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ギア比ワイド化(2019年11月)

急勾配の登り坂を走る度に「あと一枚軽いギアがあれば…」と思い、スプロケット(リアホイールに付いている11枚のギア)のワイドレシオ化(高速ギアから超低速ギアまでをカバーするギア比間隔の広いスプロケットを装着する事)をずっと考えていたが、ワイドレシオ化にはデメリットもありずっと躊躇していた。主なデメリットは…ギアがデカくなり見た目がかっこ悪い・健脚ロード乗りにバカにされる・スプロケットだけでなくリアディレイラー(後ろの変速機)とチェーンの交換も必要になり費用がかさむ(パーツ代20000円くらい)・リアディレイラーとチェーンも交換するので簡単に元に戻せない…等々。

何故ワイドレシオ化するのにリアディレイラーとチェーンの交換も必要かと言うと、ローギアが大きくなる分長いチェーンが必要になり、そして長いチェーンと大きなギアに対応したリアディレイラーが必要になる…詳しい事は分からないが多分そんな感じ。現状のスプロケットのローギアは28T(歯数が28個)なのに対し、ワイドレシオ化すると32T(34Tってのもある)になり歯数が増えた分だけギアの直径が大きくなる。現状のリアディレイラーはクロスレシオ(ギア比の間隔が狭いもの)向けで、メーカー公式による対応歯数は28Tまで。

リアディレイラー

ローギアユニットだけ購入

そんな感じでワイドレシオ化に迷っていたところ目に留まったのが、ローギアが30Tのスプロケット。32Tのギアを入れるにはワイドレシオに対応したリアディレイラーの交換が必須だが、30Tなら何とかなるのではないかと。28Tから30Tと歯数が2個増えただけでも、貧脚の自分にはそのありがたみを実感できるはず。そして自分がやろうといている事を実際にやっている人が既にいるはずだと、ネットで調べたところやはりいた。どうやら現状のリアディレイラーでも問題なく動作する事を確認。ただしあくまでも、メーカー公式では28Tまでと定めているディレイラーに30Tのギアを組み合わせるので、万が一パーツの故障や破損が起きても自己責任という事になる。それでもとりあえず自己責任で試してみる事にした。…ちなみに、自分の自転車に付いているリアディレイラーは現行モデルよりも型が古く(購入時の2016年3月時点は現行モデルだった)、現行のクロスレシオ向けリアディレイラーは30Tまで対応している。ちょっと悔しい。

で、さらに分かった事が、現状の最大28Tのスプロケットと30Tのスプロケットは、11枚のギアのうちロー側3枚以外のギア比は同じで、ロー側3枚のユニットのみを交換すればいいと知る。という事で、24-27-30Tのローギアユニットを購入。ローギアユニット変更前と変更後のギア比の違いは↓の表の通り。

変更前 11T 12T 13T 14T 15T 17T 19T 21T 23T 25T 28T
変更後 11T 12T 13T 14T 15T 17T 19T 21T 24T 27T 30T

隣り合うギアの歯数の差が小さい方が少しずつ加減速するので、変速が滑らかで変速ショックも少なく脚への負荷が少なくて済む。1枚目と11枚目のギア比が大きくなりワイドレシオになる程、隣り合う各ギアの歯数差も大きくなり変速ショックも大きくなる。なので、本来はギア比の間隔が狭いクロスレシオの方が望ましい…という事らしい。ただ、自分はスポーツ走行をするわけではないので、そこまで細かい事を考えなくてもいいかなと。

久しぶりの工具活躍

ホイールからスプロケットを外す

ローギアユニット交換のため、ホイールからスプロケットを外す。約4年前に軽量ホイールを購入した時以来の作業なので、専用工具の使い方を忘れていた。スプロケットはトップギア(一番小さいギア)から数えて6枚目までは単体で、7-8枚目と9-10-11枚目はユニット構造になっている。何故全部バラじゃないのか、シロートの自分には分からない。それから、黒色だと思っていたスプロケットは頑固な油汚れの色で、実際は銀色だった。きっちり汚れを落としてピカピカにしてやろうと思ったが、途中で面倒臭くなり目立つ汚れの固まりだけ取って止めた。どうせ直ぐ真っ黒になるし…

スプロケット分解(油汚れ…)

ローギアユニットだけ交換

28Tから30Tのローギアユニットに換装したところ、30Tローギアの大きさは気になる程でもなかった。それよりも新旧ギアの色の違いが目立つ… 動作確認のため前後ギアをいろんな組み合わせで変速したところ、クランクギア(前のギア)のアウターリング(大きい方のギア)にチェーンが乗っている時にスプロケットの30Tに入れると、微妙に動きが渋くチェーンの長さが足りていないような感じがする。まぁ、元々前後両方とも一番大きいギアに入れるのはあまりよろしくない事だし、シフト操作をしっかり行なえば問題無いかなと。それと、新しいローギアユニットと約3年半使ってきた8枚のギアでは、チェーンが乗っている時の音が微妙に違って違和感がある。ディレイラーの調整はキッチリ済ませてあるので、ギアの磨耗具合の違いによるものだと思うことにした。

ローギアユニット換装

28T→30Tのワイド化による登り坂での効果は如何程のものか、まずは近場のサイクリングコースで試し走りをする事に。最初は野呂山を登るつもりでいたが、1週間前に参加したセンチュリーライドでウンザリするほど登り坂を走らされたので、登りっぱなしは嫌で止めた。代わりに走り慣れたとびしま海道へ。何度も走っているコースの方がギア交換前後の身体への負荷の違いも感じ取りやすいはず。がしかし…

走りなれたとびしま海道で試し走り

激坂で効果確認

それほど勾配のきつくない登り坂では30Tと一段軽い27Tの違いをほとんど実感出来ず、 30Tの必要性も感じず肩透かしを食らう。1週間前に参加したイベントで散々登り坂に苦しめられた分、とびしま海道が随分と楽なコースに感じてあまり試し走りにならないという想定外の事態に。そして(多分)とびしま海道一番の難所になる長い急勾配の登り坂に入って、やっと30Tの軽さを実感。正にこれまで欲していた「あと1枚軽いギア」だった。やはり歯数2個の違いが貧脚の自分にはありがたい。これならワイドレシオ化して32Tのローギアを入れれば、もっときつい登り坂でも今までよりも楽に登って行けるかもしれない。但し、ギアを軽くするほど沢山ペダルを漕がないといけないので、脚の運動量は増える事になる。それでもやっぱり32Tは魅力的だ。ともあれ、試し走りでとびしま海道を往復した限りでは30Tでも十分という結果になった。

 

30Tで野呂山ヒルクライム(2019年11月)

ローギア28T→30Tのワイド化に伴う山登りでの効果は如何程のものか、疲労ははっきり分かるくらい軽減されるのか、走行時間は縮まるのか…ワイドレシオ化するか否かを決めるには、やはりヒルクライムで確かめる必要があるので、とびしま海道の翌週に野呂山さざなみスカイラインへ。11月半ばともなると朝の気温は一桁になり、早い時間からサイクリングするにはあまりにも寒いので、気温が上がる昼に自宅を出て13:00過ぎからのヒルクライムスタート。前回と同じく国道のT字路でサイコンをリセットして測定開始。

約1ヶ月半振りのさざなみスカイライン

こんな案内標識もあった

序盤の住宅地の急勾配から30Tを使用。前回28Tで登った時と比べて身体的負荷が少ない事をはっきりと実感。ギアの歯数が2個増えただけでもはっきり違いが出る事に改めて感心する。ただ、さらに2個歯数が多い32Tだったらもっと少ない負荷で走れるだろうなぁ…などと、本格的なワイドレシオ化への欲求は絶えない。天気はかなりどんよりとした曇り空で走り始めは肌寒かったが、坂を登っているうちに汗が出るほどに暑くなる。

山道に入ると所々紅葉

11月半ばの曇天でもヒルクライムは汗が出る

今回は出来るだけ前回と同じ条件で走りたかったので、前回最初に脚を止めたスタートから約3km地点で同じように小休憩。その直ぐ先にある片側交互通行の信号は青だったため、前回は赤信号で1分弱待ったが今回は停止せずに通行。さすがに青信号で立ち止まっているのはバカみたいだし、これくらいなら大差出ないだろうという事で。そして前回同様鉢巻き山展望台に立ち寄り。休憩回数だけでなく走行距離も同じにするための措置。さすがに休憩時間まで全く同じには出来ない(そこまで覚えていない)が

今回は片側交互通行の信号に足止めされず

鉢巻き山展望台に立ち寄り

海沿いのサイクリングコースと違って景色が単調になりがちな山道という事で、約1ヶ月半振りの再訪でも飽きるだろうと思っていたが、野呂山は所々紅葉していて前回とは違った色合いの風景だったので、飽きから来る精神的な疲労は免れた。ただ、まだ色づき始めなのか、それとも落葉が進んでいるのか、紅葉しているのはほんの一部だけなのが惜しい。元より野呂山には紅葉する樹木が少ないのかもしれない。

淡々とペダルを漕いでいく

秋景色のサイクリングもいいね

2箇所目の片側交互通行の信号にも足止めされずに通行し、山頂少し手前の広い路肩で前回と同じく小休憩して、野呂山十文字ロータリーに到着。前回と比べてみて疲労は明らかに少ないと感じた。その日の天候や身体のコンディションの違い、2度目のさざなみスカイラインという事でコースを把握している点などの違いはあるが、ローギアを28Tから30Tに変更した事による効果が出ているのも確か。

僅かな晴れ間に紅葉が映える

野呂山十文字ロータリーに到着

前回と今回の測定値を比較してみると、走行距離が全く同じである事にまず目が行く。鉢巻き山展望台に立ち寄るなど前回と全く同じ道筋を辿ったので、当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが、サイコン表示末尾の10m台まで同じなのは気持ちが良い。そして走行時間は前回より約3分半短い結果となり、平均速度と最高速度が僅かに上がった。とりあえず、期待した通り前回よりも少ない労力と短い走行時間で登頂することが出来た。

今回

走行時間約70分という長さで3分半の短縮は微々たるものかも知れないが、時間だけではなく労力もしっかり軽減されているのだから、ギアのワイド化は貧脚者にとっての有効な登り坂対策と言える。そうなると32Tのワイドレシオ化がいっそう魅力的に思えてくる。30Tでもそれなりに貧脚をカバーできるが、32Tならより楽になるはず。この先も30Tで頑張るか、それともディレイラー・チェーン・スプロケット一式を組み換えてでも32Tにするか、野呂山ヒルクライムでも結論は付かず。

  走行時間 走行距離 平均速度 最高速度
前回

せっかく山頂まで登ったのでとりあえずかぶと岩展望台まで行くも、曇り空と霞んだ視界で残念な眺め。まぁこの日しか時間を取れなかったので仕方ない。さざなみスカイラインを登っている時は汗が出るほどに暑かったが、身体の熱が冷めると肌に浮いた汗が冷たく、そして曇天下の野呂山山頂は結構な寒さになっていた。

紅葉に囲まれた山頂の道路

霞んだ眺めのかぶと岩展望台

長袖ジャージを新調

冬場も積極的にサイクリングに出掛けようと(特に体重維持のためにも)長袖のサイクルジャージを新調して着て来たが、11月半ばでも中に防寒着を身に付けていないと寒い。かと言ってあまり厚着すると登り坂で汗だくになるので、冬場は着衣による防寒調節が難しい。そんな事を考えると余計に冬場のサイクリングが億劫に思えてくる。寒いと身体の動きは鈍くなるし、朝ベッドから出るのに強い意志もいるし、冬サイクリングを定期的に行なうのは夏よりも困難だ。

トリコロールストライプがポイント

下山はスピードの出し過ぎを自重するため、前回のタイムと比較できないように下山開始時にサイコンはリセットせず。身体を運動させてゆっくりと進んで行く登りとは違い、重力加速度に任せて疾走する下りはもの凄く寒い。

曇り空では折角の紅葉も映えない

下りは片側交互通行で2度の信号待ち

下山は前回よりも路面の凹凸による振動を強く感じ、ハンドルを握る両手に伝わる振動が辛い。いつもよりタイヤの空気圧が高かったのかも知れない。激しい振動に耐えつつ坂を下っている途中で、地面に何かが落ちたような音が聞こえ、走行中に落ちる可能性のあるものが瞬時に思い浮かびボトルゲージに目をやると、案の定サイクルボトルが無くなっていた。そして後ろを振り返ると地面を転がるサイクルボトル。ほぼ空になり軽くなったサイクルボトルが、断続的に続く振動でボトルゲージから抜け落ちてしまった。こんなアクシデントは初めてだ。幸い自分の後ろに車はいなかったので、後続車に踏み潰される事なく無傷で回収。しかしながら自分の後ろを他の自転車が走っていたら、落としたボトルを踏んだり咄嗟に避けようとしてバランスを崩し、転倒して大怪我するなどの事故を引き起こしていた可能性もある。自転車の運転中に物を落とす事の無いよう気を付けないといけない。

 

30Tで灰ヶ峰ヒルクライム(2019年11月)

2度目の野呂山さざなみスカイラインヒルクライムから2週間後の11月末日に、2度目の灰ヶ峰ヒルクライムを実行。気温の低下が進むと共に外出意欲も低下し、正直なところあまりサイクリングに出掛ける気分ではなかったが、冬本番に入るまでは出不精に負けず外に出ようと決めていたので、何とか意志を貫き行動に移す。本当に冬は苦手だ… 前回の灰ヶ峰で携行したデジカメは光学4.2倍ズームだったので、山頂から見渡せるパノラマ風景の望遠撮影は出来なかった。なので今回は光学35倍ズームのデジカメを携行。山頂からの写真撮影を楽しみにして何とかやる気を絞り出す。

前回同様灰ヶ峰へ向けて国道を進む

山頂に建つ気象レーダー観測所

午前中は寒いので、2週間前の野呂山と同じく昼前に自宅を出発。前回同様、灰ヶ峰から1.5kmほど離れたコインパーキングに駐車してからのサイクリングスタートだが、時間帯の関係か前回停めたコインパーキングは満車で、周辺のパーキングを2箇所回ってやっと停める事が出来た。サイクリングにしても旅行にしても、何かと出掛けるのは早い方がいい。でも冬は無理…

前回はこの案内標識が隠れていた

ここから灰ヶ峰ヒルクライムスタート

2度目の野呂山さざなみスカイラインでは、初回と休憩回数や走行距離などの条件をなるべく同じにしてサイコンの測定値を比較したが、2度目の灰ヶ峰ヒルクライムは無休で山頂まで登る事を目標にスタート。初回は写真撮影や寄り道で何度か脚を止めたが、野呂山よりも体力的負荷が少なく無休でも登れそうだと思っていたので。

浄水場を横切る

この日は快晴で空は抜けるような青さ。そんな青空の下で自転車を漕いでいると、重い腰を上げてここまで出向いて来て良かったなと思う。冬場は朝ベッドから這い出て服を着替えるまでが一番しんどい。目覚ましが鳴ってもベッドから出られず、いつまでもまどろんでいたり二度寝して時間を無駄に消費してしまいがち。それが妙に心地良くもあるのだけど… クソ暑い真夏も好きではないが、冬よりは身体がよく動くし日照時間が長く外出に向いている。個人的に1年のうちで冬が一番つまらない。

快晴で真青な冬晴れ

自転車で山を登る男の影

灰ヶ峰初登頂時は遠くの景色が霞んでいたのが惜しかったが、今回は視界良好で山頂からの眺めに期待できる。しかしながら太陽は真南にいて、呉の街並みは完全に逆行になってしまっているのが残念。100%満足できる風景を眺めるのは結構難しい。走行の方は前半は至って順調で、苦労することなく無休でペダルを漕ぎ続け、スタートから約5.5kmの中間地点にある山道の入口に突入。少々疲れが出始めるもまたまだ余裕。早くゴールする事よりも、疲れないようペース配分を意識してペダルを漕いで行く。

スタートから5.5kmで山道に入る

山道から見える呉市街

道幅の狭い山道の途中にある2箇所の展望台のうち、1箇所目は気にも留めず素通り。しかしその後急速に疲労が増していき、2箇所目の展望台で休憩したい衝動に駆られる。基本的に意志が弱く努力と我慢が苦手。しかしあと3kmほど走れば山頂なので、もうちょい頑張れと心で自分に活を入れ、2箇所の展望台も通過。

山頂部の紅葉はほぼ落葉して冬景色

日陰の走行はかなり寒い

国道の交差点から灰ヶ峰山頂まで続く道路は、山頂から2.3km手前のT字路までは山の南側にあるので日が差すが、T字路から山頂までの道路は北側にあり山に日差しが遮られている。日の当たらない道路に入った途端に外気温が一気に下がり、身体が冷え込む寒さに。冬場は日向と日陰でこんなにも気温差が出るのかと驚き、やっぱり冬の外出は億劫だなぁと、出不精な考えになってしまう。

山頂目前の激坂

気象レーダー観測所が建つ灰ヶ峰山頂

最後の最後に超急勾配の激坂を登り、目標通り無休で灰ヶ峰山頂に到着。貧脚の自分には楽ではない道のりだったが、登頂してしまえばそれ程疲れは溜まっていなかった。無理せず終始マイペースでペダルを漕いだのが良かった。

今回

前回の測定値と比較すると、走行時間は今回の方が40秒ほど長い結果となった。前回は山道の途中にある2箇所の展望台に立ち寄ったり、写真撮影のため走行中に何度か立ち止まったりと、何だかんだで休憩回数が多かった。今回は一度も足を地面に着ける事なく無休で走り切ったので、その分前回よりも負荷は大きく走行時間が長くなるのは当然だが、それでもほぼ同じ走行時間で登れたのはやはり30Tギアのお陰と思われ。

  走行時間 走行距離 平均速度 最高速度
前回

<< SCROLL    灰ヶ峰山頂展望台からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

山頂からの眺めは、太陽の位置関係で呉市街や呉港がある南側は逆光になってしまっているが、視界は良く全方位を遠くまで見渡す事ができる。なので今回の眺めは合格点と言ったところか。光学35倍ズームのデジカメなら、約4km先に広がる呉市街の建物の窓や道路を行き交う車まで確認することができる。

35倍ズームで呉市街を撮影

もっとズームで撮ってみたい

野呂山の先にあるとびしま海道の島々まで見える

前回は霞んでさっぱりだった野呂山やとびしま海道の島々もよく見える。さらに西側には、広島市の街並みや広島湾に浮く島々まで見渡す事ができる。それでも多少霞んでいるようにも見えるので、もっと視界の良い日ならば更に鮮明に見られるかも知れない。ともあれ、遠くの風景をズーム撮影するのは楽しいので、光学ズーム50倍以上の高倍率カメラが欲しくなる。サイクリング中の写真撮影がこれまで以上に楽しくなれば、今後も(真冬以外は)積極的にサイクリングに出掛けるようになるかも知れないし、飽きてしまったサイクリングコースも再度走る気になりそう。ただ、カメラが大きくなるとサイクリングでの携行が不便になるのが難点。サイクリングは身軽な方がいい。

本土ととびしま海道を繋ぐ安芸灘大橋

呉方面は逆光だから観測所をバックに

阿賀の街並み

広島市の街並み

広島湾に浮く似島

2019年2月から約8ヶ月装着していたアクセサリーパックを外してから、補給食の携行は元通りサドルバッグの余ったスペース(タイヤチューブや工具や携帯ポンプなどが詰まっている)に押し込んでいた。しかしやはり容量不足で不便していたので、新たに自転車用のバッグを購入。

ハンドルとステムの角に取り付けるバッグ

バッグが反対になる横向きなら目立たない

ハンドルとステムの角部に取り付ける中型サイズのバッグで、コンビニのお握りなら4つ入る程度の容量がある。自転車の見栄えはそれほど悪くはならず(向きにもよる)、走行中の邪魔にもならず、なかなか良いアイテムを発見した。これでコンビニや飲食店の無いサイクリングコースをロングライドする時でも、サドルバッグと併用すれば十分な補給食を携行できる。今度こそ長く使えそうだ…とは思っているが、何かしら気に食わない点が出てきて直ぐに外してしまう可能性も否めない。ともあれ、いろいろなアイテムを試してみるのは面白い。

正面からだと少々目立つのは仕方ない

灰ヶ峰山頂にもトイレがあった

山頂でのんびり景色を眺めて軽い食事(お握り2個とゼリー飲料)をして、下山のため坂を下り始めたところで公衆トイレを発見。てっきり灰ヶ峰山頂にはトイレが無いと思っていたが、展望台と気象レーダー観測所がある場所より一段低い所にあった。最後の激坂の途中にあるので、前回も今回も登るのに必死で目に留まらなかった。ちなみに、万が一サイクリング中に腹痛に襲われトイレに駆け込むも、トイレットペーパーが無かったら悲惨な事になるので、サドルバッグにはポケットティッシュを常備している。備えあれば憂いなし。

<< SCROLL    灰ヶ峰山頂トイレ前からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

トイレ前からの眺めも非常に良く、南側の広いパノラマ風景を一望できる。灰ヶ峰山頂は広島の代表的な夜景スポットでもあるので、機会があれば夜にも訪れてみたい、出来れば自転車で。しかし夜間の山道は真っ暗闇になるので危ないかな、色々な意味で…

逆光に照らされた風景も案外いいかも

コースの途中にある浄水場を見下ろす

2週間前の野呂山ヒルクライムを経て、下山は非常に寒い思いをすると分かっていたので、サドルバッグに薄手のヒートテックインナーを詰め込んでいた。補給食は新調したハンドルバッグに入れたので、サドルバッグに薄手の衣類を入れる余裕ができた。それなのにサイクルジャージを一旦脱いで重ね着するのが面倒で、ヒートテックを着ないまま下山開始。しかし日陰が続く北側の道路を下るのは予想以上に寒く、下山前に重ね着しなかった事を後悔。それでも自転車を一旦停止するのが面倒で、寒さに耐えて日の当たる南側の道路に出るまで走り続ける。

2箇所目の展望台で重ね着

2箇所目の展望台からの眺め

山頂から3.2km地点のT字路を通過して南側の道路に出ても結局寒いままで、山道にある2箇所目の展望台に立ち寄り重ね着をする。サイクルグローブは指ぬきタイプを着用していたので、指先が冷えきって感覚が鈍い。登りで暑い思いをしても指ありのグローブをしてくるべきだった。

1箇所目の展望台が綺麗になっていた

1箇所目の展望台からの眺め

ひたすら登り続ける往路では気が付かなかったが、前回の灰ヶ峰ヒルクライムでは荒れ放題だった山道1箇所目の展望台が、手入れをされて綺麗さっぱりになっていた。草木が生い茂り全く見えなかった外の景色もちゃんと見える。とは言っても視界は限られ、山頂からの大パノラマには到底及ばない。ともあれ、灰ヶ峰は自分が訪れた広島県内の展望スポットの中でも、広い市街地風景と多島風景の両方を見られるレアなスポットだと思う。いずれまたサイクリングで訪れる事になるだろう、多分。

2本あるサイクルボトルのうち、少し前から1本が液漏れ症状を起こしていた。最初の頃は自転車のフレームに飲み物(いつもお茶)が僅かに垂れる程度で気にしていなかった(サイクリング後は毎回洗車している)が、今回のサイクリングでは自宅から車での移動中に、ボトルを入れていたカバンが結構濡れてしまうくらいの漏れが発生。そしてサイクリング後には自転車のフレームにかなり目立つ液垂れ跡。どうやらボトルキャップの蓋と飲み口部品の隙間(飲み口にロック機構があり回転する)から漏れているようなので、パーツの経年劣化が原因と思われ。

手持ちのサイクルボトルはデザインも使い勝手も気に入っているので、同一商品を再度購入しようとしたところモデルチェンジしていた。しかし新しいモデルのデザインバリエーションには、自分のロードバイクに似合うと思えるものが無かった。

赤から黒に変えて妙な違和感…

キャップデザインも旧モデルの方がよかった

で、モデルチェンジしたサイクルボトルのキャップのみの単品販売もされていて、旧デザインのサイクルボトルにも対応しているとの事でキャップのみを新調。ただ、手持ちのボトルキャップの色は赤だが単品販売は黒のみなので、色に統一感を出すため(見た目も大事)2つ購入。白色ベースのボトルに黒色キャップの組み合わせは少々地味な感じになってしまったが、まぁ直ぐ慣れるだろう。

 

陀峯山ヒルクライム(2019年12月)

12月中に1度はサイクリングをしておこうと、晴れの日を狙って灰ヶ峯ヒルクライムの2週間後に決行。ローギアを30Tにしてから野呂山さざなみスカイラインと灰ヶ峰を再度登った流れに従えば、次は竜王山・筆影山ヒルクライムとなるところだが、竜王山と筆影山は展望台からの眺めが少々物足りない点や、桜の花見スポットなので再訪するなら春の方がいいだろうという事で延期。代わりに、4ヶ月前に真夏の炎天下で登ったものの景色が霞んでいて残念だった、江田島市の陀峯山を登ることに。

大君漁港から眺める陀峯山

陀峯山東ルートの登山口

自宅を出たのは10:00過ぎ。もう少し早く出る予定だったが、ベッドから抜け出せたのが2回目の目覚ましを止めた30分後だった…やっぱり冬は朝起きるのが辛い。 4ヶ月前と同じく江田島市南部にある大君漁港に車を停め、港から自転車で住宅地を500mほど走って、陀峯山山頂まで続く道路の東ルート登山口(東・北・西に3ルートある)へ。ここでサイコンをリセットして11:30から陀峯山ヒルクライムスタート。東ルートは登山口となっている住宅地から結構な急勾配がある。

住宅地の一番上まで登った所で、不意に高齢の男性に声を掛けられる。何処まで行くん?何処から来たん?という会話から始まり、”この間キムタクの3人が写真撮りに来た”という話題に。おそらくSMAPメンバーの事を言っていると思われるが、SMAP解散後にキムタクが他のメンバーと写真撮影というのは考え難い。なのでキムタクを含む有名人3人が写真撮影のために陀峯山を訪れたのだろうと思っていた。が、サイクリングから帰宅後に調べてみたところ、2019年2月16日からオンエアされたサントリーCMのロケ地が陀峯山の絶景スポットである天狗岩で、出演しているのは稲垣吾郎と香取慎吾だった。それほど最近でもないし3人でもないしキムタクは関係なかった。

山道に入る

道路が半壊状態の坂道

住宅地を抜けて木々に囲まれた山道に入ってからも、所々に急勾配の坂がある。しかもそれが半壊した道の迂回路だったり、路面がボコボコでタイヤを取られそうになったり。30Tのローギアでも非常にしんどい。4ヶ月前に登った時は猛暑日が続いて熱中症の注意喚起が出ているさなかだったので、登り坂よりも圧倒的に暑さに苦しめられた。なのであまりコースは把握しておらず、何処にどの程度の急勾配があるかもほとんど覚えていなかった。それほどに厳しい暑さだった。

ここで最初の休憩

指ありサイクルグローブ着用

東ルート登山口から1.2kmの地点にある、隠地林道開通記念碑の前で最初の休憩。序盤から激坂に苦戦し、息が上がって心臓バクバク状態。陀峯山は暑くなくても険しい道のりだった。これでよくも真夏に登ったなと我ながら感心する、というか呆れる。12月に入ってもずっと登り坂を走っていると暑いと感じてくるが、2週間前の灰ヶ峰下山時の教訓を踏まえてサイクルグローブは指ありタイプを装着。ちょっと暑いのは登りだけで下りは間違いなく寒い。ただ、指先がタッチパネル対応ではないグローブなため、現在地やコースの確認でスマホを使う度に手袋を脱がないといけないのが面倒くさい。

夏よりも枝葉等の異物が多い

彩り豊かな山道

記念碑から先は割と緩めの登り勾配が続き、苦もなく順調に進む。紅葉シーズンは終わり山道には大量の落ち葉。他にも木の実や小枝から太い枝まで沢山落ちているので、路面の異物に十分注意して走行。冬日和で空は青く、所々に残る鮮やかな紅葉と枯葉色のコントラストが新鮮で気分がいい。それに夏にこの山道を通った時は、常に顔の周りを小さな虫が飛んで羽音にイライラしっ放しだったが、冬は虫によるストレスも無し。そういえば前回は熱中症の初期症状らしき身体の火照りや汗の噴出、更には謎の目の痛みがサイクリング序盤から出始め、最悪のコンディションの中で走っていた。改めてよくも登り切ったなと自分に感心する。

天狗岩への入口に到着

遊歩道を歩いて天狗岩へ向かう

東ルートのほぼ中間地点にある天狗岩(の入口にある案内板)に登山口から25分で到着。夏の時はここに着いた時点で熱中症になりかけてヤバイ状態だったが、今回は暑さによる負荷が全く無いので余裕。そして何と、天狗岩の案内板の直ぐ隣に遊歩道の入口が!4ヶ月前は遊歩道が草木に埋もれて何処にあるのかも分からず、天狗岩まで歩いて行く事ができずガッカリしたが、どうやら夏以降に伐採された模様。

<< SCROLL    天狗岩からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

うっそうとした山の斜面に延びる遊歩道を下って行き(案内板によれば120m)、やがて景色が開けてゴツゴツとした岩肌が広がる天狗岩に出る。そこからは江田島市の東隣にある倉橋島を一望する絶景。遊歩道の状態は夏から変わっていないだろうと端から諦めていたので、立ち寄ろうと考えもしなかった天狗岩の上に立つことができて得した気分。天狗岩は6年振りの再訪となるが、以前訪れた時よりも天気も視界も良く、コントラストの効いた風景を眺望。遊歩道が歩けるようになっていて本当に良かった。

呉市の倉橋島と江田島市を繋ぐ早瀬大橋

早瀬大橋ズーーーム

東の対岸にある漁村

港の船ズーーーム

山の斜面に広がる岩場の片隅に小高くなっている場所があり、その上からの見晴らしが一番いい。サントリーのCM撮影はこの岩場で行われたらしい。岩場はゴツゴツとした凹凸が多く足場が悪いので、転倒しないように十分注意。

天狗岩で一番高い場所

ホント絶景やー でも足元注意

直ぐに次の展望スポット

天狗岩からヒルクライムを再開、そして200mも走らずに次の展望スポットの丈ノ内展望所に到着。丈ノ内展望所も岩場の上の展望地で、天狗岩と同じく倉橋島を見渡す眺め。ただ、天狗岩よりも岩場はずっと狭く、天狗岩からは見える早瀬大橋が見えない点などで、天狗岩からの眺めと比べてしまうと少々印象が薄い。その代わりこちらは道路のすぐ脇に展望地の岩場があるのが利点。ちなみに天狗岩も丈ノ内展望所も駐車スペースは無いので、車で訪れる際は細道の脇に寄せて停めるしかない。基本的に陀峯山はマイナースポットで、なんと言っても山道は”隠地林道”なので仕方ない。

丈ノ内展望所からの眺め(東側)

丈ノ内展望所からの眺め(南側)

丈ノ内展望所から先は無休でペダルを漕いで12:40登頂。途中から勾配がややきつくなるも、30Tローギアの効果もあり無理なく山頂まで走り切ることが出来た。夏に登った時は暑さにやられて途中で引き返そうか考えた程に辛かったが、涼しければしんどいのは序盤の激坂だけで、後は貧脚でも何とかなるコースだった。夏場に汗を掻きながらサイクリングをするのも悪くはないが、熱中症にならないためにも猛暑日は避けるべきだと改めて反省。

山頂へ向けてひた走る

陀峯山山頂

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

東ルートの登山口から山頂までに掛かった走行時間は40分弱。前回は登山口から山頂までの測定はしていないので今回との比較はできず。2箇所の展望所に立ち寄った時間も含めた所要時間は70分だった。

<< SCROLL    陀峯山山頂からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

アンテナ設備が建つ陀峯山山頂は標高438m。展望台からは北から西にかけての風景を一望できる。夏にポタリングで陀峯山を登った時は遠くの景色がかなり霞んでいたため残念な眺めだったが、今回はそれなりに視界良好で満足なパノラマ風景を眺望。それだけに北側の風景が山頂の木々に遮られているのが惜しい。6年前に陀峯山山頂を初訪問した時は現在よりも木が低く、景色の妨げにはなっていなかった。

西に見える大黒神島(上)と沖野島(下)

江田島と沖野島を繋ぐ沖野島橋

採石で削り取られた大黒神島の山肌

西には大黒神島と沖野島が近くに見え、北西には陀峯山から約20km先にある宮島が霞んで見える。宮島の霊峰弥山をズーム撮影すると展望台らしきものが微かに見えるが、手持ちの35倍ズームカメラでは20km先の建物をはっきり写すことは出来ない。コンパクトカメラで光学35倍ズーム出来れば立派だが、遠くの風景や建物を見渡せる展望地では望遠撮影できるカメラが欲いと毎回思う。

北西の先には宮島

江田島市西部の石油ターミナル

霞んだ写真を強引に色調補正…

陀峯山は江田島市の最南部に位置し、山頂からは北へと延びる江田島市の陸地もよく見える。3つの島が繋がったような地形(江田島・西能美島・東能美島と地域分けされている)の江田島市は大半が山間部で、限られた平地に建物が密集しているのがよく分かる。ちなみに大黒神島や沖野島も江田島市。

北へ延びる江田島市の陸地

北北東には灰ヶ峰

呉のビル群と灰ヶ峰斜面に密集する住宅

霞んだ写真を強引に色調補正…

約15km離れた灰ヶ峰も見える。裾野の上の方まで住宅がびっしりと建ち並んでいる。山に囲まれ平地の少ない土地ならではの風景。広島はこういう場所が多い。灰ヶ峰手前の平地にはビル群が広がり、さらに手前に大きな船と製鋼所の工場群が重なって見える。灰ヶ峯山頂をズーム撮影すると気象レーダー観測所もしっかりと確認できる。

山頂までの道のりの間に自分を抜いて上へ向かう車やバイクが複数台あったので、山頂に誰かしらいると思ったが誰もいなかった。そして暫く山頂にいても誰も来る気配無し。なので山頂からの風景をバックにした記念撮影は三脚を使った自撮り。こんな事もあろうかと、サイクリングではポケットに入るサイズのミニ三脚を携行している(たまに忘れる)。脚がクネクネと自由に動くので、手摺りなどに巻きつけてカメラを設置出来る便利グッズ。脚が短いので地面に置いたら海も島も写らないので、アンテナ設備を囲っている柵に脚を絡めてカメラを設置。かなり不安定な設置状態ながらも、大黒神島と沖野島をバックに撮影成功。三脚ではなく自撮り棒を使った方が簡単なのは間違いないが、伸ばした腕や棒が写って自撮感が強くなるのは好ましくない。

携帯に便利なミニ三脚

ちょっと近すぎた

なかなかちゃんと撮れた

山頂からの風景を満喫し、補給食を食べてから(いつも通りコンビニお握り)下山開始。4ヶ月前と同じく西ルートから下る。東ルートの隠地林道以上に交通量が少ないマイナーな山道で、道路に落ち葉がびっしりと積もっている場所も。鋭利な枝などの異物でパンクしたり落ち葉でスリップして転倒する危険が潜んでいるので、スピードを出すのは控えて慎重に走る。山頂からの西ルートは曲がりくねった下り坂がひたすら続き、ブレーキを掛けっぱなしなのでかなり手が疲れる。下山するまでの間に手を休めるため2度脚を止めた。

落ち葉だらけの西ルート

陀峯山西ルートをひたすら下る

<< SCROLL    江田島市南部西側から陀峯山を眺める パノラマ写真180°    SCROLL >>

江田島市南西岸沿いの道路に出たところで、下りてきた陀峯山の方を見ると長閑で雄大な秋色風景が広がっていた。初冬でもまだこんな景色が見られるものなんだなぁと、季節の移ろいに疎い自分はそんな眺めに得した気分。陀峯山を下りたら市街地を通る国道に出て大君漁港へ戻るつもりでいたが、時間にも体力にもまだ余裕があるので、とりあえず紅葉した景色に向かって適当に走ることにした。

紅葉した景色に向けて進む

まさかの逆さグレーチング!

タイヤがスッポリ嵌まる

景色を眺めながらのんびりと走っていた所で、危険な逆さグレーチングが目に入る。あっ!!っと気付いた時にはもう目の前で、縦溝に対して前輪が斜めに進入するよう瞬時にハンドルを切り、運良く溝にタイヤを落とす事なくグレーチングを通過。本当にヒヤッとした。逆さグレーチングの縦溝はロードバイクのタイヤがちょうどハマる幅なので本当に危険。派手に転倒して首の骨を折るなど大怪我の事例もあるので、設置業者や道路管理業者には十分注意して欲しいところ。

紅葉が残る陀峯山へ向けて延びる道を進み、やがてT字路の交差点に差し掛かる。グーグルマップで現在地を確認して、車を停めてある大君漁港のある北東へ延びる道に入る。この辺りは車の往来がほとんど無く、静かで長閑な風景に囲まれた道を気分良くサイクリング。のんびりポタリングするには持って来いなコース。

長閑な道路をのんびり走る

黄色い花と思ったらみかんだった

緩やかな上り坂を進む

道の途中から北側を眺める

江田島市南西岸から2.5kmほど北東へ進んだところで、陀峯山山頂へと続く北ルートに入るT字路に差し掛かる。案内板によればT字路から山頂までは3.5km。一方T字路から大君漁港までの距離をグーグルマップで確認すると約2km。体力的にはもう1度山頂まで登る余裕があるし、まだ走り足りない気分でもあるのでもう少しサイクリングを続けたい。それに2019年最後のサイクリングになるかも知れない(この日は12月15日)と考えると、なお更もう少し走っておきたい気分に。

陀峯山北ルートの入口

ただ、夕方になると冷え込んでくるので16:00頃までには大君漁港に戻りたい。時間は14:30、北ルートは山頂の手前1km弱で東ルートに合流するので、そこまで登って東ルートを下りれば時間的にも丁度いいだろうと判断。山頂からの眺望は十分満喫したので、代わりに東ルートを下りる途中で丈ノ内展望所に立ち寄る事にした。

再度陀峯山を登る

北ルートは道幅がかなり狭く、きついヘアピンカーブもあり、車での進入は不向きな山道。東・西・北の3ルートのうち、北ルートだけグーグルマップのストリートビューが無い程。ただ、勾配のきつい場所はほとんど無く、2度目の山登りでも無理なく走れる。早くも日は傾き木々に覆われた山道は日陰が多いが、時折見える陀峯山は西日に照らされて色鮮やかな眺め。

北ルートを進む

山道から見える陀峯山

西日が差して鮮やかな紅葉

日が差す場所は少なかった

陀峯山の紅葉風景は途中から見られなくなり、狭くて暗くて曲がりくねったマイナーな山道を走るのに飽きてきて、次第にペダルを漕ぐのが億劫になっていく。北ルートを通るのは初めてだが、景色の変化に乏しく途中に展望スポットなども無く、そして1日に2度目の陀峯山ヒルクライムという事で、山道を走るのにすっかり飽きてしまった。しかし後戻りするわけにも行かないので、東ルートとの合流はまだかまだかと考えながらノロノロ坂を登っていく。走る事に飽きた状態でペダルを漕ぎ続けるのは結構しんどい。

東ルートと合流

T字路から北ルートを3km弱走って東ルートと合流。4ヶ月前に目に留まり気になった、あまりにも味気ない案内板が立つ分岐が北ルートと東ルートの合流点だった。ここから山頂までは1kmを切っているので、せっかくだしやっぱり山頂まで登ろうかと迷うも、山道を走るのに飽きて面倒臭いのでヤメ。という事で予定通り東ルートを下り、程なくして丈内展望所に到着。

この看板

<< SCROLL    丈ノ内展望所からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

丈ノ内展望所からの眺めは太陽の位置が西に傾いた関係で、東ルートから登る途中に立ち寄った時よりも印象的な風景に見える、気がする。登りの時は天狗岩に立ち寄った後だったので、天狗岩と比べて見劣りしたからかも知れない。ともあれ、西日に照らされた風景というのもなかなかいいものだ。

西日が眩しいぜ

西日に照らされたマイロードもいいものだ

丈ノ内展望所で暫くのんびりしてから、引き続き東ルートの山道を下る。天狗岩へも寄ろうかと思ったが、自転車を降りて僅か120mの遊歩道を歩くのが何だか面倒臭くてヤメ。

東ルート登山口に帰着

11:30に東ルート登山口から陀峯山を登り始め、山頂に到着したのが12:40。山頂で50分ほどゆっくり過ごして西ルートから下山して、北ルートから陀峯山を再び登り始めたのが14:30。そして東ルート登山口に帰着したのが15:40。約4時間のサイクリングのうち走行時間は2時間、走行距離は21kmという結果。時間も距離も少なめだが、いい景色を沢山見られたのでボリューム感のあるサイクリングだった。

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

気温が低いと自転車で山登りをしてもあまり汗が出ず、大してカロリー消費もしていないだろうと思いきや、サイクリングから帰宅後に量った体重は起床時の体重から1.3kgも減っていた。但し、自宅を出る前に大量の便通があったので、それでいくらか体重が減ったと思われ。

起床時の測定値

帰宅後の測定値

1.3kg減量

今回のサイクリングコースでトイレは陀峯山山頂だけにしか無く、しかも山頂トイレはカオスな状態なので極力使いたくない。前回ポタリングで陀峯山を登った時は、前日夜の焼肉食べ放題の影響で山頂で便意を催し、仕方なく山頂トイレを利用した。サイクリング前日は食べ過ぎ飲み過ぎをしない、そしてサイクリング当日は朝に便通をしっかり済ませる。これ気分良くサイクリングするための基本!