トップページ

サイクリング熱冷める(2020年7月〜9月)

6月半ばの小豆島サイクリング以降、何となくロードバイクでのサイクリングに一段落がついたような気分になり、サイクリングに出掛けたいと思わなくなる。それに加えて7月から9月半ばまで猛暑が続き、尚更サイクリング意欲は萎縮。1年前は炎天下の中ポタリングやヒルクライムをしたし、盆休み中の猛暑日にしまなみ海道往復サイクリングをした事も2度あるが、もうそこまでサイクリングにアツくなれなくなっていた。一時的に飽きてサイクリングの間隔が空く事はこれまで度々あったが、今回それとはどうも違う。ロードバイク購入から間もなく5年になり、走行距離は6000kmを超え、走りたいサイクリングスポットは多分一通り走り、そして何度もイベント参加をし…と、自分的には走り尽くした感があり(2020年に参加予定だったサイクリングイベントが、コロナウイルスの影響で全て中止になってしまったのは心残りだが)、サイクリング熱は随分冷めた。

夏場は1度もサイクリングへ出掛ける事なく、猛暑が収まってきた9月後半になってやっと気分が向く。3ヶ月ぶりのサイクリングとなり、普段全く運動しない身体は間違いなく鈍っているしサドルへの免疫力も落ちている。なので走行距離は100km以下、そして出来るだけ近場のサイクリングコースがいい。という事で、自宅から近い安芸灘とびしま海道へ。五島をまたいだコースの最短往復は約60km、全島一周往復で約90km。走行ルートの選び方で往復走行距離の調整ができ、その時の体力と気分に合ったコース設定ができるのがとびしま海道の利点。唯一の欠点と言えば、しまなみ海道のようにコースの途中途中にコンビニや道の駅が無く、サイクリング中に補給食の入手ができない事くらい。サドルバッグに食べ物を詰め込んでおけば問題無い。

く撮れたからでっかく掲載っ

とびしま海道の展望スポットと言えばここかな

久しぶりのサイクリングは快晴に恵まれ、青空と白雲のコントラストが気持ちのいい風景を楽しみながらのライド。やっぱり快晴の下でのサイクリングは気分がいい。たまに外へ出て身体を動かすのは良い気分転換になる。すっかり夏出不精になっていたが、重い腰を上げてサイクリングへ繰り出したのは正解だった。しかし…

久しぶりのサイクリングはやっぱりしんどくて、疲れるのもお尻が痛くなるのも早い。通年運動不足で密かに中性脂肪を気にしているアラフォー中年男が、サイクリングでロングライドやヒルクライムをして身体に大きな負荷を与える時は、自転車の運転に身体が慣れている時でないと厳しい。かと言ってサイクリングのために日々体力づくりをする気も無い。そんな自分にはのんびり走るポタリングの方が向いていると再認識。

本来自分にはポタリングが向いている

風景と写真撮影を楽しみながらのサイクリングが好き

ロードバイクに乗っているとどうしても長距離を走りたくなるし、長距離走れないとダメな気にもさせられるし、登り坂だからと言ってあまりノロノロ走るのはみっともない気もするし、どうもロードバイクは楽な気分で走りにくい自転車だと感じる。本来自分が好む走り方は、風景や写真撮影を楽しみながらのマイペースなサイクリングスタイル。そういう点でもポタリングの方が向いているし、自転車はロードバイクよりも元々好きなミニベロ(小径車)の方が向いている気がする。

ロードバイクに乗っていても攻めの走りをする訳ではないんだ、自分はポタリング派なんだ!という事を主張するため、ラフなデザインのサイクルジャージを購入。ゆる〜い雰囲気の猫柄で、のんびりポタリングをするのに最適だ。ジャストサイズのLだとピッチリなシルエットになるので、あえてワンサイズ大きいXLを選び緩めに。デザインも着用感も緩めでカジュアルなサイクリストをアピール。これならロードバイクでのんびり走っても違和感無いに違いない。ちなみに価格は12000円とちっとも緩くない。

カジュアルなサイクルジャージ購入

猫でラフさを主張!

 

サイクリングシューズ購入(2020年9月)

すっかり冷めてしまったサイクリング熱だが、ここで少しでも気分をリフレッシュさせてサイクリングへ出掛けたくなるようにしたい。サイクルジャージを買ったくらいでは気分転換にならないので、もっといつもとは違う気分になれる何かはないかと考えて思いついたのが、フラットペダル用のサイクリングシューズの購入。サイクリングシューズは何年も前に購入を考えたが、販売している店を近場で見つけられず、ネット通販だとサイズが分からないので買わず仕舞いになっていた。靴は試着して自分の足にしっかり合うサイズを選ばないと失敗する。

サイクリングシューズ購入

グリップ力を発揮する靴底のパターン

今回改めてサイクリングシューズについて調べたところ、アウトドア用品メーカーのモンベルから出ているサイクリングシューズがネット上で評判が良く目に留まる。見た目が少々ゴツくてアウトドアシューズっぽいところが微妙だが、モンベルなら近場に直営店があるので店頭で試着できる。という事で、長らくサイクリングを趣味としていながら、今更のサイクリングシューズ購入。一般的な運動靴よりも靴底が硬く曲がり難くい造りで、ペダルをしっかり踏み込めるようになっている。靴底のブロックパターンはグリップ力が高そうで、滑ってペダルを踏み外す事は無さそう。まぁ、これまで履いていた運動靴でも踏み外した事は無いが。価格は12000円で高過ぎず安過ぎずと言ったところ。これと比べると同じ値段のサイクルジャージが高過ぎると感じる。

サイクリングシューズの効果はいかほどのものか、それを確かめるには走り慣れたコースをサイクリングするのがいい。一番身近なとびしま海道は走ったばかりなので、次は必然的にしまなみ海道に目が行く。やはり広島県の王道サイクリングコースと言えば、しまなみ海道ととびしま海道のふたつ。ただ、100km以上のサイクリングはあまりしたくない気分だったので、愛媛県今治本土までの往復はせずに途中で折り返すつもりでいた。が、実際に走り始めたら気分が乗ってきて、往復サイクリングする事に変更。快晴で瀬戸内風景の眺めが良く、サイクリングにちょうどいい気候になった事もあり気分が上がったのかも知れない。それと月曜日に有給を取って出掛けているという開放感も大きいと思われ。そしてサイクリング中にふと気づく。自分はのんびりポタリングする方が向いていると思っていながら、結局ロングライドをしている事に。もうこれはロードバイクの呪縛に違いない。

サイクリングシューズを試しにしまなみ海道へ

サイクリングコースにプリントされたロゴ

しまなみ海道のサイクリングコースは一部が再舗装され綺麗になり、コース地面の所々に2種類のロゴがプリントされていた。ひとつはしまなみ海道で2年毎に行なわれる国内最大級のサイクリングイベント「サイクリングしまなみ」のロゴ。2020年度のイベントに参加するつもりだったが、コロナウイルスのせいで中止になってしまったのが本当に残念だ。もうひとつは日本を代表するサイクリングコースを指定した「ナショナルサイクルルート」のロゴ。2020年現在ナショナルサイクルルートに指定されているのは広島県のしまなみ海道、滋賀県の琵琶湖(ビワイチ)、茨城県のつくば霞ヶ浦りんりんロードの3箇所。ビワイチは3年前に走ったけど正直あまり楽しくなかったな…

で、肝心のサイクリングシューズの使用感はと言うと、走り始めこそこれまで履いていた運動靴よりもしっかりペダルを踏み込めている感じが少しあったが、直ぐに慣れていつもと変わらなくなった。往路に掛かった時間と体力の消耗具合もいつもと変わらず。普通の運動靴とのペダリング性能の違いをはっきり実感できると思っていたが、どうやら期待し過ぎだったらしい。ビンディング並みのグリップ力を発揮するフラットソールシューズ…との売り込み文句だったが、さすがに誇張表現かと。まぁしかし、はっきり違いが出たらこれまで5年続けてきたロードバイクでのサイクリングは何だったんだ、という事になってしまうので、逆にこの結果で良かったのかも知れないが。。

ジャージのカジュアル感いいね

往路ではほとんど効果を実感できなかったが…

激坂苦手だけど

折り返し地点の糸山公園までの往路は、サイクリングシューズの効果をほとんど実感できなかったが、復路では登り坂でいつもよりも脚に余裕があると感じた。通年運動不足の貧脚者なので、復路は毎回どんどんペースが落ちて登り坂で特にしんどい思いをするが、今回はいつもよりも登り坂が辛くない。ただ、その程度の違いは天気や身体のコンディションでも変わるものなので、サイクリングシューズ効果だとは断言できない。

復路ではいつもより頑張れた

初めてサイクリングシューズを履いてしまなみ海道往復130kmを走った結果は、いつも通りクタクタでいつも通りお尻が痛くて、そして脚はいつもよりも若干疲労が少なかったような気がする程度だった。はっきりとしたペダリングの向上は実感できなかったが、サイクリングに最適なフラットペダル用シューズである事に違いは無いので、購入して損はなかったと思う。そして結局のところは、余裕のあるロングライドをしたいなら体力と脚力をつけるのが一番だと改めて痛感。しかし自分は体力づくりをする気など全く無い、何故なら絶対に続かないから!!

前回のとびしま海道サイクリングのポーズ真似っ

 

ロードバイクサイクリング5周年(2020年10月)

5年間の走行距離

9月末のしまなみ海道往復サイクリングでロードバイクの積算距離が6500kmを突破。そしてロードバイクを購入してから丸5年が経った。貧脚サイクリストのにわかロード乗りにしては、5年間で6500kmは十分に乗った方だと思う。元々ロードバイクにもロングライドにも興味は無く、しまなみ海道を往復サイクリングしたいがために購入したのが始まりだった。なので1000kmも乗らずに部屋の飾りになっていた可能性も十分にあった。5年もロードバイク乗りを続けられた事に我ながら感心する。

ここまでサイクリングを継続して来れたのは、愛車のロードバイクを今でも気に入っている事が大きいと思う。青・白・赤のトリコロールカラーのフレームデザインに一目惚れし、予算オーバーしてでも購入したのは正解だった。パッと見で印象的なカラーリングかつ、派手過ぎず洒落たルックスでカッコいい。スポーツ走行ではなく行楽としてサイクリングを楽しむための自転車なので、性能以上に見た目が気に入っている方が運転も楽しい。パーツを色々変えて自分だけの1台に仕上がり思い入れもできた。6500kmも走って大きな傷も細かいキズもたくさんできたが、それだけたくさん乗ってきた証拠でもあるので愛着も湧く。

購入直後のノーマル状態

 

 

 

ロードバイク購入から半年後には、フレームとハンドル以外の主要パーツが全て入れ替わった。ホイール、コンポーネント一式、ステムにシートポスト…ルックスと性能向上の両方を考えてパーツを選んだ。バーテープは何度か巻き換えているが、今現在の赤青ツートンが一番のお気に入り。我ながらレーシーかつお洒落な自転車だと思う。走りの方はちっともレーシーではないが。。

フレームとハンドル以外の主要パーツは全て換装

愛車のロードバイクのフレームはアルミ製。カーボンフレームと比べると重くて乗り心地は固くて性能は劣る。一時はカーボンロードに憧れ購入を考えた事もあったが、自転車の性能が上がるほどラフな気分でサイクリングが出来なくなるような気もするし、そもそもロードバイクが好きなわけではない(本当はミニベロの方が好きなんだ!)ので止めた。それに多少重かろうが乗り心地が悪かろうが、自分が本当に気に入っている自転車ならサイクリングは楽しいし、写真を撮るのも楽しい。ただ、長距離を走るとお尻が結構痛くなるのは何とかしたいところ。まぁこれはライディングポジションが悪いとか、脚力が十分でないから尻に負荷が掛かるとか、自分の方にも問題があるのかも知れないが。。

何はともあれ、サイクリングは自分にとって唯一身体を動かす趣味でもあるので、健康のために今後も続けて行きたい。そんな思いも込めてまたサイクルジャージを購入。つい先日買ったXLサイズのラフな着用感が気に入り、同メーカー同サイズのジャージがもう一着欲しくなってしまった。今度のデザインは海沿いをサイクリングするのに合いそうな和柄の波デザイン(瀬戸内海はこんなに波立たないけど)。このジャージもラフなサイクリストである事を主張してくれるに違いない。

カジュアルなジャージをまた購入

海沿いサイクリングにイイね

 

乗り心地向上目的で未舗装路対応のタイヤに交換(2020年10月)

アルミフレームはカーボンフレームやクロモリフレームと比べて振動吸収性が低いので、乗り心地が固く路面の凹凸や段差からの振動で手が痺れたりお尻が痛くなりやすい。その対策として前に一度考えたのがタイヤ幅のワイド化。太いタイヤの方が段差に強いし、適正空気圧が低くなるので乗り心地がマイルドになる。デメリットは路面抵抗が大きくなる事や車重が増える事、そして何よりロードバイクに太いタイヤを履かせるのはカッコ悪い!ロードバイクのタイヤ幅は23C(タイヤ幅23mm)と25C(タイヤ幅25mm)の2種類が一般的で、次はクロスバイク向けの28C(タイヤ幅28mm)というのがこれまでの認識だった。愛車のタイヤ幅は25Cなので28Cにすると見た目も走りも確実に野暮ったくなる。という事で、タイヤ幅のワイド化実行には至らなかった。

で、最近になって26C(タイヤ幅26mm)のタイヤが存在する事を知る。そしてAmazonで26Cタイヤを検索して目に留まったのが「グラベルキング」という名前のタイヤ。舗装路と未舗装路の両方を視野に入れたタイヤで、滑り止めのトレッドパターンがある。軽くて強い素材と仕様により、耐パンク性能・耐久性・耐磨耗性が強化されたタイヤらしい。丈夫でパンクに強いタイヤは魅力的だという事で、ネットでグラベルキングについていろいろ調べてみると、乗り心地改善のためにロードバイクに履かせた記事も見つける。スリックタイヤと比較してもサイクリングレベルの走り方なら差はほとんど出ないとの事なので、これは試す価値ありだとグラベルキングを購入。

未舗装路も走れる丈夫なタイヤを購入

滑り止めのトレッドパターンがある

トレッドパターンの突起は随分と浅く、割と直ぐに擦り減ってしまいそうな感じ。1200km走って後輪のパターンが無くなったという記事もあった。未舗装路も視野に入れたタイヤとあるが、砂利道などのボコボコした路面を走るにはタイヤ幅が細過ぎる。ちょっとした砂地や土の道がせいぜいと思われ。ともあれ、トレッドパターンがある事でちょっとした未舗装路なら走れるようになるし、路肩に溜まった砂の上など滑りやすい路面にも心強い。タイヤの厚みやゴムの硬さをちょっと触って確認する限りでは、これまで履かせていたものと違いを感じない(自分が鈍いだけかも)が、耐パンク性能・耐久性・耐磨耗性が強化されたタイヤとの事なので、パンクという不安要素が小さくなる分より安心してサイクリングができる。

25Cだから…あれ、26mmある

実際にホイールに装着した時のタイヤ幅を実測しておこうと、まず先にこれまで履かせていた25Cタイヤをノギスで測定。すると25mmではなく26mmあった。これは想定外の出来事だ。そしてグラベルキングに履き替えて測定すると26mm。おいおい、全く同じじゃないか。かなり想定外の出来事だ。さらに適正空気圧も同じだった。…まぁ、後輪はかなり擦り減っていたので、丁度いいタイミングでのタイヤ交換ではあった。

グラベルキングも26mm

トレッドパターンが浅いので見栄えは悪くない

これまで履かせていた25Cタイヤの幅も実寸は26mmというオチだったが、スリックタイヤからトレッドパターン付きに替えた事でスリップし難くなり(多分)、耐久性の高いタイヤという事でパンクもし難くなった(これも多分)。日本製のタイヤなので信頼性も高い(きっと間違いない)。トレッドパターンはかなり浅いので、ロードバイクに履かせても違和感が無い点も良い(見た目も大事)。後は乗り心地が少しでも良くなっていれば万々歳。

という事で、グラベルキングの性能を確かめにサイクリングへ。定番のしまなみ海道ととびしま海道へは前回と前々回のサイクリングで行ってしまったので、今回は久し振りにゆめしま海道へ(多分3年振りくらいで今回が3度目)。ゆめしま海道は生名島・佐島・弓削島の三つの島が橋で結ばれたサイクリングスポットで、将来的には岩城島も橋で結ばれ四島をまたぐコースになる。とびしま海道が”裏しまなみ”なら、ゆめしま海道は”プチしまなみ”と言ったところ。ちなみにゆめしま海道の島は全て愛媛県。

因島からフェリーに乗って生名島へ

生名島の立石港から生名橋へ

サイクリングのスタートはしまなみ海道の向島から。向島→因島大橋→因島と進み、因島の土生港(はぶこう)でフェリーに乗船して生名島の立石港へ。この日は日曜日でしまなみ海道のサイクリングコースには沢山のサイクリストの姿があったが、ゆめしま海道ではサイクリストも観光客もほとんど見かけず。綺麗な海岸風景や展望スポットがあるいい場所だが、しまなみ海道の島と陸路で繋がっていないアクセスの悪さからか、結構なマイナースポットとなっている様子。ゆめしま海道の詳細については、「瀬戸内ドライブ&サイクリング」内にある「ゆめしま海道サイクリング」に掲載。5年半前に折り畳み自転車で頑張ってゆめしま三島一周サイクリングをしている。ちなみに三島全てを外周しても走行距離は40km程度。

さらに弓削大橋を渡って弓削島に入り一周

波ジャージ気に入ったよ

<< SCROLL    弓削島北西の海岸から パノラマ写真180°    SCROLL >>

この日は快晴で絶好のサイクリング日和。長閑で気持ちのいい海岸風景が広がり気分は上昇。サイクリング熱が冷めたとは言え、晴れた日に景色のいい場所をサイクリングするのはやっぱり楽しい。それから、波ジャージはかなり気に入った。正直猫ジャージよりもずっと気に入った。

高浜八幡神社参道入口の鳥居

法王ヶ原にある祠

で、肝心の走りの変化はと言うと、走り始めからはっきりと違いを感じる事ができた。路面の細かい凹凸や橋の繋ぎ目の段差などから来る振動が、タイヤを交換する前よりもマイルドになっている。感覚的には振動の角が取れて丸くなったような。とにかく乗り心地は良くなった。但し、交換前の後輪はかなり磨耗していたので、新品タイヤに換えたこと自体が乗り心地向上になっているため、グラベルキングの恩恵なのかハッキリしないのが正直なところ。それと、タイヤ交換と同時にサドルの前後位置と角度の微調整もしたので、乗り心地向上の要因は最適なサドルポジションになった事も一因している可能性もある。

砂地でグラベルキングの性能発揮

とりあえず、スリックタイヤからトレッドパターン付きのタイヤに換えた事で、路面抵抗が増えたとか走りが重くなったという感じは無い(ポタリングレベルでは)。むしろ滑りやすい路面状態に対しての安心感が増えた分、気分的には軽くなった。特に路側帯に砂が溜まっている事がよくあるので、そのような場所を走る時の不安が軽減されたのは本当に良かった。未舗装路である弓削島の松の並木道でもトレッドパターンが活躍。砂地でも安定した走りを見せてくれた。乗り心地改善はどうあれ、グラベルキングに履き替えたのは正解だった。

<< SCROLL   松原海水浴場 パノラマ写真180°    SCROLL >>

タイヤのお陰かサドルポジション変更のお陰か振動がマイルドになり、普段よりもお尻が痛くない。さらに、普段は早ければサイクリング開始から20kmくらいで手が痺れる事があるが、今回はまったく手が痺れない。今回はスローペースなサイクリングなので疲れにくいというのもあるかも知れないが、だとしても確実にお尻と手のへの負荷は軽減された。

サイクリング中にちょっとした山歩き

ここでサイクリングシューズが活躍

サイクリングの途中で、展望スポットへ行くためにちょっとした山歩きもした。ここで1ヶ月前に購入したサイクリングシューズが活躍。アウトドアシューズとしても使えるしっかりとしたつくりの靴なので、未舗装の山道でも安心して歩ける。ロードバイク購入から5年経ったところで、靴もタイヤもやっと自分のサイクリングスタイルに最適な”足”になった。

久司山展望台

景色も楽しむのがポタリング

<< SCROLL    久司山展望台からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

それにしてもゆめしま海道は静かだ。この日ゆめしま海道内のサイクリング中に見掛けたサイクリストの姿は10人もいなかった。お陰でロードバイクだからと言って気を張ることもなく、本当にのんびりとポタリングができた。ゆめしま海道は車の交通量が非常に少ないのもいい。

弓削大橋を渡って佐島に入り一周

長閑な農道も走る

<< SCROLL    佐島西辺の砂浜 パノラマ写真180°    SCROLL >>

生名島南西部では西隣りの岩城島とを繋ぐ橋が建設中で、両島の海岸には主塔が建てられていた。随分と背の高い主塔に見え、なかなかインパクトのある光景。完成は2021年の予定で岩城橋という名前らしい。この橋が完成して四島が繋がれば、ゆめしま海道はより魅力的なサイクリングスポットになる。岩城橋の開通後にまたサイクリングに訪れようと思う。

生名橋を渡って生名島に入り一周

生名島と岩城島を繋ぐ橋を建設中

もう1回山歩き

山頂へ続く階段道

まだまだ続く階段道

生名島→生名橋→弓削大橋→弓削島一周→弓削大橋→佐島北部一周(南部は一周する道路が無い)→生名橋→生名島一周…という順番でサイクリングを進め、最後に2度目の山歩き。石畳のガタガタした急坂を自転車を押して駐車場まで登り、さらに山頂の展望台まで続く遊歩道を歩く。階段道がひたすら続くので結構しんどい。本当のところ、サイクリング中の山歩きは出来るだけ避けたい。

やっと山頂展望台に到着

立石山展望台からの眺め

<< SCROLL    立石山展望台からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

向島発ゆめしま海道サイクリングの走行距離は70kmちょいという結果。今回は終始マイペースなポタリングだった事や、摩耗したタイヤから新品タイヤに交換した事、サドルポジションを調整した事、さらに言えば翌日の月曜日は有給取得済みという事…等々、複数のポジティブ要素があったため、振動軽減による乗り心地向上がグラベルキングに交換した結果なのかハッキリしなかった。ともあれ、これまでよりも身体への負荷が軽減された事は確かで、未舗装路に強く滑り難いタイヤになった事もあり、より快適にサイクリングを楽しめる自転車になった。これを機にもう暫くサイクリング趣味を継続して行ければと思う。

 

ブレーキシューの交換(2020年11月)

少し前からブレーキの効きが悪いと感じる事があり、10月のゆめしま海道サイクリングでそれは確信に。ロードバイク購入時に付いていたブレーキの制動力が不満で、直ぐに上位グレードのブレーキに換装して高い制動力を得た時は感動したものだが、明らかにその頃の制動力は無い。ブレーキシュー(ブレーキのゴム部分)はそれほど減っていなくまだまだ使えそうにも見えるが、ゴムは古くなると劣化するものなので、新品のブレーキシューに交換する事に。購入したブレーキシューはこれまで使用してきたものと同じ純正品で、1台分4個セットがAmazonで950円と随分安かった。

ブレーキシューを購入

ネジをひとつ緩めるだけで交換できる

フロントブレーキはタイヤを外して作業

上位グレードのロードバイク用ブレーキは、ネジをひとつ緩めるだけでブレーキシューを交換できるようになっているので作業は簡単。フロントブレーキはフロントフォークが邪魔でブレーキシューをスライドして外せないっ!と一瞬焦ったが、タイヤを外したらギリギリフォークに干渉せずに外すことができた。

上が使用済みで下が新品

ブレーキから外したものと新品のブレーキシューを比較すると、外した方は新品よりも1mm〜1.5mmほど減っていた。約6500km走っている割には随分少ない磨耗具合に思える。攻めた走りをしなければこんなものなのだろうか。雨天時に走るとブレーキシューの磨耗が早いらしいが、これまでのサイクリングで雨天時の走行は、通り雨に降られた事が2度あった時のみ。

新品のブレーキシューに交換した事でホイールとリムとのクリアランスが狭くなったため、ブレーキの調整をしている時にホイールに振れが発生している事に気付く。特にフロントホイールは左右に大きく振れて、ブレーキシューとリムとのクリアランスが狭いと擦ってしまう。なのでスポークのテンションを調整して振れを修正。振れ取り作業は4年振りなので少々手際が悪かったが、何とか許容の範囲内に修正する事ができた。自転車は車と違って、自分である程度までのメンテナンスや部品交換ができるところが面白い。

スポークレンチでホイールの振れ取り

という事で、ブレーキシューの交換で制動力はどれだけ上がったかを確かめにサイクリングへ。サイクリング熱は冷めたと言いながらも、猛暑が収まった9月下旬からとびしま海道・しまなみ海道・ゆめしま海道とサイクリングに出掛け、今回は離島の大崎上島。自転車のパーツを交換したりウェア類を買ったりするとサイクリングに出掛けたくなるものだが、積極的にサイクリングへ出掛けたくなるように毎回何かを買ったりパーツ交換したりはできない。自分的にはもう自転車はいじり倒したし、ウェア類も間に合っている。しいて言うならば長袖ジャージで気に入ったデザインのものがあれば1着欲しいくらい。でも冬場は元からあまりサイクリングしないし…

竹原港からフェリーで大崎上島へ

なんだか和む眺め

竹原港からフェリーに乗って大崎上島へ渡る。自転車をフェリーに載せて離島へ渡るという行為は、ちょっとした旅気分にもなれるのでいい。船上から瀬戸内風景を楽しむ事もできるし。本当は今回のサイクリングは小豆島へ行きたかったが、自宅から約140km車を運転してからフェリーに70分乗船する必要があり、今回はそこまで遠出する気分ではなかったので止めた。大崎上島なら自宅から竹原港までの車の運転は約30km、フェリーの乗船時間は30分弱なので気軽に行ける。

大崎上島で一番お気に入りの場所

大崎上島サイクリングは1年4ヶ月振り。折り畳み自転車でのサイクリングを含めて多分6度目。いつも通り時計回りに島一周サイクリング。大崎上島で一番のお気に入りスポットである中ノ鼻灯台では、最近自分の中で流行り出したデジカメ地面置き自撮り。元は三脚無しで自撮りする苦肉の策だったが、ローアングルから見上げる構図が気に入った。そしてローアングル撮影では立て膝しゃがみポーズが様になる。

で、肝心のブレーキの効き具合はと言うと、ブレーキシューを新品へ交換した事で確実に制動力がアップした。強めにブレーキを引くとタイヤをロックしてしまうほどに強く働く。ロードバイクの購入後早々にブレーキを交換した時の感動が蘇った。やはり古くなったブレーキシューはゴムの劣化で性能が落ちる。磨耗量が少なくても定期的(2年毎くらい?)に交換したほうがいいと学んだ。ただ、交換直後は交換前の感覚でブレーキを引くと効き過ぎるので注意が必要だ。安全のために新品に交換したのに、タイヤをロックさせバランスを崩して転倒したらあまりにやるせない。

島を一周して40kmもないので

山を登ることにした

大崎上島の外周路は40km弱で、ロードバイクだとマイペースで走っても少々物足りない距離。なので大崎上島で一番高い山の神峰山を登る事に。標高451mの山で、展望台がある山頂駐車場までは約5kmの道のり。前回大崎上島をサイクリングした時に初めて神峰山を登ったが、どの程度の勾配がある山道なのかすっかり忘れていた。正直貧脚の自分には途中から結構キツかった。

もう少し早く来てれば紅葉が見られたかも

神峰山第1展望台からの眺め

積算距離

神峰山ヒルクライムと島一周をして、フェリー乗り場に帰着する直前でサイクルコンピュータの積算距離表示が6660.0kmに。確か聖書では666は不吉な数字だったはず、オーメンとか。まぁ自分はオカルトに無関心なので(ホラー映画は好きだけど)関係ないが、積算距離のぞろ目は面白い。なので5桁表示を全部6にするために、フェリー乗り場を通過して積算距離表示が6666.6になるまで走る。なるほど、こういう楽しみ方もあるのか。何故今まで気付かなかったのだろう。次はラッキーナンバーの7ぞろ目が控えている。しかし1111.1km走るには何度もサイクリングしないといけないな…

今回も最高のサイクリング日和だった

66666!

サイクリングシューズを買って、ラフなジャージも買って、タイヤを対パンク性能が高く乗り心地の良いものにして、ブレーキシューを新品に交換して…と、ロードバイク購入から5年が経ったところでやっと、自分のサイクリングスタイルに最適な装備が整った。しかし5年も経ってさすがにサイクリング熱は冷め、そしてこれから出不精がちになる冬に突入する。果たして今後も定期的にサイクリングを続けていくのか、それとも滅多にサイクリングをしなくなるのか、先の事は分からない。とりあえず、サイクリングは趣味のひとつであり無理してやる必要は無いので、気が向いた時にやればいいと思う。健康と体型維持のためにも出来れば継続して行きたいところではあるが…
ともあれ、運動や観光などのアウトドア要素、整備や部品交換などの機械いじり要素、さらにウェア類のファッション要素と、色々な要素を含んだサイクリング(自転車)趣味は、とても有意義な趣味だと思う。