかたちになるのかも知れない。

 

五度目の!真夏の!!しまなみ海道往復サイクリング(2016年8月)

かねてから計画していた真夏のしまなみ海道往復サイクリングを8月12日に決行。いつも通りスタート地点は向島にある尾道市民センター。少しでも暑さによる体力の消耗を避けるため、いつもより早起きして尾道市民センターに7:15到着。駐車場の開放は7:30からなので到着が少し早くなってしまったが、運良くすでに開放されていて一番乗り。準備をして直ぐにサイクリングスタート。ちなみに、今回のサイクリングでは長袖のインナーは着用せず。少しは色白の肌を夏らしく日焼けさせようということで… 念のため、サイクリング中に日焼けが辛くなった時に備え長袖インナーをサドルバッグの中に用意。

尾道市民センターから出発

出発時刻

ほぼ7:30の出発ということで、まだサイクリングをしている人はほとんどいないと思ったが、予想に反して結構走っている人を見かける。ロードバイク乗りだけでなく家族連れや学生グループの姿も。自分と同じく気温が高くなる前の午前中にサイクリングをしようと考えている人が多いという事だろうか。そうは言ってもやはり真夏、しかも雲ひとつ無い快晴に恵まれてしまい午前中でもそれなりに暑い。

サイクリングを開始して直ぐに、今までとは明らかな違いがある事に気づく。身体が軽い!これまでずっとリュックを背負ってサイクリングをしていたが、今回のサイクリングではサドルバッグに全ての荷物を入れリュックは背負わなくなった。正直なところ、リュックを背負わない事でここまで楽なるとは思わなかった。逆に、サドルバッグを装着してサドル下が重くなる事で、自転車の重量バランスが変わり操作性に多少なりとも影響が出ると思っていたが、普通に走る分には特に変化を感じず。これならもっと早くからサドルバッグを使っていればよかった。これだけリュックとサドルバッグで違いが出るなら、多少自転車の外観が悪くなったり荷物の収納容量が限られても、間違いなくサドルバッグを選ぶ。

という事で、今までよりも軽くなった身体に気分が上がり、快調なペースでサイクリングは進む。サイクルボトルのおかげで自転車を運転しながら水分補給ができるので、マメな水分補給が欠かせない真夏でも脚を止めずに済む。時折サイクルコンピューターで走行距離・走行時間・平均速度を確認し、このペースなら3時間以内に折り返し地点のサンライズ糸山に着くのではないかと思い始め、往路70kmの約半分ほどまで進んだ辺りで3時間以内の到着を目標にする。難所の大島の上り坂はいつもよりギアを1枚重くして上る事ができ、地味にしんどい来島海峡大橋ではやや向かい風に吹かれながらも頑張り、何とか目標の3時間以内の到着を達成。

サンライズ糸山に到着

三度目のしまなみ海道往復サイクリングでは、信号待ちも含めた出発から到着までの所要時間は3時間4分(写真撮影時の時刻になるため1〜2分の誤差有)、走行時間がギリギリ3時間以内の2時間59分と、過去四度のサイクリングのベストタイムだった。それに対し今回は所要時間が2時間57分、走行時間は2時間55分と記録更新。要因にはリュックからサドルバッグへと変更したことによる身体への負担軽減もあると思われるし、強い向かい風に吹かれずに済んだという事、身体のコンディションが良かった事(前日から仕事が盆休みで前日は自宅でのんびりしていた)などが挙げられるが、気温の高さも関係しているのではないかと推測。今回はいつもよりも身体が良く動く、筋肉がよく働いてくれていると感じたのだが、ある程度気温が高い方が筋肉が温められて活発になるのではないかと。その辺の知識は無いので思い込みかもしれないが… ともあれ少し前までは、夏のサイクリングは暑くて汗をかいて直ぐに疲れるからと敬遠していたが、少なくとも冬場よりは夏場の方がサイクリングに向いていると考えが変わった。ただし暑過ぎるのはやはり避けたい。

到着時刻

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

平均速度と最高速度も今までで一番速い数値となった。ただ、走行距離だけ回を重ねるごとに少なくなっている。おそらく、無休なので本線から少しも外れていない、走行ラインに無駄が無くなった、などが要因?

往路での水分補給はサイクルボトル(大)を空にして約750ml。1.5Lくらい消費すると思っていたが、午前中ということでそれほど強い日差しを浴びずに済んだ。とはいえ、サンライズ糸山に到着した時は全身汗だく。到着して即座に自販機へ向かい、炭酸飲料を買ってがぶ飲み。体力的に大した疲れはないが、十分に身体をクールダウンさせ復路に備えるため、冷房の効いたロビーのソファーで暫く休憩。それから空になったサイクルボトル(大)に自販機で買ったお茶600mlを入れて水分補充。ちなみに、サンライズ糸山の自販機には自転車のタイヤチューブも売られている。さすがサイクリストの聖地。

タイヤチューブを売っている自販機

出発時刻

11:00にサンライズ糸山を出発。暫く涼んだ後の外はかなり暑い。走り始めて直ぐの、来島海峡大橋に上がる坂道を上っただけで汗が噴出。往路で走った時よりも間違いなく暑くなっている。相変わらず雲ひとつ無い快晴で景色だけは最高に気持ちいい。復路もペースを意識して走り往復の記録も縮めようかなどと考えていたが、暑くてそれどころではなくなった。復路はとにかく暑さによる体力消耗を少しでも抑えることを意識して走らなければならない。この日のしまなみ周辺の最高気温は36℃。

<< SCROLL    来島海峡大橋からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

復路でも難所の大島の坂道。繰り返し訪れる長い上り坂に加え、真夏の強い日差しを浴びてとにかくしんどい。もっと脚力があればこんなに苦労しないで済むのに…などと自分の貧脚さを改めて思い知らされる。延々と続く上り坂を見ながらペダルを漕ぐのは精神的にも辛いので視線を落とし、ここはそれほど大した坂道ではない、いやほぼ平地だ、暑さでちょっと脚が重いだけだ…と思い込み、ペダルを漕いでいればいつかは上り切る、時間が解決してくれる…と、現実逃避気味のセルフコントロールでペダルを漕ぐ。

難所の坂を上って下って、隣の伯方島が見える大島北岸沿いを進んでいる途中で、サイクルコンピューターのオドメーターが2,000kmを表示。ロードバイク購入から約10ヵ月で走行距離2,000km達成。本格的なロードバイク乗りならひと月で1,000km以上走る事もあるようだが、観光サイクリングメインの普段着サイクリストにしてはそこそこ走っているのではないかと思う。ちなみにサンライズ糸山からここまで約15kmの道のりで、補充した600mlのお茶を飲み干してしまった。

2,000km達成の地…伯方・大島大橋が見える場所

伯方島に入ってコンビニに立ち寄り。空腹になったのでホットスナックとエナジードリンクを買って腹ごしらえと小休憩。次は大三島に入り「道の駅 多々羅しまなみ公園」に立ち寄り。サイクリストの聖地碑がある場所だが、それよりも日陰で腰を下ろして休憩するのが目的。時間は13:00をまわり気温はピークを迎え、身体への負担もピーク。もう休憩せずにはいられない。我慢したらきっと後悔する。時間の事などどうでもいいからとにかく日陰で休むべき。…ということで、サイクリストの聖地碑の前に日除けネットが張られたベンチがあり、数人のサイクリストが休憩や仮眠をとっていたので、自分もベンチに仰向けになり30分ほど仮眠をとる。もちろんここでも自販機で飲み物を購入。

写真撮ってもらったけど明らかに疲れてる…

ここで仮眠

仮眠をとったおかげでだいぶ体力が回復…したのだが、暑さは変わらずしんどいサイクリングは続く。下り坂では風を切って少しは涼しい思いをしたいところだが、熱風を受けて余計に暑い思いをすることも。復路は本当に過酷なサイクリングとなってしまった。

因島のジャンボ大根

生口島でもコンビニに立ち寄り、ホットスナックとジュースを買って店外のベンチに腰掛け休憩。それから因島では縦断ルートから一部外れてずっと外周コースを進み、途中にあるジャンボ大根の前で休憩。広い敷地内にポツンと佇む巨大な大根、何のためにあるのかは分からない。ここでサイクルボトル(小)の飲料が残り僅かに。そしてやっとの思いで向島に入り、尾道市民センターまであと5kmというところで自販機が目に留まり休憩。頑張ればそのまま尾道市民センターまで走れたが、冷えた飲み物の誘惑には逆らえず。時間は16:00になるところだったが、強い西日が照りつけ相変わらずの暑さ。とにかく身体が水分を欲する。

16:20尾道市民センターに帰着。往路の所要時間が3時間だったのに対し、復路は仮眠と数回の休憩をとったので4時間強という結果に。復路の走行時間は約3時間20分と思ったほど往路との差は大きくなく、往復合計の走行時間は計5回のしまなみ往復サイクリングの中でベストタイムとなった。猛暑の影響を受けつつもベストタイムを出せたのは、少しずつ体力・脚力がついてきているからかも知れない。向かい風の影響をあまり受けなかったのも大きい。そして両腕は希望通りこんがり焼けた。

尾道市民センターに帰着

到着時刻

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

往復での水分摂取量は約3.4L。そのうちサンライズ糸山を出発してから尾道市民センターに帰着するまでの復路での摂取量が約2.4L。復路は本当に過酷だった。

尾道市民センターからの帰路は、予想通り車を運転し始めて直ぐに疲労で眠くなり、コンビニに車を停めて40分ほど仮眠。サイクリングで疲れた後の車の運転もしんどい。翌日も会社が盆休みでよかった。

 

タイヤとチューブの交換、ホイールの振れ修正(2016年8月)

こういう傷が多い

長く深い傷も

ロードバイク購入から2,000km走り、タイヤには石などの異物を踏んだ時にできる傷がかなり目立つようになってきた。刃物で入れた切り傷のような長い傷も多く、中には結構深い傷もある。そしてタイヤの磨耗も進み、特に後輪は路面と接地する部分が完全に平らになるまで減っていた。新品タイヤと比べると一目瞭然。タイヤの磨耗が進んだ状態で走るとパンクしやすくなる…という記事をよくネットで見かける。

タイヤ交換の時期についてはネットでさまざまな事が書かれていて、タイヤの種類や走り方などにより交換時期も大きく変わってくるので判断が難しいところ。自分としてはサイクリング中のパンクは絶対に避けたいので、走行距離2,000km達成を機に新品タイヤに交換することに。同時にタイヤチューブも新品に交換。一緒に交換したほうが手間が少なくて済むので。

擦り減ったタイヤ

新品のタイヤ

タイヤはロードバイク購入時に装着されていたものと同じものに履き替え。耐パンク性の高いスリックタイヤをネットで捜してみたが、これだっ!というものがなかなか見つからず、結局これまで使ってきたものと同じものを購入。とりあえずサイクリング中に一度もパンクしなかったし、グリップも十分と感じていたので。チューブはゴムが厚めで耐パンク性が高いものに交換。ロードバイク向けのチューブの中では重い部類に入るようだが、安心してサイクリングを楽しみたいので軽さよりも耐パンク性を重視。ゴムが厚い方が衝撃吸収性が高く乗り心地もよいと思われ。

これまでと同じタイヤに履き替え

チューブは耐パンク性の高いものに変更

タイヤ交換するのはホイールを替えたとき以来で久しぶりだったが、思いの他スムーズに作業する事ができた。これなら万が一サイクリング中にパンクしても確実にチューブ交換ができる。万が一への対応スキルがあれば安心感も高まる。とはいえ、サイクリング中のチューブ交換は時間ロスになるし手が汚れるので避けたい。

久しぶりのタイヤ交換

スポークレンチでスポークのテンションを調整

タイヤ交換時に後輪に歪みができている事に気づく。タイヤを回転させると左右に振れる。軽量アルミホイールは振れが起きやすいと聞いていたが、段差などで何度もショックを受けるうちに少しずつ歪んでいくのだろうか。僅かな振れなら走行に問題はないが、少々気になるレベルの振れだったので自分で修正。スポークレンチでスポークのテンションを調整し、ホイールの振れを修正する。完璧とまでは行かないが、気にならない程度にまで振れを修正することができた。

サイコン本体、の裏

サイコンセンサー

タイヤ交換ついでにサイクルコンピューターの電池も交換。走行中に電池切れとなり、走行距離などのデータが分からなくなってしまったらつまらない。説明書にはサイコン本体の電池寿命が約1年、センサーが積算距離で約10,000kmと書かれてあったが、交換時期が分かりやすいよう両方の電池を交換。安心・安全優先で何でも早めの交換!

正直なところ、タイヤ交換をした後になって少し交換時期が早かったかなと思う。まぁ、タイヤ2本で4,000円前後、チューブ2本で1,500円前後と大きな出費ではないので、早めの交換で安心を得て楽しくサイクリングできる方がいい。タイヤ交換後にサイクリングをしたところ、後輪が段差を通過する時に受ける振動が明らかに小さくなった事を実感。特に橋にある路面の繋ぎ目を通過する時に違いを感じた。やはりタイヤの磨耗が進むと衝撃吸収性が落ち、パンクし易くなりそうだ。ともあれ、次はタイヤの状態を考慮しつつ2,000〜2,500kmの間で交換しようと思う。

瀬戸内サイクリングでは橋を渡る事が多い

 

サドルバッグの変更(2016年9月)

前月に大容量のサドルバッグを購入したが、改めてサドルバッグが装着されたロードバイクを眺めてみると、やはりバッグが大き過ぎて見た目が明らかに悪い。一度マイナス意識を持ってしまうと気になって仕方なく、格好悪いという印象がどんどん大きくなりどうにも我慢ならず、同種でワンサイズ小さいサドルバッグを改めて購入。ちなみに先に購入したものがLサイズで、今回購入したものはMサイズ。先に購入したサドルバッグは鮮やかなオレンジ色で、「異物」である大きなバッグの存在を余計に目立たせてしまっていたので、今回は一番シンプルなブラックを選択。

サドルバッグをサイズダウン

これなら見た目のバランスもいい

Lサイズの容量2.7Lに対しMサイズは1.3Lと約半分で、バッグの大きさも全然違う。そのためMサイズ変更によりサドル下が随分とスッキリし、ロードバイクのルックスも許せる範囲になった。色をブラックにした事で無駄に目立たなくなった事も大きい。カラーコーディネートにはメリハリが必要だと実感。それとLサイズ装着時は、自転車の乗り降りの際サドルをまたぐ脚がサドルバッグに引っ掛かる事があったが、Mサイズだとサドル後方への出っ張りが少なく脚が引っ掛からなくなった。

容量が半分になり必要な荷物が全て入るか心配だったが、問題なく全てを詰め込むことができた。パンク修理道具一式(携帯ポンプ・チューブ・タイヤレバー・瞬間パンク修理剤)の他、フロントライト予備バッテリー、予備テールライト、ミニツール(六角レンチとドライバー)、シートポストクランプ、フォールディングロックキー(結構重い…)、デジカメ用ミニ三脚。荷室に隙間ができないよう丁寧に荷物を入れれば、さらにゼリー飲料1つとおにぎり2つが何とか入る。これは期待以上の収納力。左下の写真の荷物からおにぎり2つ除いてバッグに詰めた重さを、吊り下げ式重量計で計ったところ1,340g。おにぎり2つ追加すれば(計測時はおにぎりが無かった)1.5kgくらいになるだろうか。

Mサイズでもこれだけの荷物が入る

パンパンに入れれば1.5kgになるか

シンプルなサイクルジャージ

真ん中にデジカメ入れてます

試しにサイクルジャージも購入。レーサー風の派手なデザインのものには抵抗があるので、パッと見は私服に見えるシンプルなものを選択。サイクルジャージの利点は、小物が入るポケットが3つ背中に配置されていること。これが思った以上の収納力でとても便利。ケータイに財布、そしてコンデジもすっぽりと入る。サドルバッグに続きサイクルジャージも必需品となりそう。ロードバイクでサイクリングを始めた頃は普段着サイクリストを主張していたが、とうとう脱普段着の一歩を踏んでしまった。まぁ、便利・快適なものは積極的に取り入れるべきなので良しとしよう。