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新型コロナウイルスの影響で”オレンジライド2020”開催中止(2020年3月)

3月下旬にとびしま海道で開催されるサイクリングイベント「第9回 安芸灘とびしま海道オレンジライド2020」に参加申込していたので、イベント参加前に冬出不精で鈍った身体をほぐしておかないとマズイと思い、3月こそはサイクリングに出掛けようと思っていた。しかし2月末にイベント主催側から残念なお知らせが…

安芸灘大橋開通20周年だった

国内外で感染が広がる新型コロナウイルスの影響で、オレンジライドが開催中止になってしまった。感染者数が増え始めた2月から、日本各地で行なわれるイベントやライブなどの中止を伝えるニュースが目立ち始め、嫌な予感はしていた。しかし広島を含む中国地方はずっと感染者が出ていなかったので、オレンジライドはきっと大丈夫だろうと少し望みを抱いていたが、やっぱりダメだった。

本来毎年11月に開催されるオレンジライドには2016年、2017年と2年連続の参加経験。2018年は”平成30年7月豪雨”でとびしま海道も被害を受け、イベントコースの複数個所で側壁が崩壊して片側交互通行となったため、安全を確保できないという事で中止になった。そして2019年も11月までに修復工事が完了しないため中止になり、代わりに2020年3月の開催が決まった。なのに今度は新型コロナウイルスの影響による中止。主催者側も参加申込者も皆本当にガッカリだと思う。

楽しみにしていたイベントが中止になって走れない、ならば普段のサイクリングのように単独で走ればいいじゃないか!と思い立つ。感染の危険がある集団はダメでも単独なら問題無い。きっと同じ事を考えている人は少なくないはず。という事で、オレンジライド開催(だった)日にとびしま海道サイクリング!…と思ったら、当日の天気予報が曇りのち雨だったので、晴れの予報になっていた前日に決行。今回も過去2度の参加と同じく、とびしま海道五島を全て一周する90kmコースにエントリーしていたので、全島一周サイクリングを実行。順路は五島(上蒲刈島→下蒲刈島→豊島→大崎下島→岡村島)とも往路は北岸沿いを走り、復路はずっと南岸沿いを走る事に。イベントコースとは異なるが、この方がずっと海側の車線を走れる。

イベントでのスタート&ゴール地点は上蒲刈島の県民の浜だが、そこまで車で移動すると安芸灘大橋の通行料に往復1460円取られるので、いつものサイクリングと同じく本土に車を停め、自転車で安芸灘大橋を渡ってとびしま海道に入る。だいぶ前から安芸灘大橋の通行料を無料化する話が出ているが、未だ実現に至らず。今回のイベントは安芸灘大橋開通20周年という触れ込みだったが、オレンジライドのイベントコースに安芸灘大橋の通行は含まれない。

上蒲刈島西岸から見る安芸灘大橋

天気は雲ひとつ無い快晴。視界もなかなか良く周囲の景色がよく見える。イベント開催するはずだった翌日は雨こそ降らなかったが曇天だったので、1日ずらしたのは正解だった。しかしながら、どうせなら開催日は本降りの雨でも降って欲しかった。それなら新型コロナウイルスの影響が無くても中止になっていたので、イベント中止の無念さも半減しただろうに。

真っ青な空と海を眺めながらのサイクリング

ちょくちょく休憩がてらの写真撮影

久しぶりのサイクリング、しかも快晴なので気持ちがいい。すっかり見慣れた風景でも写真を撮りたくなり、ちょくちょく脚を止めて写真撮影を楽しみながら進んでいく。ただ、撮影写真の多くはHPの何処かに掲載しているようなものばかりなので、ここでの掲載は最小限に抑えた。今回のオレンジライドは11月から翌年3月への延期という事で、豪雨災害修復工事の全完了を待っての変更かと思っていたが、未だに工事が完了していない場所もあった。平成30年7月豪雨の爪痕が広島から完全に姿を消すのはいつになるのだろう…

修復工事未完了の場所があった

岡村島だけ愛媛県

時間を気にせずのんびりペースでペダルを漕ぎ、愛媛県の岡村島を周って北岸沿いから南岸沿いへ折り返し、岡村島の乗越海岸で昼食。綺麗な海岸風景を眺めながらコンビニおにぎりを食べる。オレンジライドが開催されていたならば、各エイドステーションで豚汁やうどんやミカンを食べられたのに…と考えると随分口寂しい。この日は風が強く、内海にしては大きな波音が出ていて新鮮だった。しかし走行中にちょくちょく向かい風に吹かれるのがしんどい。

岡村島の乗越海岸で昼食

大崎下島の大長港

大崎下島の大長港を通りがかった時に、大きなみかんが載った電話ボックスが目に留まり、初めて大崎下島を訪れた時の事を思い出す。2012年5月末、広島移住の転居候補地の下見で東京から広島を訪れた際、観光のために竹原から船に乗って大長港に降り立ったのが初めてだった。8年前のあの時が懐かしくもあっという間だった。

町並み保存地区を通過

懐かしい看板みっけ

この日のサイクリストの姿はいつもと同じくらいだったが、大崎下島の御手洗町並み保存地区ではいつもよりも多くの観光客を目にした。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、町並み保存地区の複数の施設は臨時休業となっていたが、観光のメインは町並み散策なので大きな問題にはならない。新型コロナウイルスの影響で行楽地の休業やイベント中止が相次いでいるので、その影響が少なく集団感染のリスクも少ない場所、いつも人がまばらでマイナースポットな観光地に人の目が移っているのかも知れない。

ここも閉館していた

とびしま海道の南岸沿いコースは景色が単調になりがちな区間が多く、おまけにしばしば強い向かい風に煽られ心身共にしんどい。約2ヵ月半振りとなるサイクリングは、正月休みからの運動不足と体重2kg増(それでも最小限に抑えたつもり…)というハンデを背負っているので、身体が付いて行かずかなりのノロノロ運転。イベント走行だったらあまりダラダラ走ってもいられないので、かなりキツかっただろうなと思われ。それでもやっぱりイベント走行がしたかった。

こんな感じの単調な景色が続く

海が綺麗なとびしま海道

本土から安芸灘大橋を渡って上蒲刈島→下蒲刈島→豊島→大崎下島→岡村島と往路の北岸沿いを進み、復路の南岸沿いを岡村島→大崎下島→豊島→下蒲刈島まで進んだところでかなりクタクタに。下蒲刈島にある観光施設で暫く休憩。最後の上蒲刈島をぐるっと一周するのが正直面倒くさくなったが、横着してコースを省略しては達成感を得られない。弱い意志に一瞬負けそうになるも、身体を十分に休めてサイクリング続行。ガチのロード乗りや普段から運動をしている人にとっては、とびしま海道全島一周サイクリングはビギナーレベルのコースだが、アラフォー&運動不足な自分には楽ではない道のり。そう思うと自分が少し情けない…

復路は豊島大橋に上がる坂がしんどい

猫にすごい睨まれた

8:30に安芸灘大橋料金所を通過してとびしま海道に入り、15:40料金所に帰着。久しぶりのとびしま海道一周サイクリングは予想通りしんどかった。サイクリング自体久しぶりなのでお尻も結構痛くなった…やはり自分には短距離〜中距離のポタリングの方が向いている、でもたまにはロングライドもしたい、その為には体力と体重の維持が必要になる、しかし普段から体力づくりをする気は全く無い…という感じで、自分のような怠け体質がサイクリングを趣味にするといろいろ問題も多い。

上蒲刈島を一周して安芸灘大橋へ

無事とびしま海道一周完走

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

とびしま海道全島一周90kmに掛かった時間は約7時間10分、走行時間は約5時間15分という結果に。これは4年半前に初めてとびしま海道一周サイクリングをした時よりも遅いタイム。あの頃はまだ37歳だったが今はもうすぐ42歳。とりあえず歳のせいにしておこう…

残念ながら今回のオレンジライドは中止になってしまったが、機会があれば次回のイベントにまた参加申込したいと思う。次にとびしま海道一周サイクリングをするのはその時になるだろう。

ちなみに、4月中頃にイベント主催者側からクオカードが郵送されてきた。参加規約ではイベントが中止になっても返金はしないという内容が明記されていたが、開催準備に掛かった経費を参加費から差し引いた一部を、クオカードで返還するという措置が取られた。自分が申し込んだ90kmコースの参加費は7500円なので、全額返金されなくても許容できる金額だが(それよりもイベントが中止になってしまった事自体が大きな損失)、このような対応は主催者側の心遣いが伝わって嬉しいし、また次回もイベントエントリーしたいという気持ちになる。同じくコロナウイルスで中止になった東京マラソンは、参加費が返金されない事でネガティブな話題になっていたが、オレンジライドは神対応だった。

スマイルになる対応をしてくれた

 

新型コロナウイルスの影響で”サイクリングしまなみ2020”参加募集延期(2020年4月)

1年置きの10月にしまなみ海道で開催される”サイクリングしまなみ”は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ西瀬戸自動車道を通行止めにして行なわれる、国内最大級のサイクリングイベント。2018年に念願の初参加を果たし、これまでに参加してきたサイクリングイベントの中で最高に楽しい経験だったので、2020年も絶対に参加しようと決めていた。がしかし…

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月13日から開始される予定だった参加募集が延期となり、6月1日からに変更されていた。とりあえずは参加募集期間が1ヶ月半ほどズレるだけで、イベント自体は予定通り開催する方向で進んでいるとの事でホッとしたが、国内外共にコロナウイルス感染者は増える一方なので、今後の状況次第では開催中止になってしまう可能性もあり安心はできない。コロナウイルスパンデミックが収束に向かう事を祈るしかない…

 

新型コロナウイルスの影響で”いわぎ桜まつり2020”開催中止(2020年4月)

愛媛県上島町にある離島の岩城島。島の中心部にある積善山は「三千本桜」で有名な桜の名所で、毎年開花期間中は桜まつりが開催される。岩城島へは2015年4月に折り畳み自転車で2016年5月にはロードバイクでと、2度サイクリングで訪れている。1周15km程度の小さな島で、積善山からの眺めが非常に良く、景色を楽しみながらのんびりサイクリングするのにいい場所。

過去2度のサイクリングではどちらも天気と休日の兼ね合いが悪く、桜の見頃に訪れる事ができなかった。以降も開花期間中に出掛ける機会に恵まれず、今回やっと休日に三千本桜が満開かつ晴れという条件を満たす日が訪れた。しかし、新型コロナウイルスの影響で桜まつりは中止が決まっていた。ウイルス感染が危機的状況になっている事を考えれば当然なのだが、せっかく桜まつり期間中に岩城島へ行けると喜んでいただけに残念でならない。まぁしかし、祭りイベントは中止になっても三千本桜を見る事はできるので、予定通り岩城島サイクリングを決行。

サイクリングのスタートはしまなみ海道の向島から。因島大橋たもとにある無料駐車場に車を停め、因島大橋を渡って因島へ、さらに生口橋を渡って生口島へと、途中までいつものサイクリングコースを進む。天気は快晴で、コースの途中途中に色々な花が咲いていて、非常に気持ちのいいサイクリング。引き篭もりになってしまう寒い冬が過ぎ、やっと外に出掛けたくなる季節になり気分上昇。

コース中にも所々で桜が咲いている

色々な花が咲いていて楽しい

花には詳しくなくても花のある風景が好き

天気が良く桜が見頃の時期という事で、サイクリングやジョギングやウォーキングをする人の姿が普段よりも明らかに多い。新型コロナウイルスの影響で一部の地域では休校や外出自粛など大変な事になっているが、春日和の長閑な風景を楽しみながらサイクリングをしていると、コロナウイルスなど対岸の火事のように思えてしまう。正直なところ、自分を含めこの時点ではまだ広島県民のコロナウイルスに対する意識はかなり低い。

生口島の洲江港と岩城島

向島から70分ほど自転車を走らせて生口島の洲江港に到着。上空には雲ひとつ無い快晴でも遠くの視界はかなり霞んでいて、洲江港から目の前に見える岩城島も霞んで見える。黄砂やPM2.5が影響しているのだろうか、この時期は視界が霞んでいる事が特に多いのが残念だ。そんな霞んだ岩城島の積善山の様子は、自分がイメージしていた三千本桜の姿とは全く違っていて肩透かしを食らった。てっきり山全体に桜が咲いて緑よりも桜色が目立つようになっていると想像していたが、実際桜が咲くのはほんの部分的だった。”三千本”というフレーズに期待を膨らませ過ぎていたらしい。

洲江港から眺める積善山

洲江港からフェリーに10分ほど乗船して岩城島の小漕港で降り、積善山へ向かう。過去2度の岩城島訪問では観光客やサイクリストの姿をほとんど見掛けなかったが、今回は三千本桜が満開の時期という事でフェリーには車だけでなく複数のサイクリストやバイカーも乗船していた。岩城島は小さな離島で三千本桜以外に際立った観光スポットは無いので、桜の開花期間中が1年で最も観光客が多いと思われ。

小漕港から積善山へ向かう

積善山登山道に入る

積善山登山道入口にある「北広場」が本来桜まつりの会場になるのだが、イベント中止となったため当然何も設営されておらず。それでも登山道入口には交通整理の係員が数名常駐していて、桜の開花期間中は積善山の山道が一方通行になる事を説明され道路マップを渡された。車やオートバイだけでなく自転車も一方通行の対象となり、期間中は北側の山道から登って南側の山道から下りる。

色鮮やかなチューリップ畑

山道に沿って桜が咲いている

山道以外はほとんど咲いていない

外の景色が霞んでる

積善山の山道は終始狭いので、一方通行でも車の通行が多いと自転車で走り辛いだろうと少し心配だったが、意外と車で上まで行く観光客は少なく徒歩が多かった。三千本桜は基本的に登山道に沿って咲いているので、十分に桜見物を楽しみたいのであればゆっくり山道を進んで行ける徒歩か自転車の方が断然いい。登山道入口から山頂までは約4kmの道のりだが、高齢者の多くも徒歩で登っていた。

快晴で明るい桜景色

山頂まで桜の道が続く

最初に生口島から積善山を眺めた時は、思っていたよりもずっと桜が少なくて本当に「三千本桜」と言うほどの桜が咲いているのか疑わしく思えたが、登山道に沿って続く桜景色を見てそんな疑問は払拭。進む先々ずっと桜景色が続くので、少しペダルを漕いでは脚を止めて桜を撮影し、また少し進んで脚を止めて撮影をし…という感じに頻繁に写真撮影をしながら登って行ったので、疲れが溜まる事なく山頂駐車場に到着。

山頂駐車場から北側の眺め

山頂駐車場から展望台まで急斜面を登る

自転車は駐車場に設置されたサイクルスタンドに引っ掛け、駐車場から130m続く急斜面を徒歩で登り、展望台が建つ山頂まで上がる。展望台の隣に佇む「積善山」と刻まれた石碑をよく見ると、桜のマークが4つとハートマークがひとつ彫られている。

山頂展望台

碑に桜とハートのマーク

標高370mの山頂に建つ展望台からは360度のパノラマ風景を眺望。多島美風景を見られる絶景スポットとして、これまでに訪れた展望地の中でも個人的にイチオシな場所。そんな絶景スポットで満足のいく景色を眺めるには、やはり天気と視界状況が重要。2015年の初訪問時は曇り空で残念な思いをし、2016年の再訪時は快晴にまずまずの好視界で絶景を堪能する事ができ、そして今回3度目は快晴ながらも視界不良。文句無しの絶景を見るのは結構ムズカシイ。

展望台から北東側の眺め

展望台から南西側の眺め

展望台から見られる三千本桜は、山頂から北東と南西に連なって咲いている光景が印象的。ただ、確かに沢山の桜が咲いているのだが正直感動が無い。最初にイメージしていた程咲いていなかったからか、視界不良で周囲の景色が霞んでいるからか、実は桜に興味が無かったのか、よく分からないが何だか満足感が無い。まぁ、とりあえず念願だった満開の三千本桜を見ることができたので良しとしよう。

展望台の階段から北側の眺め

展望台の下から西側の眺め

ところで、自宅に帰ってからPC画面上で自分が撮った桜の写真を見てみると、正直微妙だなぁ〜と思う写真ばかりだった。言葉でうまく説明できないが、イマイチ華やかさが無いと言うか、自分の目で見たよりも彩度が足りないと言うか… 花びらひとつひとつが見える近景写真や接写はそこそこ良く見えるが、風景の広い範囲を撮影した遠景は特にイマイチ。これは自分の撮影技術が足りないのが大きな原因のひとつであると思うが、桜は遠景よりも花びらが見える近景・接写の方がいいような気がした。

桜は遠景よりもこういう写真の方がいいのかも

展望台で暫く景色を眺めて下山。一方通行の下山道に指定された積善山南側の山道を下る。初めて通る南側の山道にはほとんど桜が咲いていなかった。山頂に着いた時から空腹を感じていたので、下山途中にある公園のような場所で昼食。1本だけある桜の木を眺めながらコンビニおにぎりを食べる。

積善山南側の山道を下る

昼休憩中

岩城島南岸から見る積善山

海が綺麗

積善山を下山して岩城島南岸に出る。海岸沿いの道路を時計回りに進んで西岸沿いに回り込み、北上して島の北端にある小漕港へ向かう。基本的に瀬戸内海に浮かぶ島々の海岸風景は何処も綺麗だが、この日の岩城島の海の青さはあまり見た事が無いくらい彩度が高く鮮やかだった。気象条件などが関係してそう見えたのだろうか。お陰で積善山を登った時以上に頻繁にペダルを漕ぐ脚を止めて写真撮影を楽しんだ。正直なところ、積善山の三千本桜よりも岩城島西岸の海岸風景の方がずっと印象深かった。

写真よりも実際はもっと綺麗

鮮やかで透明度の高い海

岩城島西岸はずっとこんな感じ

綺麗な海をバックに自転車撮りたいじゃん

最高に綺麗な海岸風景を堪能しながらのんびりと岩城島を半周して、小漕港からフェリーで生口島の洲江港に引き返し、往路と全く同じルートで向島の因島大橋たもとにある駐車場まで走ってサイクリング終了。走行距離は60km弱と、個人的にポタリングするのにちょうどいい距離。疲労もお尻の痛みもほとんど無し。楽しみにしていた桜見物は微妙だったが、想定外に綺麗だった海のお陰で満足な春サイクリングができた。

今回の岩城島サイクリングでロードバイクの積算距離が6000kmを突破。ロードバイク購入から約4年半。5000kmを突破したのが購入から約3年半の時だったので、1年で約1000km走った事になる。この1年はあまりロングライドをせず、ショートライドなポタリングやヒルクライムが多かったので走行距離があまり伸びなかった。そしてロードバイクでサイクリングをするのも正直飽きて来ているので、購入から5年経ったところで一段落つけようかな…などと考えてもいる。この調子だと積算距離が7000kmに到達するのは当分先の事になりそうだが、本来運動嫌いで年中運動不足で中年太り初期症状な自分としては、よくこれだけ走ったなと思う。

約4年半で六千キロ

 

新型コロナウイルスの影響で”シマクル2020”開催中止(2020年4月)

4月下旬開催のサイクリングイベント「シマクル2020 周防大島」にも参加申込をしていたが、予想通り新型コロナウイルスの影響で開催中止に。オレンジライド2020の中止が決まった時点でこうなると確信はしていたが、メールで来たイベント中止のお知らせを見てガッカリ。2度参加経験のあるオレンジライドならまだ諦めもつくが、シマクルの参加は今回が初めてだった。山口県の周防大島を走るサイクリングイベントに参加してみたいと以前から思っていただけに本当に残念。

イベントコースは周防大島を半周するショートコース(約59km)と一周するロングコース(92km)の二種目あり、自分はロングコースにエントリーしていた。これまでに周防大島のサイクリングは2度していて、折り畳み自転車で半周(約57km)ロードバイクで一周(約97km)走っている。周防大島を訪れたのはその2度のサイクリングのみで約4年前の事で、久しぶりの周防大島訪問を楽しみにしていただけに、シマクルの中止は尚更に残念。で、オレンジライド中止の代替サイクリングと同じく、シマクル代替の周防大島サイクリングをする事にした。しかし開催日だった4/19(日)の天気予報は一時雨に強風と不安定だったため、翌週末の4/26(日)にしようとしたらまたもや微妙な天気予報。で、その翌日の月曜日は晴れとなっていて、これ以上先延ばしにはしたくないので4/27(月)に有給を取って実行。

車で大島大橋を渡って

周防大島に入る

過去2度の周防大島サイクリングでは、車は本土側に停めて自転車で大島大橋を渡って島に入ったが、今回は周防大島北岸のほぼ中間にある道の駅まで車で進む事にした。大島大橋が架かる島の西端から海側の車線を走るために時計回りに1周するとなると、まず北岸沿いの国道を東に進んで道の駅を目指す形になるが、この区間は車の交通量が多い上に路側帯が狭い。サイクリング開始時間が平日の通勤時間帯と被るため、この区間を先に走るのは避けた方がいいと判断。そして予想通り、橋を渡ってから道の駅までの道のりは車の往来が非常に多かった。そして到着した道の駅は想定外な状態になっていた。

今回のサイクリングのスタート&ゴール地点にした「道の駅サザンセトとうわ」が、休業によりトイレまで閉鎖されていた。コロナウイルスの影響で飲食店や売店が休業しているのは想定していたが、トイレまで使えなくなっている可能性は考えもしなかった。そもそも世間一般では既にGWに突入している事が大きな誤算だった。カレンダー上の連休は5/2(土)〜5/6(水)までの5日間だが、その前の週の4/29(水)が祝日になっている関係で、2020年のGWは4/25(土)からという事になっていた。実際そんなに休みを取らせてくれる会社がどれだけあるんだよっ!とツッコミを入れたくなる。自分は4/29(水)の祝日も通常出勤だというのに…

道の駅サザンセトとうわ

という事で、緊急事態宣言によるGW中の不要不急の外出自粛は自分の知らぬ間に始まっていた。道の駅の駐車場まで閉鎖されていなかっただけマシだが、やはりトイレが使えないのは辛い。幸い道の駅の隣にある公園のトイレが使用できたので助かったが。いくら自粛とはいえそこら中のトイレまで閉鎖されたら、トラックやタクシーなど仕事で運転している人はもっと困ると思う。

北岸沿いを東へ向けて進む

期待通りの快晴

海が綺麗な瀬戸内海

不要不急の外出自粛が始まっていたとはいえ、ここまで来て引き返すつもりは無い。自宅から道の駅までの車移動は単独乗車、そしてサイクリングも単独走行。終始単独行動で「密閉・密集・密接」の三密も無いので問題無いと判断。という事で、8:30に道の駅サザンセトとうわからサイクリングスタート。まずは周防大島北岸沿いの国道を東へ向けて進む。天気予報通りこの日は快晴で、空も海もいい感じの青色で気分も晴れる。ただ、視界はあまり良くなく遠くの島々は霞んで見える。この頃車の窓ガラスがいつも砂で汚れているので、間違いなく黄砂の影響と思われ。

道の駅より東の国道は交通量が非常に少なく、綺麗な海の眺めを楽しみながら軽快にサイクリング。ただ、しまなみ海道やとびしま海道と比べて景色の変化は乏しい。そういえば前回この辺りを走った時も同じ事を思ったなぁ、などと思い出す。そして道の駅から15km弱走って陸奥公園に到着。キャンプ場や水族館などがある公園だが、ここは駐車場の入口から封鎖され公園内に入れないようになっていた。コロナ自粛による行楽客排除の徹底ハンパない。東広島市で生活している自分はこれまでコロナの影響をほとんど受けて来なかったが、この日初めて世間がコロナウイルスに戦々恐々している事を実感した。

陸奥公園内の自衛隊飛行機を道路から眺める

竹林の木漏れ日がいい感じ

東西に陸地が延びる周防大島の北岸沿い道路を引き続き走り、島のほぼ東端まで進んだところで細道に折れて今度は南下。少々急勾配な坂道を登って行き、竹林の下を通る印象的なトンネルを通過。個人的にこのトンネルの佇まいに惹かれる。4年前にロードバイクで初めて周防大島1周をした時は、トンネルを抜けた先で南岸へ出るつもりが道を間違えてしまい、内陸の山道を通る「オレンジロード」を進む事になってしまったが、今回は間違えずに南岸へ下りる道路へ。

古い住宅地を通る

郷愁感そそられる町並み

トンネルから坂を下って古い民家が並ぶ小さな町に入る。何だか郷愁感漂ういい雰囲気の町並みで、のんびり散策したくなるような場所。そして周防大島東端の南岸に出ると、絵になる港町の風景が広がっていた。周防大島町油宇(あぶ)という場所にある油宇港。ここは前回の周防大島サイクリングで最も印象的な風景だった、オレンジロードから見下ろした港に間違いなかった。とても長閑で静かな場所で、個人的に魅力を感じ落ち着く場所。暫くここでのんびりして町並み散策でもしたい気分だったが…

<< SCROLL    油宇港の眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

翌日は出勤なのであまり帰りが遅いとしんどいので、遅くとも16:00には道の駅に帰着したいと考えていた。自宅から道の駅サザンセトとうわまでは130kmの道のりで、高速道路を利用しても車で約2時間掛かる。油宇港で時間と走行距離を確認してみると、9:45で走行距離は約15km。スタートが8:30なので油宇港までの所要時間は約75分。周防大島1周が90kmと考えてこのままのペースで進んでいくと7時間半掛かり、ちょうど16:00帰着となる。つまりこれ以上のんびりとする余裕は無い。という事で後ろ髪を引かれる思いで油宇港を出発。

灯台が建つ防波堤から

今度は南岸沿いを西へ向けて進む

とにかく海が綺麗

絵になる風景がたくさん

油宇港からは周防大島南岸沿いに延びる県道を西へ向けて進む。道幅が狭くアップダウンの多い道路だが、車の往来は滅多に無く落ち着いて自転車の運転ができる。長閑で綺麗な海岸風景が次から次へと目に入ってくるので、その度に脚を止めて写真撮影するのでなかなか進まない。帰宅時間を考えるとあまりのんびり走っていられないのだが、見過ごしてしまうには勿体無い風景ばかりなので困る。ここに掲載している写真は撮ったうちのほんの一部。

何かいいね〜

サイクリングは快晴日に限る

星のビーチ

ここもいいね〜

ヤシの木が並ぶ通りと綺麗な砂浜海岸が印象的な片添ヶ浜を通過。ここはテニスコートや野球場などのスポーツ施設、温泉やキャンプ場などがある海浜公園。前回訪れた時は1月だったので行楽客はほとんどいなかったが、今回はコロナ自粛のためGW中にも関わらず車の往来も人影も無く静まり返っていた。景色が良くて人のいない静かな場所は好きだが、これだけ広い行楽地に人影が全く無いというのは違和感があるし、非常事態宣言によるものだけに素直に喜べない。

片添ヶ浜海浜公園の通り

誰もいない片添ヶ浜

厳島神社の鳥居

厳島神社社殿

片添ヶ浜からさらに先へ進むと厳島神社。本家宮島の厳島神社と同じく潮の干満で海に浮く鳥居がある。宮島の大鳥居と比べたらずっと小さいが、個人的にはこちらの鳥居の方が何か好き。宮島の大鳥居は背景に本土に建ち並ぶ高層マンションや住宅があるが、こちらの鳥居の背景は綺麗な海と多島風景のみだからかも知れない。ところで、鳥居に四本ある控柱(ひかえばしら)のうちの1本の、横向きの柱が上下2本とも欠損していた。4年前に訪れた時の写真を確認したら壊れていなかったので、もしかしたら平成30年7月豪雨の被害に遭ったのかもしれない。

<< SCROLL    沖家室島の眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

厳島神社からさらに海沿いを進んで行くと、橋で周防大島と繋がれた沖家室島が姿を現す。前回は橋を渡って沖家室島に入ったが、時間に余裕が無かったので島内散策はできなかった。今回も同じく時間に余裕は無く、橋を渡ることすらせずに素通り。東西に延びる周防大島は、油宇港や厳島神社や沖家室島などがある東側南岸に魅力的な場所が多いので、次は周防大島東側半周サイクリングをしてゆっくり景色や散策を楽しみたいと思った。

さらに西へ進む

アップダウンのある海岸沿いの道が多い

約5年前に折り畳み自転車を購入してから、瀬戸内海の島々を中心にサイクリングをするようになり海を眺める事が多くなったが、綺麗な海がある風景というのは何度見ても飽きないものだなと改めて思う。青く鮮やかな海が広がる風景には癒されるし、最高のリフレッシュにもなる。だからこそ海へ出掛けるときは快晴の日を狙って行きたい。このサイクリングのために毎日天気予報を気にして快晴日を待ち、わざわざ有休を取って出掛けた甲斐があった。

古い民家が多く残されている周防大島

綺麗な海は見ていて飽きない

道の駅サザンセトとうわから時計回りに周防大島一周を始め、約半周まで進んだところで南岸のほぼ中間地点にある立岩に到着。細長く切り立った存在感のある奇岩。折り畳み自転車で初めて周防大島サイクリングをした時と同じく、立岩にある馬頭観音で合掌。早くコロナウイルスが収束しますように。立岩で走行距離は約45km、時間は12:00を回っていた。約3時間半で45km、残り半周もこのペースで走れば15:30前後の道の駅帰着になる。

立岩

存在感のある大岩

早くコロナ収束して…

もし時間に余裕があれば周防大島西端にある「飯の山」の山頂まで登る予定でいた。飯の山山頂の展望台からは周囲の景色を一望でき、山口県本土と周防大島を繋ぐ大島大橋も見下ろすことができる。過去2度の周防大島サイクリングでも登る予定でいたが、いずれも体力と時間に余裕が無くなり断念していた。そして今回も時間にあまり余裕が無く、おそらく終盤は体力的にも余裕が無くなるだろうという事で、まだ半周の時点で飯の山ヒルクライムを断念。次回の周防大島サイクリング(があったら)のお楽しみという事にしておこう…

綺麗な海岸風景が終わらない

周防大島西端を目指す

スタートから約70km走ったところで、島の西端に架かる大島大橋が見え始める。今回走った周防大島1周コースに難所的な坂道は無く、強い向かい風に行く手を阻まれることも無く、写真撮影などでちょくちょく脚を止めていた事もあり、ここまでは予想していたよりも体力の消耗は少ない。しかし最後に交通量が多く路側帯の狭い道路を約20km走る必要がある事を思い出し、途端に妙な疲労感が出始める。

周防大島の外周路は海岸線沿いの割合が多い

大島大橋が見えてきた

島の西端まで走って大島大橋へ入る交差点を横切り、北岸へ回り込んで朝に車で通った国道に入る。海岸線からの眺めは南岸と比べると少々印象が薄く、ほとんど立ち止まらずに道の駅まで淡々と走り続ける。もう十分景色は楽しんだ。朝と比べたら車の交通量は少ないが、それでも頻繁に車が自分の真横を追い抜いていくので、狭い路側帯の通行は神経を使うしストレスが溜まるしで気疲れしてしまう。

存在感たっぷり

大島大橋から道の駅まで20kmちょい

北岸沿いをひたすら東へ進む

路側帯が狭いし地味に坂道が多い

そして15:00道の駅に帰着。油宇の散策、沖家室島への立ち寄り、飯の山ヒルクライムをカットした事で理想的な帰着時間となった。サイクリングの所要時間6時間半のうち走行時間は5時間弱、走行距離は約95kmという結果に。コロナウイルスによる不要不急の外出自粛が求められる中少々後ろめたい気持ちもあったが、綺麗な海岸風景をたくさん見ることができて最高のリフレッシュになった。シマクルの中止は残念だったが、それをカバーするだけの満足のいくサイクリングができた。

道の駅に帰着

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

次に周防大島サイクリングをする際は、島の東側半周のみにしようと思う。個人的な見所が多い南岸東側メインのコース設定にして、走行距離を50km程度に抑えてのんびり景色や観光を楽しめるポタリングにしたい。油宇の町と沖家室島の散策を楽しみ、東側半周した後に車で島の西端まで移動し、飯の山山頂までヒルクライム。サイクリングの楽しみがまたひとつ増えた。

ちなみに、シマクルもオレンジライドと同じく後日参加費が返還された。オレンジライドはクオカードでの返還だったのに対し、シマクルは現金振込みによる返金。自分がエントリーしたロングコースの参加費は6500円だったが、返金額は5300円と約80%の還元率。すでに加入手続きが済んでいたであろう保険の1000円を差し引けば、満額に近い返金額。

シマクルはイベント開催日の約1ヶ月前に中止が決まったので、開催準備に経費が掛かる前だったのかも知れないが、だとしても本当に良心的で誠意のある対応をしてくれた。機会があれば是非とも次回のシマクルにも参加申込したい。

 

新型コロナウイルスの影響でGW中どこにも出掛けられず(2020年5月)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言により、GW中の不要不急の外出自粛要請が出された。その影響で大半の観光施設が休業する事になり、それは観光地の駐車場やトイレの閉鎖にまで及び、さらに一部のコンビニや小売店のトイレが使用禁止になるまでに至った。GWは車中泊旅行に出掛けるつもりでいたが、強い外出自粛要請により隣県への移動すらしづらい状況下、しかも観光や車中泊で利用する駐車場やトイレの確保も困難になりそうだという事で、仕方なく断念。ならばせめてサイクリングに出掛けようと、久しぶりにしまなみ海道往復サイクリングをしようと考えたが、コース上にある道の駅やパーキング、レンタサイクル施設等のほぼ全てが休業となっていたため、駐車場の確保やサイクリング中のトイレが困難という事で断念。本当に何処にも出掛けられないGWとなってしまった。全くもってつまらない。

自宅前の通り

極力車の往来が少ない道路を選んで走る

という事で、基本自宅に篭りがちとなったGW(5連休)。毎日映画を2本は見て、HP制作をして、ファイナルファンタジーVIIリメイクを1日5時間以上やって…のくり返し。FFVIIRが期待以上に面白くて意外と充実した引き篭りGWになったが、毎日朝から晩まで画面とにらめっこで身体が鈍りウズウズしてきたので、連休4日目に自宅周辺を軽くサイクリングする事に。

近所にもいい感じの道路はある

アップダウンの多い地域もある

自宅から軽く自転車を走らせたい時に通るお決まりのコース(約20km)があるが、今回は途中でそのコースから外れ、車でも自転車でも通った事のない道を適当に進んで行く。これが思った以上に楽しく、ちょっとした探検気分のポタリングに。自宅周辺でも通ったことの無い道路、見たことの無い風景を目にしながら自転車を漕ぐのは楽しい。2時間半で40kmのポタリングをして良いリフレッシュができた。

知らない道を探索

近所にこんなものがある

 

新型コロナウイルスの影響で”サイクリングしまなみ2020”開催中止(2020年5月)

新型コロナウイルスの影響で参加募集の開始が4月13日から6月1日に延期となったサイクリングしまなみ2020だが、残念な事に5月22日に開催中止が発表された。日本国内では感染者数が減少傾向に転じて収束に向かっていたので、6月1日から参加募集が始まり予定通りイベント開催されるだろうと希望的観測を持っていたが、やっぱりダメだった。そしてサイクリングしまなみ開催中止が決まった時点で、2020年に自分が参加する予定でいたサイクリングイベント全てが中止となってしまった。もー本当につまらないよっ!

会長コメントによれば、次のサイクリングしまなみ開催は2年後の2022年になるとの事。中止となった2020年度の分を翌年へ繰り越すという事はしないらしい。これで次の開催までさらに2年待たないとならない。2020年10月でロードバイク購入から5周年を迎える事もあり、サイクリングしまなみ2020への参加はロードバイクでのサイクリングに一区切り付けるのに丁度いいと思っていただけに、開催中止はひたすら残念でならない。

サイクリングイベント開催中止も含め、コロナウイルスの影響で2020年は色々と残念な年になってしまった。本当にやるせない。コロナウイルスのバカヤロー!!