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正直なところ瀬戸内サイクリングも飽きてきたし、たまにはいつもと違うコースを走ってみたい。ただし上り坂は少なめで、50km前後の程よい走行距離があって、自然の風景を楽しみながら走れるコース。そして自宅からあまり遠く無い場所。そんな条件で探して見つけたのが岡山県にある「片鉄ロマン街道」。鉄道の廃線跡がサイクリングコースになっていて、南北に延びるコースは約35km。急勾配な坂道はひとつも無く大半が平地なので、20インチミニベロでも無理なく往復70km走れるコースだ。なかなかいいサイクリングコースを発見した。 |
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備前市サイクリングターミナル(逆光が…) |
片鉄ロマン街道! |
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スタート地点は岡山県備前市にあるサイクリングターミナルにした。片鉄ロマン街道のコース沿いにあり、そして本来のスタート地点とも言えるゼロ起点に近い場所にあり、何より無料で駐車場を利用できるので。東広島市の自宅からサイクリングターミナルまでの距離は約160kmで、そのうち高速道路の走行が150kmという道のりで、自宅を6:00に出て8:00にサイクリングターミナル到着。日帰りサイクリングで自宅から目的地までの車の運転時間は、2時間以内が無理のない移動範囲だと思っている。それ以上だと往復の車の運転が疲れるし、起床時間が早くなり帰宅時間は遅くなるのでしんどい。 |
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片鉄ロマン街道は知名度の高いサイクリングコースのようなので、週末は朝からサイクリングターミナルの駐車場利用者が多いと思っていたが、8:00に到着した時には5台ほどしか駐車されていなかった。しかもそれらの車はどうもサイクリング目的ではない様子。ちょっと拍子抜けしたが、混んでいるより空いている方がいいに決まっているので好都合だ。サイクリングターミナルでは元々レンタサイクルをやっていたが、コロナ禍になってからずっと休止中の様子。建物の玄関口はカーテンが引かれ閉まっていたが、裏口からトイレは利用できるようになっていた。それと駐輪場に伝言板とパンフレット置き場が設置されていた。サイクリングマップを1部もらい8:30にサイクリングスタート。 |
ターミナル駐輪場に伝言板とパンフレット |
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まずはサイクリングターミナルからコースを2km南下して、片鉄ロマン街道のゼロ起点がある街へ向かう。まだコースにサイクリストの姿は無く、代わりにジョギングをする人を結構見掛ける。朝から天気は快晴だが前日夜に雨が降っていて、木々が茂って影ができている路面はまだ濡れていた。しかもそのような場所では落ち葉やいろんな木の実が散乱していて走り辛い。ミニベロにはミゾ付き極太タイヤを履かせているのでスリップや転倒の心配はないが、ロードバイクだったらかなり注意が必要だ。特に栗が危ない… |
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コースを南下してゼロ起点へ移動 |
コース上に栗が散乱 |
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程なくしてゼロ起点に到着。片鉄ロマン街道は1991年に廃線になった片上鉄道の廃線跡をサイクリングコースにしたもので、線路の起点だった片上駅の構内にあった距離標と片上鉄道の車輪が国道沿いのロータリーに設置されている。当時の片上駅は残されていないようで、ゼロ起点の直ぐ側にJR西片上駅がある。とにかくこのゼロ起点が片鉄ロマン街道のスタート地点と言っていい場所。という事で、改めてゼロ起点から片鉄ロマン街道サイクリングスタート。約35km先にある終点を目指して北へ向かう。 |
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ゼロ起点 |
片上駅構内にあった距離標 |
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起点出発時刻 |
ゼロ起点から一般道を少し走って直ぐに廃線跡に入り、街を抜けて木々に囲まれた林道をのんびり走る。9:00を回ってもサイクリストの姿は無く、たまにウォーキングやジョギングをする人とすれ違う程度。週末は多くのサイクリストが走るコースだと思っていたので再度拍子抜け。てっきりロード乗りや地元のサイクリストが沢山いると思った。まぁ空いている方が落ち着いて走れるので好都合だ。いい意味で予想を裏切られた。 |
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ゼロ起点から街を抜けて |
木々に囲まれたコースを走る |
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10月末になり朝晩は寒くなっても日中はまだ暖かいので、服装はまだ半袖ジャージに短パンという夏の恰好。サイクリングターミナルからスタートした時は少々肌寒かったが、ゼロ起点に着いた時にはちょうどいい気温になっていた。11月以降は日中の寒さも増してくるので、サイクリングの服装選びが難しくなる。そして真冬が来たら寒さに負けて出不精になり、サイクリングをしなくなる… |
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片上鉄道運行当時の写真 |
全長200mの峠清水トンネル |
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ゼロ起点から暫く上り坂が続くが、勾配は緩くペダルを漕ぐ脚は軽い。サイクリングターミナルを横切った先にある全長200mのトンネルを抜けると長い坂道は終わり、山あいの平地に出て景色が開ける。ゼロ起点スタートからの序盤は街から林道、そして山間の盆地と景色の変化があって楽しい。途中道路脇に立つ丸太に片上鉄道運行当時の写真が貼られていた。以降同じ写真展示をコース上でたまに見掛けるが、ほとんどが写真を保護するアクリル板が破損していたり写真が酷く退色していたりで、当時の様子をちゃんと見られる写真が少なかったのが残念。 |
序盤は景色の変化が楽しい |
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ゼロ起点から約4km走って最初の廃駅跡である清水駅跡に到着。当時のままと思われる石積みのホームが残されている。駅名板はそんなに古そうに見えないので改修されたものかも知れない。片鉄ロマン街道には廃駅跡が複数残されていて、それらをチェックポイントにして進んで行く楽しみ方がある。普段瀬戸内の島々をメインに走っている自分にとっては、いつもとは違うサイクリングスタイルを味わうことができて面白い。廃駅跡にはトイレが設置されている場所もあり、案内板も立っているので分かりやすくて便利。いいサイクリングコースだ。 |
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清水駅跡 |
廃駅跡をチェックポイントにして進んで行く |
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開けた景色の中を延びる平坦な道をのんびり走る。快晴に恵まれ周囲の山々の眺めがいい。瀬戸内海の多島風景を見ながら走れる島サイクリングは間違いなく最高だが、たまには視界いっぱいに山々や田畑が広がる風景もいいなと思った。コース上には桜並木が点在しているようなので、春サイクリングは特に楽しめそうだ。 |
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山々と田畑が広がる風景が続く |
中山駅跡は駅名板のみ |
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清水駅跡の次は道路脇に駅名板があるだけの中山駅跡を通過。ホームが無く駅名板がぽつんと立っているだけの廃駅跡は、周囲の風景に気を取られていたら見落としてしまいそうだ。中には駅があった事を示す碑があるだけの廃駅跡や、ホームだけが残っている場所もある。そして駅があった形跡が何も残されていない場所も。 |
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コース上には所々に短いブルーラインが引かれていて、行き先表示が記されている。コースへ誘導する案内表示板も所々にあるので、それらの指示を見逃さずに進んで行けば迷う事は無い、ハズ。自分は往路の後半で2度も道を間違えたが。。いずれにせよ、サイクリングターミナルに置かれているマップは持っていた方がいい。 |
道路にコース表示がある |
片鉄ロマン街道!! |
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住宅が並ぶ街に入る |
ゼロ起点から約7km走ったところで小さな街に入り、JR和気駅の前を通過。現在のJR和気駅は片上鉄道の駅でもあった場所。周囲をパッと確認した限りでは当時の駅の痕跡は見当たらなかったが、何処かに何かがあるかも知れない。しかし往復約70kmのサイクリング中に、あるかないかも分からない何かを探してウロウロする余裕は無い…というか正直面倒くさい。まぁ別に自分は鉄道ファンではないし、片鉄ロマン街道に対してそこまでの拘りは無いのでいいのだ。 |
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JR和気駅 |
片鉄ロマン街道!! |
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JR和気駅を過ぎたら再び山々が周囲に広がる開けた景色の中を走る。時間は10:00を回ってポツポツとサイクリストの姿を見掛けるようになったが、それでもやっぱり予想していたよりずっと少ない。平坦な道がメインで起伏が非常に少なく、車道のようにスピードを出して走れるコースではないので、ロード乗り(特にガチ勢)には物足りないサイクリングコースと言える。しかしながら往復約70kmという距離は、初心者やちょい乗りサイクリストには長い道のりになる。そう考えると意外とターゲット層の狭いサイクリングコースなのかも知れない。 |
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<< SCROLL 片鉄ロマン街道からの風景 パノラマ写真180° SCROLL >> |
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川に架かる鉄橋を渡る。いかにも昔の鉄道の鉄橋、という見た目がいい。橋の側面に「片鉄ロマン街道」の文字と電車と自転車の絵が描かれてあるので、鉄橋を見渡せる河川敷道路に出て写真撮影。初めて走るサイクリングコースなので写真撮影で脚を止める回数が必然的に多くなる。ひたすらペダルを漕ぎ続けて走りっぱなしのサイクリングも疲れるが、ストップ&ゴーが頻繁でも疲れるし何よりなかなか先へ進まない。 |
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金剛川に架かる鉄橋 |
片鉄ロマン街道!!! |
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道路脇に駅名板が残されているだけの本和気駅跡を通過し、閑静な住宅地の中を走る。駅名板だけの廃駅跡が続くのは正直物足りない。全ての廃駅跡にホームと駅名板があれば廃線跡巡りをより満喫できるところだが、どうやら全てを残しておくのは難しいようだ。 |
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駅名板だけの本和気駅跡 |
紅葉を楽しむにはまだ早かった |
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コース沿いに紅葉が始まった木々をたくさん見掛けたが、見頃にはまだ早かった。代わりにコース沿いに咲く色んな花が目を楽しませてくれた。 |
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本和気駅跡の次はまたもや駅名板のみの益原駅跡があるが、そこにあるドーム施設に気を取られていたようで、駅名板に気付かず素通りしていた。さらに道路脇に橙色の貨車が展示保存されている事にも気付かずにいた。復路で再びドーム施設の前を通った時に貨車の存在には気付いたが、駅名板は復路でも目に留まらず通過する事になる。全く自分の目の節穴ぶりには飽きれる。 |
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コースは川が流れる山あいに突入 |
落ち葉だらけの道はキライ… |
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ゼロ起点から約14km走ったところで、ホームと駅舎が残されている天瀬駅跡に到着。昔ながらの駅舎とホームがあると廃線跡である事を強く実感できる。ここまで走っても相変わらずサイクリストの姿はほとんど無く、静かなコースを落ち着いてのんびり走れるので気分がいい。駅舎にも誰もいなくて人目を気にせず伸び伸びと写真撮影できたし。 |
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駅舎とホームのある天瀬駅跡 |
駅舎は2003年に改修されたものだった |
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片上鉄道は大正時代に開業した路線で、その割には駅舎に古さを感じないので後から調べたところ、廃線跡を片鉄ロマン街道として整備するにあたって2003年に改修していた。それでもオール木造の駅舎には何ともノスタルジックな雰囲気があっていい。駅舎内には黒板伝言板や伝言ノートが置かれ、綺麗に維持管理されている。ホームの片隅には男女別の公衆トイレが設置されていた。 |
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駅舎の中に伝言板 |
伝言ノートも置かれていた |
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天瀬駅跡の駅舎の前に何故かアニメの等身大ポップがふたつ。「推しが武道館いってくれたら死ぬ」…隠れアニヲタの自分は知らない。どうせ「推しの子」の二番煎じだろうと思いつつちょっと調べてみたところ、推しの子よりも古い作品だった。面倒なので詳しい内容までは確認せず。このアニメと天瀬駅もしくは周辺地域に何らかの繋がりがあるのだろうか。聖地とか? |
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推しが武道館いってくれたら死ぬ…だって |
片上鉄道運行当時の天瀬駅の写真 |
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天瀬駅跡の次にある河本駅跡には駅名板すら残されていないという事で、廃駅跡の場所も分からないまま通過。何故駅があった痕跡を一切残さなかったのだろう。せめて道路脇に駅名板だけでも立てておけばいいのにと思う。土地の権利問題など大人の事情でもあるのだろうか。 |
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まだまだ先は長い |
短いトンネルがふたつ続く天神山トンネル |
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<< SCROLL 吉井川に沿って続く国道と片鉄ロマン街道 パノラマ写真180° SCROLL >> |
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次はホームが残されている備前矢田駅跡。ホームの真向かいに住宅が数件並んでいて柵無しの庭もあり、何となく住人の目を気にしながらの写真撮影。別にやましい事をしている訳ではないが小心者なので仕方がない。ちなみに駅名板のある廃駅跡では、毎回駅名板の前に自転車を置いて撮影してる。何となくそういう構図で撮りたくなるでしょ?当初は駅名板&ミニベロの写真を全部掲載するつもりでいたが、やっぱりしつこくなるので一部だけにしておいた。 |
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備前矢田駅跡 |
毎回駅名板と自転車を一緒に撮影 |
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山と田畑の風景にちょっと飽きてきた |
単調な風景の中淡々とペダルを漕ぐ |
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備前矢田駅跡を過ぎた辺りから周囲の風景に飽き始める。山々や田畑が広がる風景は長閑でいいが少々単調だ。風景に飽きるとペダルを漕ぐ脚も自然と重くなり、走行ペースが落ちて折り返し地点の終点が余計に遠く感じてしまう。スタートから序盤は風景の変化を楽しめたのに。そんな事を考えながら淡々とペダルを漕いでいたら、起点と終点までの距離を示す案内板が。どうやらゼロ起点からちょうど20km走ったところで、終点まで残り14kmというところまで進んでいた。15km切っているならそんなに長い道のりではないと、少し気分を持ち直す。 |
終点まであと14km |
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苦木駅跡 |
駅舎とホームが残されているふたつめの廃駅跡、苦木駅跡に11:30過ぎ到着。駅舎の造りは天瀬駅と全く同じ様子。駅舎の外に椅子が並べられていたので、腰を下ろして小休憩。ゼロ起点からここまでの間に沢山写真を撮っているが、サイクリング記の制作で掲載写真の量に対し文章のネタに困りそうだと考える。初めて走るコースではあるが難所も無く苦労もせず、際立った見応えのある風景や何かがある訳でもなく、マイペースで淡々と走っているだけだし。まぁそれはいい、それよりサイクリング記の制作そのものに半ば飽きているのが問題だ。そろそろサイクリング記に一段落つけようかなと思った。 |
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苦木駅跡の駅舎 |
サイクリング記について考える |
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引き続き片鉄ロマン街道を淡々と走る。山あいを流れる川に沿うように続くコースはゼロ起点から20kmを過ぎても平地が多く、たまにある坂道は勾配が緩く、起伏の乏しい道のりが続く。往復約70kmのサイクリングなので急勾配の坂道が全く無いのは非常に助かるが、コースも風景も単調だと飽きてしまう。飽きは精神的な疲労に繋がるので厄介だ。 |
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川沿いに続く道を進む |
川沿いに続く道を淡々と進む… |
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苦木駅跡の次の杖谷駅跡には駅があった事を記す碑のみがあるらしいが、全く気付かずに通過。さらにその次の備前塩田駅跡には一切何も残されていないとの事。駅名板すら設置しない(出来ない?)なんて、やはり根深い大人の事情が絡んでいるに違いない。 |
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国道脇に鉄道の信号機 |
国道の脇にそびえる鉄道の信号機に目が留まる。きっと昔からある信号機でそのまま残しているのだろうと思ったが、サイクリング記の制作時にGoogleマップのストリートビューを見たら信号機は無かった。ストリートビューの写真は2022年4月となっているので、ごく最近になって設置された事になる。何故だろう、これも根深い大人の事情だろうか。 |
信号機アップ |
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ゼロ起点から25kmを過ぎたところにある備前福田駅跡にホームは無いが、駅名板や距離標、片鉄ロマン街道の観光案内板、そして駅舎を模した立派な公衆トイレがある。当時実際にあった駅舎の形を模しているのかまでは分からない。トイレの隣には休憩所になっている小屋もある。ゼロ起点からここまで通過して来た廃駅跡の中で、備前福田駅跡だけ普通の観光スポットっぽい印象。これはこれで悪くないし駅名板だけの廃駅跡よりずっといいが、郷愁感を誘う駅舎がある天瀬駅跡と苦木駅跡には敵わない。 |
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備前福田駅跡 |
駅舎を模したトイレ |
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備前福田駅跡の休憩所を覗いてみると、スマホの画面を模したと思われる板が壁に掛けられていた。そういえば同じものが苦木駅跡の駅舎にもあった。くり抜かれた四角い枠に風景を入れて写真を撮るとか?きっと何か使い方があるのだろう。それにしても相変わらずサイクリストの姿が非常に少ない。天気も気温もサイクリングに適した休日の日中だというのに。片鉄ロマン街道は流行りの過ぎたサイクリングコースなのかも知れない。 |
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備前福田駅跡の休憩所 |
これは何? |
インスタ用? |
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備前福田駅跡に着いたのが12:00ちょうど。終点の黄福柵原駅跡に早ければ12:00に到着すると考えていたが、予想は大きく外れて終点まで残り10km弱。ゼロ起点から備前福田駅跡まで約25kmの道のりに3時間も費やしていた。どちらかと言えば初心者向けなコースの割には随分時間が掛かっている。写真撮影等で脚を止めている時間が明らかに長かった。まぁいい、翌日は仕事が休みだし急ぐ必要はない。外が暗くなる前にサイクリングターミナルに帰着すればいいのだ。そう思いつつも帰宅があまり遅くなるのはイヤなので、備前福田駅跡から少々ペースを上げる。 |
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まだまだ続く片鉄ロマン街道 |
時間が押しているのでペースを上げる |
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備前福田駅跡の近くに「キャットアイ」の工場がある。キャットアイは自転車部品を多く出しているメーカーで、特にライトとサイクルコンピューターで有名。自分のロードバイクとミニベロもサイコンと前後ライトは全てキャットアイ。サイクリストには非常に馴染み深いメーカーなので、片鉄ロマン街道の寄り道スポットになっているらしい。ただ、コースから少し外れる必要がり、工場内に入って見学することも出来ないようで、寄り道しても正門前から記念撮影をする程度。という事で、気が向いたら寄ろうと思っていたがやっぱり止めた。何より時間が押しているし。 |
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ほとんど平地続きの片鉄ロマン街道 |
コースを外れて近道の橋を通行 |
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途中で進路を間違えてコースを外れてしまい、軌道修正しようと目に留まった橋を通行。スマホでGoogleマップを表示してサイクリングマップと照らし合わせたら、偶然にも「近道」と書かれたコースを走っていた。多分1.5kmくらいのショートカット。まぁ時間が押しているのでちょうどいい。 |
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こういう道は正直面白くない |
空が厚い雲に覆われる |
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近道から正規のコースに合流してからは国道沿いの歩道を走る。道も景色も面白味がなく、終点はまだか次の廃駅跡はまだかと考えながら淡々とペダルを漕ぐ。いつからか少々強めの向かい風が吹くようになり、風の抵抗が微妙にしんどい。さらに気付けば上空に厚い雲が広がっていて、雨が降り出してもおかしくない空模様に。こんな所で雨に降られたら流石に困る、ずっと降り続けられたらさらに困る。想定外の空模様に少々焦りながら終点を目指す。 |
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吉ヶ原駅跡 |
大きな駅舎 |
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途中で国道沿いの歩道からサイクリングコースに折れる場所を通過してしまい、またもや道を間違えつつも終点の一つ手前にある吉ヶ原駅跡に到着。まるで現役で使われているように見える立派な駅舎があり、ホームに出ると線路が敷かれていて車両が2両展示されている。時間が押しているが折角なので駅舎や車両を見て回る。何となく吉ヶ原駅跡が片鉄ロマン街道の終点のように思えてしまうが、吉ヶ原駅跡から西へ延びる線路の先に終点の黄福柵原駅跡がある。 |
吉ヶ原駅跡のホーム |
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ホームに展示されている車両 |
これは自走するのかな |
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吉ヶ原駅跡の東隣に柵原鉱山資料館がある。東洋一の硫化鉄鉱山として栄えてきた柵原鉱山の歴史や文化が学べる施設、との事。時間に余裕があれば見学したかも…いや、正直この手の資料館には関心が薄いのでどの道入館していない。無料ならサクッと見て回ったかも知れないけど。吉ヶ原駅跡から東西に延びる線路の東側は鉱山資料館の前で終わっていて、終端にかなり古びた客車が2両展示されている。 |
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柵原鉱山資料館 |
線路の終端にある車両 |
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柵原ふれあい鉱山公園から見る鉱山資料館正面 |
吉ヶ原駅跡と線路を挟んだ反対側に鉱山をテーマにした公園があり、採掘作業に使われたと思われる機材等が展示されている。公園の東端には柵原鉱山資料館の正面が、西端には「藤原人材竪坑櫓レプリカ」なるものがある。鉄柱で組まれた骨格の上にある櫓に滑車が設置されているのが見える。採掘材料の揚げ降ろしと人員昇降を担ってきた設備…と、説明書きにある。実物は高さ24mのところ半分の12mに圧縮して再現されているらしい。 |
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藤原人材竪坑櫓レプリカ |
藤原人材竪坑櫓の前にある踏切(使用中止)から |
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藤原人材竪坑櫓から線路脇にある細道を200mほど西へ進んで、片鉄ロマン街道の終点である黄福柵原駅跡に到着。何でこんなにも駅と駅が近いのだろうか。旅客用と貨物用に分けていたとか?ともあれ、やっと終点にたどり着いたという気分。感覚的にはほとんど平地で難所的な坂道も無く、初級サイクリングコースと言える片鉄ロマン街道だったが、それでも約35kmという道のりは意外と長く感じた。写真撮影によるストップ&ゴーが非常に多かった事が一番の要因であるのは間違いない。 |
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黄福柵原駅跡 |
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到着時刻 |
走行時間 |
走行距離 |
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サイクリングターミナルを出たのが8:30でゼロ起点での折り返しスタートが9:00、そして終点黄福柵原駅跡に着いたのが13:30。所要時間5時間のうち走行時間は2時間30分と半分。駅や途中途中の風景撮影などで脚を止めている時間が明らかに多かった。まぁそれだけ廃線跡サイクリングを満喫しているという事だ。片鉄ロマン街道は片道約35kmの道のりだが、サイクリングターミナルとゼロ起点の間だけ往復しているので走行距離は約38km。 |
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黄福柵原駅跡の駅舎 |
ホームにディーゼル機関車と客車2両 |
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黄福柵原駅跡には小ぶりな駅舎があり、三角屋根のある正面部分が吉ヶ原駅跡の駅舎と同じ形をしている。駅舎は何だか妙にレプリカっぽい雰囲気があるが、パステル調な配色のせい?それにしても何て幸せな駅名だ、黄色い福と言えば幸せの黄色いハンカチを思い出した。ホームにはディーゼル機関車に客車が2両繋がれた状態で置かれていて、吉ヶ原駅跡から西へ延びる線路はここが終端になっている。片上鉄道の線路が残されているのは柵原鉱山資料館前から黄福柵原駅までの約500mだけだった。 |
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片鉄ロマン街道縦断完遂! |
機関車とミニベロ |
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黄福柵原駅跡の直ぐ側に「たまごかけごはんの店 らん」があり、片鉄ロマン街道サイクリングで定番?の補給スポットらしいので、そこで昼食にしようと決めていた。なのでいつもはフロントバッグに携行しているコンビニおにぎりは持たず、12:00頃から空腹だったのも我慢していた。がしかし、卵かけご飯の店はまさかまさかの休業日。土曜日が休業日だなんて予想だにしなかった。 |
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シンプル店名 |
店にサイクルスタンドも置かれているが… |
まさかの休業日 |
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それなりに空腹なので復路のスタート前に食事を済ませたいところだが、Googleマップを見ても周辺にファミレスやファストフード店など手頃な飯屋もコンビニも無いようなので諦め、仕方なく空腹のまま復路を走り始める。店に立ち寄るために途中でコースを外れるのも面倒なので、コース沿いに店があるまで走り続けようと決意。上り坂はほとんど無いので空腹で力が出なくても何とかなる。 |
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往路をそのまま引き返す |
復路では近道の橋を通らず正規ルートを走行 |
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復路は往路をそのまま引き返す。但し往路でコースを間違えてしまった2箇所については正規ルートを走行。往路で向かい風だった場所は復路では追い風になって少し楽ができる…と思っていたが、何故か復路でも向かい風。考えてみればサイクリングで往路が向かい風の区間は復路でも向かい風という事が多い気がするが、何故だろう。往路でもサイクリストの姿は少なかったが、復路ではさらに少なくなり滅多に見掛けなくなる。人の姿が少な過ぎて平日と勘違いしそうだ。 |
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往路を淡々と引き返す |
往路では目に留まらなかった貨車 |
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往路では気付かなかったコース脇に置かれている貨車に目が留まる。オレンジ系のはっきりした色で目立つのに、往路では目の前にあるドーム施設に気を取られていたようで目に入らなかった。人間の目なんて当てにならないもんだ。同じく往路で気付かなかったドーム施設前にある益原駅跡の駅名板については、信じられない事に復路でも目に留まらず通過していた。さすがに納得いかず後からGoogleマップのストリートビューで確認したところ、コース脇の見落としようが無い場所に駅名板が立っていた。もしかしたら何らかの理由で隠れていたのか撤去されていたのかも知れない。そうでないと納得いかない! |
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昼食時データ |
JR和気駅の向かいに飲食物も売られていそうなドラッグストアがあったが、急にコンビニのホットスナックが食べたくなったので素通りし、その直ぐ先にあったセブンイレブンンに入店。買ったのはコロッケとチキンとレッドブル。もの凄くジャンクな組み合わせだが、サイクリングで疲れた時はこういうのが美味しい。ともあれ15:00を過ぎてやっと昼食に有り付いた。サイクリングターミナルからの走行距離は70km弱。こんなに遅く、そしてこんなに走ってから最初の補給食摂取をするのは、なりかつのサイクリング史上初めてかも知れない。 |
ジャンクフードでエネルギーチャージ |
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往路では頻繁に脚を止めて写真を撮っていたが、復路ではほとんどペダルを漕ぎっぱなしだったので、黄福柵原駅跡からセブンイレブンまで30km弱の道のりを約1時間半で走っていた。ポタリング仕様のミニベロにしては、そして空腹状態にしては結構速い走行ペース。しまなみ海道やとびしま海道のように坂道の多いコースだったら途中で力尽きていたに違いない。 |
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西日で影が伸びたら帰り時 |
このトンネルを抜ければゴール |
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腹を満たしたらまったりした気分になってしまい、残りは結構のんびりペースで走行。西日で伸びた長い影を見ると気分は帰宅モードになるが、終点からコンビニまで少々ハイペースで走ったツケが回って脚が重い事もあり、もうペースは上がらない。すっかり見飽きてしまった風景を眺めながらダラダラとペダルを漕ぐ。 |
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サイクリングターミナルに帰着 |
片鉄ロマン街道往復サイクリング完遂!! |
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そして16:00にサイクリングターミナル帰着。片鉄ロマン街道往復サイクリングに要した時間は7時間半、そのうち走行時間が4時間ちょい、そして走行距離が73.7kmという結果に。平地メインの初心者向けサイクリングコースではあったが、往路では写真撮影のためのストップ&ゴーが非常に多かった事と、そして途中から風景に飽きてしまった事もあり、それなりの疲れが出た。 |
帰着時刻 |
走行時間 |
走行距離 |
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片鉄ロマン街道は坂道が非常に少なく、のんびりポタリングをするのにちょうどいいサイクリングコースだった。普段は瀬戸内の海沿いコースばかり走っているので、たまに山間部や川沿いのコースを走ると新鮮味があっていい。しかしながら山々や田畑が続く風景は少々単調で途中で飽きてしまった事もあり、その点は多島風景に恵まれた瀬戸内のコースに遠く及ばない。やはり風景を楽しむなら瀬戸内サイクリングが一番だと再認識した。ともあれ、廃線跡の起点から終点まで廃駅跡を巡りながら進んでいくサイクリングは楽しかった。片鉄ロマン街道には桜並木が多数あるので、いつか桜の季節に再び訪れてみようかなと思った。 |
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・ ・ ・ ・ ・ |
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片鉄ロマン街道サイクリングの翌週には広島市の川沿いをサイクリングする事になり、目的地を旧JR可部線の廃駅跡に設定。たまたま2週連続で廃駅跡を訪れるサイクリングになった。 |
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2022年10月に広島市の太田川に沿って走ったコースを、当時と同じように広島みなと公園から安芸飯室駅跡までを往復。元々2023年9月に再度川沿いサイクリングをしようと走り出したものの、どうしても気分が乗らず途中で引き返してしまったので、2ヶ月前のリベンジサイクリングでもある。 |
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片道35km走って安芸飯室駅跡に到着 |
1年前からいるパンダは色褪せていた… |
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今回はミニベロを所有する職場の同僚を誘って2人でサイクリング。単独走行ではないサイクリングをするのはおそらく3年振りで、今回と同じ同僚とロードバイクでとびしま海道往復サイクリングした時以来。自分の方が脚力も体力も優っているため、上り坂の多いとびしま海道では能力差が顕著に出てしまったが、今回のコースはほとんど平地なので何とかなった。単独サイクリングなら好きな時に脚を止めて写真を撮れるが、今回はそうもいかないので折り返し地点の安芸飯室駅跡でしか写真撮影はしなかった。まぁ2度目のサイクリングなのでいいさ。 |
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駅舎の売店 |
線路は駅前だけに残されている |
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8:00過ぎに広島みなと公園からスタートして川沿いを終始のんびり進み、約35km走って10:50に安芸飯室駅跡に到着。旧JR可部線の廃線跡に残されている駅で、駅舎とホームがあり線路は駅前にだけに残されている。駅舎は売店とカフェになっていて、地元高齢者の憩いの場になっている様子。到着時にはたまたま駅のホームで大学生のバンドグループが演奏会の練習をしていた。カフェで食事をしようとしたところ開店は11:30からだったので、それまでバンドの演奏練習を眺めながらまったり休憩。 |
大学生による演奏会 |
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演奏会の本番も同じく11:30からで、それまでに駅舎の軒下に並べられた20脚ほどの椅子は満席になっていた。前回訪れた時は駅舎のカフェがおばちゃん集団で賑わっていたため入店を諦めたが、今回の来客者は演奏会が目的のようで皆外の椅子に座り、カフェの開店と同時に入店したのは自分達2人だけ。ホームが見える窓際のカウンター席に座り、食事が来るまで窓越しに演奏会を鑑賞。 |
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駅舎のカフェ |
こんな小部屋もあった |
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1000円のお弁当 |
カフェで提供されるランチメニューは日ごとに変わるようで、この日は「秋いっぱいお弁当ランチ デザート・スープ付」だった。演奏会を眺めながらのんびり食事をして、食後も暫くまったりして、結局安芸飯室駅跡に1時間半強滞在。サイクリング中にこんなに長時間1箇所に留まるのは初めてかも知れない。たまにはこんなのんびりまったりサイクリングも悪くない。12:30に安芸飯室駅跡を出て往路をそのまま引き返し、16:00前に広島みなと公園帰着。 |
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広島みなと公園から安芸飯室駅跡までの往復距離は約71kmという結果に。偶然にも前週に走った片鉄ロマン街道とほぼ同じ走行距離になった。坂道が非常に少なくほとんど平地続きのコースというのも同じ。そしてサイクリングの所要時間も約7時間半と同じ。さらに言えば出発時刻と帰着時刻もほぼ同じ。違いと言えば、片鉄ロマン街道は単独走行で写真撮影等によるストップ&ゴーが非常に多かったのに対し、川沿いサイクリングは連れがいた関係でストップ&ゴーが少なかった事もあり、片鉄ロマン街道の方が疲れたし長い道のりに感じた。それと、単独走行は風景に飽きるとサイクリングそのものに飽きてしまうというデメリットも実感させられた。 |
走行距離 |
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折り返し地点で食事が出来たか出来なかったかの違いも大きい。片鉄ロマン街道では折り返し地点にある「たまごかけごはんの店 らん」が想定外の休業日で、昼時に食事ができなかった。川沿いサイクリングでは安芸飯室駅跡で弁当を食べた他に、往路復路共に途中でコンビニに寄って間食もしているし。やはりサイクリング中の空腹は大敵だ、今後は適度な補給食摂取を心掛けよう。 |